足利市
迫間湿地(迫間自然観察公園)
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2010.04.18 ウオッちず で位置確認

迫間湿地へ(足利市大久保町→迫間町),12:38
1〜3枚目:パノラマ撮影。 ここは南を通る県道128号から足利フラワーパークへ向かう道路。 前回に比べて道幅が拡張されていた(1車線→2車線?)。 前回はなかった歩道もしっかり敷設されている。 通りやすくなったためか,足利フラワーパークとの間を行き来する車がかなりあった。 横断するのにやや待たされた。以前はこんなことはなかったのだが,,,。 3枚目:右端に工場が写っているが,あそこから南は足利東部工業団地。
なお,この画像でわかるように,道路の上,北半分は青空で南半分は薄い雲で覆われていた。 もともと青味がかるCoolpix S8000だが,極端な色合いになってしまった。 実際はかなり明るいのだが,この画像だとやや薄暗いように見えてしまう。


前回の様子(2009.4.11,12:46-12:47 撮影)。

水路沿いの道に出て左折(足利市迫間町),12:39
1枚目:新しくなった道路を過ぎた後。 道の両側に大きな数字が書かれた札が立っている。 撮影しなかったが,ある看板には「足利フラワーパーク従業員臨時駐車場」と書かれていた。 田圃の上に鉄板や緑色のシートのようなものを敷いてある。 この時期,フラワーパークを訪れる客が多いので,従業員用の駐車場も訪問客に使わせているのかも知れない。 2枚目:迫間湿地を突き抜けて南へ流れる水路沿いに「あしかがフラワーパーク」の幟がたくさん立っていた。 相変わらず賑わっているようだ。。ただし昨年はなかった(3枚目)。 水路に突き当って左折。
3枚目:前回の様子(2009.4.11,12:47 撮影)。

迫間湿地に到着,したが・・・(足利市迫間町),12:39

迫間湿地,いつもの入口は工事中で入れない(足利市迫間町),12:40
1〜3枚目:パノラマ撮影。 これまでは湿地内を貫通する水路沿いの道から中へ入ったが,ご覧の通り工事中で通れない。


前回の様子(2009.4.11,12:47-12:48 撮影)。

迫間湿地,右奥に別の入口があるようだ(足利市迫間町),12:40
1〜3枚目:さらに近付いてパノラマ撮影。 1枚目:水路沿いの道は拡張され上に鉄板が敷かれている。水路そのものを改修しているようだ。 2枚目:入口にある「迫間自然観察公園,園内MAP」, 3枚目:どこにあったか忘れたが,迂回路として東側の端から中に入るよう案内があった。この先だ。

迫間湿地,右奥の入口から中へ(足利市迫間町),12:41
1,2枚目:柵沿いに東へ進む。 3枚目:東端にも柵があったが,人が通れるだけの隙間が開けてあった。

迫間湿地(迫間自然観察公園)へ(足利市迫間町),12:41-12:42
1〜3枚目:柵の中へ入ったところで西〜北をパノラマ撮影。 1枚目:やって来た方向。 柵の中に何やら金網柵で囲まれた機械設備がある。これは何? 2枚目:「迫間自然観察公園」と書かれた標柱が立っている。脇が入口。 3枚目:その隣にある「迫間自然観察公園,園内MAP」。さきほど工事中の場所にあったのと同じものだ。 水路の西側は最初に訪れたことがあるが,適当な採集ポイントがなかったため,二度目からは東側だけを歩いている。 東側にある「湿地保全エリア」がこれから目指す所。 とくに南北に敷設された木道周辺が採集ポイント。 他と同様?,水路の近くは駄目で,湿原の中央付近に原生生物が多い。
なお,湿原の北側に「足利フラワーパーク」が隣接している。 ここは2度(2003.10.19, 2006.4.22)訪れている。園内の奥にある沼地で採集したが,まあまあいる程度。 フラワーパークの中まで入ると時間がかかり過ぎるし,有料なので今回はパス。

迫間湿地(足利市迫間町),12:42

迫間湿地(足利市迫間町),12:42
1,2枚目:パノラマ撮影。芽吹き始めたばかりの園内。 画像はやや薄暗く写ってしまったが,実際はもっと明るく,清々しい。

迫間湿地(足利市迫間町),12:43
1枚目:湿地に土盛りして敷設された遊歩道を北へ進む。 2枚目:このように遊歩道の両側は水浸し状態。 最近は雨が多いので,いつもより水深がありそうだ。

迫間湿地(足利市迫間町),12:43-12:44
そんな遊歩道の途中で採集(迫間湿地-1)。 ここは少なめ。
観察された生物: アクチノフリス(Actinophrys sol), ナベカムリ(Arcella vulgaris, サイフォデリア(Cyphoderia ampulla), スチロニキア(Stylonychia), ストロンビディウム(Strombidium), 棘毛類繊毛虫, トリボネマ(Tribonema regulare), サヤミドロ(Oedogonium), ミカヅキモ(Closterium moniliferum), ケンミジンコ, ソコミジンコ,

迫間湿地(足利市迫間町),12:45
1,2枚目:その先にある木道の入口。 通行止めだった。 正確に云うと「工事につき,通り抜けできません。」なので,途中までなら入っていけそうだ。 しかし,ひとまずこのまま遊歩道を進むことにした。

迫間湿地(足利市迫間町),12:45
1,2枚目:前方にT字路が見えてきた。

迫間湿地(足利市迫間町),12:46
空には飛行機雲が。

迫間湿地(足利市迫間町),12:46-12:47
再度,遊歩道脇で採集(迫間湿地-2)。 ここには結構いた。 ただし,多くは平地で普通に見られる種類。
観察された生物: トラケロモナス( Trachelomonas ovoidesT. superbaTrachelomonas sp.)多数, アニソネマ(Anisonema), エントシフォン(Entosiphon), ペラネマ(Peranema), 小型鞭毛虫数種, アカントキスチス(Acanthocystis sp.), マヨレラ(Mayorella), コロトネベラ(Korotnevella), バネラ(Vannella), ナベカムリ(Arcella vulgaris, ヌクレアリア(Nuclearia,注), ユーグリファ(Euglypha strigosa)?, トリネマ(Trinema sp.), スピロストマム(Spirostomum teres), コレプス(Coleps hirtus), スティコトリカ(Stichotricha), ゾウリムシ(Paramecium caudatum), シヌラ(Synura), 小型珪藻少々, ケンミジンコ, ソコミジンコ, カイミジンコ, ワムシ,

迫間湿地(足利市迫間町),12:47
これはタネツケバナCardamine flexuosa)?

迫間湿地(足利市迫間町),12:48
1,2枚目:遊歩道のT字路が迫ったところでパノラマ撮影。 1枚目:左側に湿原に敷設された木道の入口がある。

迫間湿地(足利市迫間町),12:49
1〜3枚目:T字路へ出たところで左前右をパノラマ撮影。 1枚目:湿原の北を通る車道へ出る通路。その先に足利フラワーパークがある。 木道の入口脇には,ここにも「工事につき,通り抜けできません。」の案内がある。 通り抜けできないだけで,途中までなら行けそうなので入ってみることにした。 2,3枚目:遊歩道の先には何やら蔓性の植物があるが,,,。 3枚目:この先は上り坂で,多田木山の展望台がある(はず。行ったことはないので確認していない)。

迫間湿地(足利市迫間町),12:49-12:50
1枚目:木道の入口から南を向いて撮影。 いつもは向い側から歩いてくるのだが,今回は逆向き。 2枚目:両側が水に浸かっていたが, ひとまず右側で採集(迫間湿地-3)。 ここにも結構な数の原生生物がいたが,どれも平地でよく見られる種類ばかり。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, クリプトモナス(Cryptomonas), ミドリムシ( Euglena spirogyraEuglena sp.), トラケロモナス( Trachelomonas volvocinaTrachelomonas sp.1Trachelomonas sp.2), アニソネマ(Anisonema), 小型太陽虫, サッカメーバ(Saccamoeba), ユーグリファ(Euglypha), ウロトリカ(Urotricha), コレプス(Coleps hirtus), レンバディオン(Lembadion lucens), ヒカリモ(Chromulina), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), 珪藻少々, スティゲオクロニウム(Stigeoclonium sp.), ユレモ(Oscillatoria), ケンミジンコ, イタチムシ, センチュウ,

迫間湿地(足利市迫間町),12:51
木道を南に向って進む。 今回はかなり水が多めだ。 前方に見えるのが展望台。

迫間湿地(足利市迫間町),12:52
1枚目:少し進んでまた採集(迫間湿地-4)。 この付近は迫間湿地の中でもっとも原生生物が多い場所。 今回は,今まで以上に色々な種類のミカヅキモがいた。 驚いたのは,これまで平地ではあまり見かけない種類のミカヅキモもいたこと。
観察された生物: スファエラストルム(Sphaerastrum), トラケロモナス( Trachelomonas pulcherrimaT. volvocina), ペラネマ(Peranema), ナベカムリ(Arcella vulgaris, コレプス(Coleps hirtus), ディステリア(Dysteria), ヒカリモ(Chromulina), サヤツナギ(Dinobryon), トリボネマ(Tribonema sp.), 珪藻少々, クロロモナス(Chloromonas), ゲミネルラ(Geminella), コウガイチリモ( Pleurotaenium minutum), ミカヅキモ( Closterium acerosumC. cynthiaC. dianaeC. intermediumC. lineatumC. moniliferumC. navicula),

迫間湿地(足利市迫間町),12:53-12:54
さらに少し進んでまた採集(迫間湿地-5a)。 ここにはさらに多くの原生生物がいた。 ミカヅキモだけでなく,ツヅミモやホシガタモ,そして,イボマタモなど平地ではほとんど見かけない比較的大型の接合藻もたくさんいた。 今回はよほど生育条件が良いのだろう。 ここは昔からある湿地だったことがますます確実になった。 もっとも,人がやってくる前は,こういった場所は平地のあちこちにあったのだろうが・・・。 ここは平地に残された非常に貴重な自然だ。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, クリプトモナス(Cryptomonas), ミドリムシ( Euglena spirogyraEuglena sp.), ウチワヒゲムシ(Phacus torta), トラケロモナス( T. pulcherrimaT. superbaT. volvocina), アニソネマ(Anisonema), 小型鞭毛虫数種, アカントキスチス( Acanthocystis turfacea), スファエラストルム(Sphaerastrum), ラフィディオフリス(Raphidiophrys capitata), 小型太陽虫, サッカメーバ(Saccamoeba), Glaeseria, マヨレラ(Mayorella), バネラ(Vannella), ディフルギア(Difflugia claviformis), Glaeseria, アトポキロドン(Atopochilodon), レンバディオン(Lembadion lucens), ツリガネムシ(Vorticella), モナス(Monas guttula), シヌラ(Synura), トリボネマ(Tribonema sp.), 珪藻各種, グロエオモナス(Gloeomonas tecta), パルモディクチオン(Palmodictyon varium), サヤミドロ(Oedogonium), ミカヅキモ( Closterium acerosumC. cynthiaC. dianaeC. intermediumC. macilentum v. macilentumC. moniliferumC. navicula), コウガイチリモ( Pleurotaenium minutum), ツヅミモ( Cosmarium quadratumCosmarium sp.), ホシガタモ( Staurastrum alternans v. subalternansS. dispar, イボマタモ( Euastrum ozense or E. ansatum var. pyxidatum ?), ケンミジンコ, ソコミジンコ,

迫間湿地(足利市迫間町),12:55
上と同じ位置で,向きを変え,木道の反対側で採集(迫間湿地-5b)。 ここにもたくさんいた。高地にある湿原とほとんど同じ状態だ。 これは非常に珍しい。
観察された生物: アニソネマ(Anisonema), サッカメーバ(Saccamoeba), Lingulamoeba, マヨレラ(Mayorella), ナベカムリ(Arcella vulgaris, トゲフセツボカムリ( Centropyxis ecornis), ヌクレアリア(Nuclearia), ユーグリファ(Euglypha tuberculata), トリネマ(Trinema sp.), ウロトリカ(Urotricha), コレプス(Coleps hirtus), ハルテリア(Halteria), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), ツリガネムシ(Vorticella), ヒカリモ(Chromulina), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), トリボネマ(Tribonema sp.), オフィオキチウム(Ophiocytium bicuspidatum or O. capitatum?), Chlorobotrys, イカダモ(Scenedesmus quadricauda), Gloeocystis, クレブソルミディウム(Klebsormidium), ヒザオリ(Mougeotia), ホシミドロ(Zygnema)多数, ミカヅキモ( Closterium cynthiaC. dianaeC. intermediumC. moniliferumC. navicula), ツヅミモ( Cosmarium australeCosmarium sp.), ホシガタモ( Staurastrum disparS. orbiculare v. hibernicum), イボマタモ( Euastrum oblongumE. ozense or E. ansatum var. pyxidatum ?, E. verrucosum), フタボシモ(Cylindrocystis), ユレモ(Oscillatoria), イタチムシ,

迫間湿地(足利市迫間町),12:56
北側の展望台を通過。

迫間湿地(足利市迫間町),12:56
1,2枚目:さらに南へ。

迫間湿地(足利市迫間町),12:57
1,2枚目:右側はこの先でさきほどの水路の改修工事が行われているためだろう,通行止めだった。 なのでここは左へ。

迫間湿地(足利市迫間町),12:57
1,2枚目:左折した後。左への分岐が2本あるが,こちらへ進むと入ってきた遊歩道へ出てしまう。 ので,ここは往復2本の木道が敷設してある右へ。

迫間湿地(足利市迫間町),12:58
このように足下は水浸し状態。

迫間湿地(足利市迫間町),12:58
ここは樹木を挟んで木道が二股に別れている場所。

迫間湿地(足利市迫間町),12:58
左側は通行止め。右へ行くと南にある大きな沼を経て工事現場へ出てしまう。 右もこの先は通行止めになっているはずだし, これまでの採集では,沼付近には原生生物はあまりいなかったので,ここで引き返すことにした。

迫間湿地(足利市迫間町),12:59
戻る途中。 Uターンした後,展望台の手前(南側)で 採集(迫間湿地-6)。 ここにも結構いたが,さきほどの場所に比べると少ない。 さきほど通った前方の展望台の先(北側)あたりが迫間湿地の中でもっとも原生生物が豊富な場所であるのは従来と変わらない。 湿原のほぼ中央なので,周囲にある道路や水路などの影響を受け難いのが幸いしているのだろう。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, クリプトモナス(Cryptomonas), ウチワヒゲムシ(Phacus torta,小型), トラケロモナス( Trachelomonas volvocina), アニソネマ(Anisonema), 小型鞭毛虫数種, ラフィディオフリス(Raphidiophrys capitata), サッカメーバ(Saccamoeba), コクリオポディウム(Cochliopodium), トリネマ(Trinema sp.), ディステリア(Dysteria), レンバディオン(Lembadion lucens), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), プルーロネマ(Pleuronema), ツリガネムシ(Vorticella), モナス(Monas guttula), シヌラ(Synura), マルロモナス(Mallomonas allorgei), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), クリソピキシス(Chrysopyxis), トリボネマ(Tribonema sp.), 珪藻各種, テトラバエナ(Tetrabaena socialis) モノラフィディウム(Monoraphidium sp.), ミクロスポラ(Microspora), ミクロタムニオン(Microthamnion), ミカヅキモ( Closterium dianaeC. intermediumC. lineatum?), ツヅミモ( Cosmarium quadratum), イタチムシ,

迫間湿地(足利市迫間町),13:00
北側の展望台脇を通過。

迫間湿地(足利市迫間町),13:01
北側の木道入口まで戻った。ここで左折。

迫間湿地(足利市迫間町),13:01-13:02
1枚目:左折して,,。 2枚目:丘の上にある四阿&トイレに向おうとしたが,人がたくさんいた。 トイレは男女兼用で利用者がいたので,そのまま先へ進んだ。

迫間湿地(足利市迫間町),13:03
1〜3枚目:丘を降りて湿地の北側を通る車道へ出た。 3枚目:この先に足利フラワーパークがある。今回はパス。 2,3枚目:道路の先(北)に見えるのが両毛線の線路。

迫間湿地(足利市迫間町),13:03
左へ進んで,湿地を突き抜ける水路を撮影。 当然ながらこちらも工事中で立入禁止になっていた。

迫間湿地を出る(足利市迫間町),13:05-13:06
元来た道を辿って湿地の外へ。

目 次 へ

HOME | 研究資料館 | 採集の記録 | 採集地ごとの生息情報 | 栃木県の他の地域