中津川市/恵那市 |
保古の湖
湿地D〜保古の湖北西端 |
ここで採集されたサンプルの観察結果を | Google で検索 | ! | お知らせ |
採集日:2015.05.30 | ウオッちず | で位置確認 |
保古の湖の西側を北へ進む(中津川市),11:40
1枚目:傾斜がややきつくなったためか,階段が現れた。
2枚目:iPad mini で現在地を確認。
木製橋を渡る(中津川市),11:41-11:42
1枚目:かなり新しそうな橋だ。
最初の木製階段も新しそうだった。両者とも,ごく最近,整備(というか更新?)されたのだろう(注)。
木製階段があったのは恵那市,この辺は中津川市だ。
ということは,この根の上高原は共同で維持管理されている?
注:後出する「保古の湖案内図」には,
「保古の湖周辺は,県営農村環境整備事業(水環境整備型)保古の湖地区で整備を行いました。(農林水産省補助事業)」
と書かれていた。県営農村環境整備事業というのはなつかしい言葉だ。
栃木県の田川サイクリングロード沿いにある
県営水環境整備事業神主地区(上三川町)
をこれまで何度も訪れているからだ。
表現は若干異なるが,「環境との調和に配慮した農業農村整備事業」の一つだろう。
橋の下は・・・(中津川市),11:42
ほぼ干上がっていた。
すぐ先にも2つの木製橋があった(中津川市),11:42
このように橋が多い=沢が多い,ということは,近くに湿地があってもおかしくない,ということだが,,。
間もなく樹林帯をぬける(中津川市),11:43
1〜3枚目:やや広々してきた。前方が明るい。
4枚目:iPad mini で現在地を確認。
左がおそらく「湿地D」だろう(中津川市),11:44
1枚目:ロープ柵の脇は薮になっているが,その奥に開けた場所があった。
2枚目:望遠撮影。どうやら湿地になっているようだ。
何の案内もないが,おそらくあそこが「湿地D」だろう。
どこかに湿地に近付ける観察デッキのような場所はないかと探しつつ,期待しつつ歩いたが,結局無かった。
左の湿地を再度,望遠撮影(中津川市),11:45
1枚目:湿地の北側には,浅い水たまりが広がっているようだ。
おそらく南西にある保古山から流れてきた水路があそこで広がって池のようになっているのだろう。
みるからに原生生物が色々いそうな場所だ。近付けないのは,惜しい。
2枚目:iPad mini で現在地を確認。
ここは,予想した位置とおおよそ一致している。
橋の先になにやら案内板のようなものが見えた(中津川市),11:46
2枚目:iPad mini で現在地を確認。
保古の湖側(中津川市),11:46
湖に流れ込む沢があった。近付こうかと付近を調べたが,薮が多くて近付けそうにない。諦めた。
案内板のある場所に到着(中津川市),11:47
1〜3枚目:案内板の手前で周囲をパノラマ撮影。
1枚目:遊歩道は前方で左に折れている。その角に案内板が立っていた。
3枚目:保古の湖側には,湖へ降りていけそうな場所があった。
「保古の湖案内図」(中津川市),11:47
案内図の右下が現在地だが,その脇に「保古の湖湿地」という名称がある(注)。
さきほど見たロープ柵の奥にある湿地(湿地D,一部水たまりになっている場所もあった)
がそれだろう。
また,この時は気づかなかったが,左下の説明には
「胞山(えなさん)県立自然公園」という名前がある。
胞山というのは,現在の恵那山の古名らしい。
注:既述したが,案内図の右下には,
「保古の湖周辺は,県営農村環境整備事業(水環境整備型)保古の湖地区で整備を行いました。(農林水産省補助事業)」
と書かれている。県営農村環境整備事業というのはなつかしい言葉だ。
栃木県の田川サイクリングロード沿いにある
県営水環境整備事業神主地区(上三川町)
をこれまで何度も訪れているからだ。
保古の湖(中津川市),11:48
1枚目:水位が下がっているのだろう。普段は水中にあるため草木の生えていない場所が広がっていた。
2枚目:左を見ると,湖に向って流れる浅い水路があった。
保古の湖(中津川市),11:48-11:49
1〜3枚目:水路の全景をパノラマ撮影。
1枚目:水路の先はどうなっているか確認できなかったが,
一部はさきほどの湿地から流れ出た水が含まれているかも知れない。
保古の湖(中津川市),11:49-11:50
1枚目:水量は少ないがわずかな流れがある。
水の流れが少ないためだろうが,大量の水垢がたまっていた。
一部腐っているようにも見えた。
2枚目:その水垢を
採集(保古の湖-01)。
翌日(2015.05.31)の観察では,大型の接合藻がたくさんいた。
普通,こういった場所(水流のある場所)では見られないものばかりだ。
おそらく,さきほどの湿地(湿地D)から流れ出た原生生物がここに滞留しているのだろう(注)。
湿地で採集できなかったので,助かった。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas sp.),
小型鞭毛虫数種,
マヨレラ(Mayorella),
フセツボカムリ(
Centropyxis)?,
ディフルギア(
Difflugia elegans,
Difflugia sp.),
レンバディオン(Lembadion lucens),
未同定の繊毛虫(外見はフロントニアだが,先端が曲る),
珪藻各種,
ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica),
ヒザオリ(Mougeotia),
ミカヅキモ(
Closterium abruptum,
C. cynthia,
C. dianae,
C. gracile,
C. intermedium,
C. kuetzingii,
C. ralfsii,
C. toxon),
ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens),
ミジンコ,
注:似た経験をかつて(2005.5.8,
2006.04.29),
小田貫湿原(静岡県)で経験した。
周回路に戻った(中津川市),11:51
さきほどは左(1枚目)からやってきたので,今度は右(2枚目)へ進む。
前方に車道が現れた(中津川市),11:51-11:52
1枚目:手前に車止めがおいてある。
2枚目:iPad mini で現在地を確認。
車道に出たところでパノラマ撮影(中津川市),11:52
3枚目:右に道標がある。
周回路(周遊コース)は右(3枚目)なので,道路の右側に仕切りのある歩道が設置されている。
左(1枚目)は保古山へ車で向うルート。こちらには歩道はない。
さきほどの湿地は,道路の左にあるはずだが,,(中津川市),11:53
1,2枚目:パノラマ撮影。
周回路を進む前に,反対方向へ少し進んでみることにした。
さきほどの湿地が左にあるので,もしかすると,どこかに湿地へ降りるルートがあるかも,と期待したためだ。
しかし,笹原が続くばかりで左へ入るルートはなかった。
薮漕ぎをすれば近付けなくもないと思うが,それほど無理しても仕方がないので諦めた。
1枚目:道路からも左下に湿地が見えた。左には水辺が広がっているのも確認できる。
3枚目:iPad mini で現在地を確認。
いったん戻りかけたが,もう少し先まで歩いてみることにした(中津川市),11:53
前方左に道路脇の笹薮のないところがあった。
もしかしたら,あそこに左へ降りていけるルートがあるのではと期待したが,
そうではなかった。
道路脇の笹が一部刈られていただけだった。残念。
ここで引き返すことにした(中津川市),11:55
3枚目:iPad mini で現在地を確認。
「湿地D」とした青色ピンの左と上にも青色ピンを打ってあるが,これらは同じ場所の航空写真を見て樹林のない(薄い)場所に
目印をつけたものだ。
樹林がないということは草地,ないし,湿地の可能性があるので青色にしたのだが,
たんに樹林が伐採されて間もない場所の可能性もある。
航空写真は1970年代に撮影されたものなので,伐採跡ならば,現在はすでに樹林に戻っているはず。
実際,そのようだった。
2枚目を見ればわかるように,道路の右手には樹林がなさそうな場所は見当たらなかった。
ただし,近くに若干,木々の背丈が低い場所が一部にあった(下段の周囲)。もしかしたら,そこが以前は草地だったのかも知れない。
保古の湖北岸沿い,戻る途中で咲いていたフジの花(中津川市),11:56
フジ(Wisteria floribunda,マメ科 フジ属)
花はそろそろ終りかけだ。
さきほどのT字路まで戻った,このまま前へ進む(中津川市),11:58
目 次 |