足利市 |
迫間湿地(迫間自然観察公園) |
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採集日:2006.04.22 | ウオッちず | で位置確認 |
迫間湿地(はざましっち,足利市迫間町,注),13:58-13:59
南口近くにある案内板。
ここは「迫間自然観察公園」というらしい。前回(2003.10.19)には無かったような,あったような・・・。よく覚えていない。
注:「迫間」を「はさま」と読むか「はざま」と読むかがわからない。ネット検索すると両方の用例がある。
ただし,
郷土難読地名データベースや
地名コレクションなど,地名の呼び名を調べたWebサイトでは
いずれも「はざま」であるとしている。なので,ここではそれらにしたがった。
迫間湿地(足利市迫間町),14:00
まずは湿地保全エリアにある木道へ入る。
ここで問題が。自転車をどうするか?以前に訪れた茂林寺公園では,
狭い木道が1本しかなかったため自転車を引いて木道を進むことは断念した。しかし,ここは狭い木道でも,往復別々にあるし,
湿地復元エリアの方では身障者用として幅広い木道もある。そのため,自転車を同伴しても大丈夫だろうと判断した。
しかし,さすがに狭い木道は自転車を横にして引いて歩くのが難しかった。そのため,途中から自転車(約7 kg)を抱えながら木道を歩くことにした。
このようなことができるのも最軽量の自転車ならでは。他の自転車ではこうはいかないだろう。
迫間湿地(足利市迫間町),14:02-14:03
湿地保全エリアの木道に入ってすぐのところに何種類かの小さな花が群生していた。
3枚目:ムラサキサギゴケ(Mazus miquelii Mak.),
4,5枚目:オヘビイチゴ(Potentilla kleiniana Wight et Arn.),
2,6枚目:ミヤマツボスミレ()?,
7枚目:????,
迫間湿地(足利市迫間町),14:03-14:06
花が群生していた先から,所々に水がたまった場所が現れてくる。今回は,なるべく多くの場所で採集することにした。
1枚目:木道が二股に分かれる場所(2枚目)の手前(南)と,
3枚目:二股に分かれた木道の途中で,それぞれ採集(
1,2)。
ここには原生生物はあまりいなかった。
トラケロモナス(Trachelomonas),
スピロストマム(Spirostomum),
ミカヅキモ(Closterium moniliferum),
珪藻各種くらい。比較的希なソコミジンコがかなりいたのが目立った。
迫間湿地(足利市迫間町),14:08
1枚目:もう一ケ所。二股に分かれた木道の途中で採集(3)。
ここもあまりいない。
スピロストマム(Spirostomum),
珪藻各種程度。ただし,前のポイントと同様,ソコミジンコだけはかなりいた。
2枚目:二股に分かれた木道はふたたび平走する。この先に右(東)と,左(西)に分かれる木道の分岐点が続く。
とりあえず分かれ道には進まず,そのまま北上した。
迫間湿地(足利市迫間町),14:09-14:10
1枚目:右(東)への分岐点の手前の場所で採集(
4)。
ここも
トラケロモナス(Trachelomonas),
スピロストマム(Spirostomum)
がいる程度。スピロストマムだけがたくさんいた。
迫間湿地(足利市迫間町),14:11-14:12
北上する途中でも採集(6)。
ここから急に原生生物の種類が増えた。
クリプトモナス(Cryptomonas),
ケルコモナス(Cercomonas),
ミドリムシ各種(Euglena spirogyra,
Euglena sp.),
ウチワヒゲムシ2〜3種(Phacus),
トラケロモナス3種(Trachelomonas),
アスタシア(Astasia),
キクリディオプシス(Cyclidiopsis),
エントシフォン(Entosiphon),
ナベカムリ(Arcella),
ウロネマ(Uronema),
プールロネマ(Pleuronema),
キルトロフォシス(Cyrtolophosis),
スチロニキア(Stylonychia),
マルロモナス2種(Mallomonas mesolepis,
Mallomonas sp.),
シヌラ(Synura),
トリボネマ(Tribonema),
グロエオモナス(Gloeomonas),
Sphaerellopsis,
カルテリア(Carteria)
ヘミトマ(Hemitoma)か
ディスモルフォコッカス(Dysmorphococcus)の仲間,
ミカヅキモ3種(Closterium intermedium),
C. moniliferum,
Closterium sp.),
という具合。
同じ湿地でも場所によってかなり違いがあるようだ。
前回採集した時は,今回ほど多くの場所で採集しなかったので,あまり原生生物は観察できなかった。
やはり原生生物の採集は極力こまめにやった方がよいようだ。
迫間湿地(足利市迫間町),14:14-14:15
見晴らし台の近くでも採集(7)。
ここも多かった。クリプトモナス(Cryptomonas),
ミドリムシ3種(
Euglena deses,
E. viridis,
E. spirogyra),
トラケロモナス(Trachelomonas),
ペタロモナス(Petalomonas),
マヨレラ(Mayorella),
ユーグリファ(Euglypha),
コリシオン(Corythion),
ウロネマ(Uronema),
プロロドン(Prorodon),
ゾウリムシ(Paramecium caudatum)
ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria),
シヌラ(Synura),
珪藻各種,
ミカヅキモ2種(
Closterium acerosum,
C. intermedium),
チリモ類の一種(属名不明),等々。
見た目では,前の方の採集ポイント(1〜4)も結構いそうな雰囲気だったのだが・・・。この違いは一体何が原因だろう。
迫間湿地(足利市迫間町),14:15-14:16
1枚目:「迫間湿地に生息する貴重生物」の案内板。
2〜4枚目:案内板を過ぎると湿地の北西部とフラワーパークの南西端の間にある道路へ出る。
このまま進むと湿地の外に出てしまうので,ここで見晴らし台の南にある木道の分岐点まで戻ることにした。
4枚目:木道の先の林の奥に白い椅子が並んでいるが,ここは足利フラワーパークの中。
湿地とは手前の道路沿いのロープで仕切られている。湿地は自由に入れるが,フラワーパークは有料(700円,注)。
注:パンフレット等によると,入園料は「花の咲き具合」によって変動するらしい。
迫間湿地(足利市迫間町),14:18-14:20
1枚目:木道の分岐点に戻る。さきほどは左(南)から手前(北)へ進んだ。
今度は,前方右手(西)の木道へ進む。
2枚目:西へ進む木道の途中にも水たまりがあったが,だいたい似た雰囲気だったので,採集せず。
3枚目:しばらく行くと,最初に見た湿地の南口から北口へまっすぐに伸びる道路へ出る。
道路を越えた先にも湿地(湿地復元エリア)があるのでそちらへ進む。
迫間湿地(足利市迫間町),14:20-14:23
1枚目:湿地復元エリアの木道。この辺には湿地というより沼になっている場所が何ケ所かある。
前回(2003.10.19)はそこでも採集したが,沼にはほとんど原生生物がいる気配がなかったので,今回はパス。
2枚目:やがて北側の駐車場へ出る。
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