唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:32
1枚目:少し先でも採集(唐花見湿原-3)。
かなり水深のある場所のためは原生生物は少なめ。
2枚目:前回(2007.6.4)同様,
この周辺ではエゾハルゼミ(Terpnosia nigricosta)の鳴き声に混じって,
シュレーゲルアオガエル(Rhacophorus schlegelii)が鳴いていた。前回に比べるとやや遠くで鳴いていたので音は小さめ。
観察された生物:
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
未同定の鞭毛虫(柄付きのロリカ内,鞭毛は1本?,葉緑体なし,Stokesiellaとは異なる),
ナベカムリ(Arcella),
ウロトリカ(Urotricha),
ミドリゾウリムシ(P. bursaria),
マルロモナス(Mallomonas),
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
ケンミジンコ,
←音声(エゾハルゼミとシュレーゲルアオガエル?)
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:34
木道が東向きから北東向きに変わる手前付近。
ここには木道の下を水路のような掘削跡のような大きな水たまりが通っている。
水面にはたくさんの糸状藻類が浮かんでいた。トロリとしているのでアオミドロではなさそうだ。
前回同様,ヒザオリだろう。
ちなみに下段の4枚は昨年の同一地点の様子。昨年もたくさんの糸状藻類が浮かんでいた。
主成分はヒザオリ(Mougeotia)
だったが,,。今回はどうだろう?
以下の4枚は2007.6.4撮影
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:34-10:36
木道の北側で採集(唐花見湿原-4)。
上の下段4枚目(昨年,2007.6.4の採集地点)とほぼ同じ場所。
昨年同様,糸状藻類の正体は
ヒザオリ(Mougeotia)だった。
昨年よりやや多め。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
ナベカムリ(Arcella),
共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium),
バキュオラリア(Vacuolaria virescens),
クラミドモナス(Chlamydomonas),
オーキスチス(Oocystis marsonii),
Asterococcus,
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
ホシガタモ(
Staurastrum dilatatum var. hibernicum?),
ハタヒモ(Netrium digitus),
Bambusina,
ケンミジンコ,
ミジンコ,
ワムシ,
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:37-10:38
最初の屈曲点を過ぎた後。木道の右側にあるミズゴゲの周囲で採集(唐花見湿原-5)。
下段の4枚は昨年の同一地点。昨年は左側で採集した。
昨年よりはやや多め。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
共生藻を持つプルーロネマ(Pleuronema),
共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium),
マルロモナス(Mallomonas elliptica),
Asterococcus,
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
ハタヒモ(Netrium digitus),
Bambusina,
ミジンコ,
ワムシ,
以下の4枚は2007.6.4撮影
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:39
1枚目:次の屈曲点。ここで北東向きから北向きに変わる。
角の板が新しくなっていた。
2枚目:ちなみにこれは昨年の同じ場所の画像。
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:39
木道が北向きに変わった後の様子。前方に初老の二人連れが見える。
今回を含めて,唐花見湿原はこれまで5回訪れているが,ここで人に会った記憶はほとんどない。
初回(2005.4.24)にもしかすると一人二人に会ったかも知れないが,それ以降はまったくない。
しかし,今回は,この二人連れの他に後から若い二人連れもやってきた。
画面に写っている二人連れは,この後,湿原の北端まで行って戻ってくる途中で再度出会って若干会話を交わした。
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:39-10:41
北向きに変わると木道周辺にウマスギゴケ(Polytrichum commune)が目立つようになる。
コケの上を毛虫が2匹(2枚目,4枚目)が這い回っていた。これは??
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:41
コケの脇にあるわずかな水たまりで採集(唐花見湿原-6)。
ここの原生生物は少ない。最近雨が多いので,一時的な水たまりなのかも知れない。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium),
ヒザオリ(Mougeotia),
ケンミジンコ,
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:43
1〜3枚目:北向きの木道の途中にある東への分岐手前でパノラマ撮影。ここは直進(北へ)。
分岐の先の木道が両方とも新しくなっていた。
下段の4枚目は,昨年(2007.6.4)の画像。
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:43
1枚目:北方向の木道。これは途中まで。32ないし33枚ほどが新しい板と交換された模様。
2枚目:東方向の木道。
3枚目:これは昨年の東向きの木道の画像。
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:44
北向きの木道。新旧の板の境目付近。木道脇ではコケが盛り上がっている。
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:45
潅木の脇のやや大きな水たまりで採集(唐花見湿原-7)。
糸状藻類の本体は
ヒザオリ(Mougeotia)と
ミクロスポラ(Microspora)。
観察された生物:
小型繊毛虫数種,
オーキスチス(Oocystis marsonii),
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum or C. oblongum ?),
ホシガタモ(
Staurastrum dilatatum var. hibernicum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
Bambusina,
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:46
途中から木道の一部が破損している箇所が目立つようになった。
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:47
この後,木道は何度か左右に折れ曲りながら全体として北へ向かう。
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:47-10:51
湿原の北側に来るとレンゲツツジ(Rhododendron japonicum)が目立つようになる。
昨年に比べるとやや蕾みが目立つように思えた。開花しているものもあるにはあったが。
また,花弁の一部がしおれているものもあり,やや生育状態がよくないようにも見えた。
長雨のせいかも。
Part III: | 唐花見湿原(2) 2008.06.01, 10:51 - 11:06 |