片品村 |
横田代
往路(西→東) |
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採集日:2007.10.06 | ウオッちず | で位置確認 |
横田代に到着(片品村),10:55
前方が開けてきた。どうやら横田代に着いたらしい。
横田代(片品村),10:56-10:59
1枚目:湿原はすでに草紅葉の状態。
空が曇っているためか色がどうもスッキリしない。
しかし,後で空が晴れてからも,この草紅葉は実物通りに写らなかった。
手持ちのデジカメは,赤と黄色の再現がどうもうまくいかないようだ。
2,3枚目:何はともあれ湿原の入口近くにあった小さな池塘(というか水たまり?)で
採集(横田代-1)。
翌日の観察すると,以下のように,ここにはたくさんの原生生物がいた。
観察された生物:
ポンフォリクソフリス(Pompholyxophrys sp.)ないしその近縁種
初観察,
トゲフセツボカムリ(Centropyxis),
ディフルギア(Difflugia bacillifera,
D. elegans,
D. oblonga,
Difflugia sp.),
Pontigulasia,
アミカムリ(アミカムリ(Nebela collaris,
N. marginata,
N. penardiana,
Nebela tincta,
Nebela sp.
殻の周囲に細い針状突起を持つタイプ),
フラスコ型の有殻アメーバ,
ヒアロスフェニア(Hyalosphenia papilio),
ヘレオペラ(Heleopera),
ディアフォロドン(Diaphoropodon),
小型ユーグリファ(Euglypha),
Assulina,
スフェノデリア(Sphenoderia),
ディプロフリス(Diplophrys)
に似るがゲル層を持ち,その表面に顆粒が付着している 初観察,
珪藻少々,
エレモスフェラ(Eremosphaera viridis),
ボツリオコッカス(
Botryococcus braunii,
B. sudetica),
サヤミドロ(Oedogonium),
ミカヅキモ(
Closterium abruptum),
ツヅミモ(
Cosmarium quadrifarium,
C. globosum),
ホシガタモ(
Staurastrum hystrix),
イボマタモ(
Euastrum cuneatum,
E. humerosum),
タテブエモ(Penium polymorphum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
ネジモ(Spirotaenia condensata),
クロオコッカス(Chroococcus),
ユレモ(Oscillatoria),
Hapalosiphon,
Stigonema,
ワムシ,
カイミジンコ,
イタチムシ,
クマムシ,
センチュウ,
横田代(片品村),10:59-11:00
1枚目:前方に横田代の標柱が現れた。曇空にピントを合わせて撮影。湿原がだいぶ薄暗く写ってしまった。
2枚目:横田代(標高1860m)の標柱。
富士見峠まで2.6 km,鳩待峠から3.7 km ??(注)。
3枚目:これはヒメシャクナゲ(Andromeda polifolia)?。
注:さきほど「鳩待峠から2 kmの地点」を通過したのは10:43だったが,
既述したように,これまでの2ケ所の道標は鳩待峠〜富士見峠間の距離を計5.7 kmとして表示してある。
しかし,ここは計6.3 km。そのため,前の道標からここまで何 km歩いたかハッキリしない。
仮に,「鳩待峠から2 kmの地点」で計算すると,1.7 kmを移動するのに16分(10:43-10:59)かかったことになる。
途中で採集もしたので,その時間を除くと歩行時間は13〜14分前後のはず。
1.7 kmを移動するのに14分?これはやはりおかしい。平地でも2.0 kmを歩くには30分前後かかる。
早歩きをしても14分では無理だ。
とすれば,やはり計6.3 kmの表示の方が正しいのだろうか・・・。
仮にいずれも正しいとすれば,考えられる理由は,前2者(5.7 km)は地図上の水平距離で,
この横田代(この後出てくる道標,6.3 km)は垂直方向の移動も含めた実際の歩行距離を表わしているのかも知れない
(計測方法の違い?)。鳩待峠から3.7 kmを52分(10:07-10:59)で歩くというのはそれほど不自然ではない。
横田代(片品村),11:00-11:01
さらに少し進んだところでも採集(横田代-2)。
ここもあまり池塘らしくないが,,。
観察された生物:
小型鞭毛虫数種,
トゲフセツボカムリ(Centropyxis),
ディフルギア(
Difflugia claviformisないしその大型近縁種,
D. elegans,
D. oblonga,
Difflugia sp.),
Pontigulasia,
アミカムリ(
Nebela collaris,
N. penardiana),
トリネマ(Trinema sp.),
ラッパムシ(Stentor polymorphus, 共生藻類有り),
モナス(Monas sp.),
珪藻少々,
エレモスフェラ(Eremosphaera viridis),
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia)2種,
ツヅミモ(
Cosmarium quadrifarium),
イボマタモ(
Euastrum humerosum),
フタボシモ(Cylindrocystis crassa,
C. brebissonii),
タテブエモ(Penium polymorphum),
ユレモ(Oscillatoria),
ワムシ,
横田代(片品村),11:01-11:03
その先に今度はいかにも池塘らしい場所があった。ここで採集(横田代-3)。
今度はどうだろうか・・・。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
ナベカムリ(Arcella vulgaris,
Arcella sp.),
トゲフセツボカムリ(Centropyxis),
ディフルギア(
Difflugia acuminata),
アミカムリ(
Nebela marginata),
プラコキスタ(Placocista spinosa,縁に大きな突起が規則的に並ぶ,巨大),
共生藻を持つコスルニア(Cothurnia),
小型繊毛虫数種,
Chlorobotrys,
珪藻少々,
クンショウモ(Pediastrum tetras),
エレモスフェラ(Eremosphaera viridis),
ボツリオコッカス(
Botryococcus braunii),
ミカヅキモ(
Closterium abruptum),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum,
Cosmarium sp.),
イボマタモ(
Euastrum pinnatum),
クロオコッカス(Chroococcus turgidus,
Chroococcus sp.),
Gloeothece linearis (or Rhabdoderma ?),
Hapalosiphon 多数,
ミジンコ,
横田代(片品村),11:03-11:04
次は木道の土台の部分にできた水たまりで採集(横田代-4)。
観察された生物:
ナベカムリ(Arcella artocrea?),
ディフルギア(
Difflugia bacillifera,
D. oblonga),
Difflugia sp. リム付き),
アミカムリ(Nebela collaris),
N. marginata),
ヘレオペラ(Heleopera),
スフェノデリア(Sphenoderia),
Assulina,
ディプロフリス(Diplophrys)
に似るがゲル層を持ち,その表面に顆粒が付着している 初観察,
棘毛類繊毛虫,
珪藻少々,
エレモスフェラ(Eremosphaera viridis),
ボツリオコッカス(
Botryococcus braunii,
B. sudetica),
ヒザオリ(Mougeotia),
コウガイチリモ(
Pleurotaenium minutum),
カメガシラモ(Tetmemorus laevis),
イボマタモ(
Euastrum cuneatum),
タテブエモ(Penium polymorphum),
ハタヒモ(Netrium digitus,
N. oblongum),
フタボシモ(Cylindrocystis sp.),
クロオコッカス(Chroococcus sp.),
Stigonema,
ワムシ,
センチュウ,
横田代(片品村),11:05-11:07
1枚目:元来た方向を撮影??
2枚目:
3枚目:潅木地帯を過ぎた後で採集(横田代-5)。
ここもあまり池塘らしくない。
観察された生物:
太陽虫の一種,
ナベカムリ(Arcella artocrea?),
ディフルギア(
Difflugia bacillifera,
D. bacillariarum,
D. oblonga),
Difflugia sp. 球形),
アミカムリ(
Nebela collaris,
N. marginata),
N. penardiana,
Nebela sp.)
Quadrulella,
ユーグリファ(Euglypha ciliata),
ディアフォロドン(Diaphoropodon),
アスピディスカ(Aspidisca),
珪藻少々,
サヤミドロ(Oedogonium),
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
ツヅミモ(
Cosmarium oblongum),
ハタヒモ(Netrium digitus,
N. oblongum),
フタボシモ(Cylindrocystis crassa,
C. brebissonii),
ワムシ,
ミジンコ,
ソコミジンコ,
センチュウ,
横田代(片品村),11:07
しばらく木道の上で作業をしていると,後から来たグループが追い越していった。
平日はおそらく人影まばらなのだろうが,今日は木道を行き来する人が多い。
横田代(片品村),11:07
1〜3枚目:振り返って元来た方向をパノラマ撮影。遠くに見える山は至仏山。
いつのまにか北西方向に青空が広がりつつあった。東側はまだ曇り空。
4枚目:至仏山を望遠撮影。小至仏山(左)と至仏山(右)。
横田代(片品村),11:08-11:09
1,2枚目:木道の脇に白い泡の塊があった。
3枚目:これを採集(横田代-6)。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
ディフルギア(
Difflugia bacillifera,
Difflugia sp.),
アミカムリ(
Nebela marginata),
珪藻少々,
ミクロスポラ(Microspora)多数,
ヒザオリ(Mougeotia),
ミカヅキモ(
C. pronum,
Hapalosiphon,
ミジンコ,
横田代(片品村),11:10
再度,振り返って元来た方向を撮影。同じ場所でピント位置を変えて撮影してみた。
1枚目:空にピントを合わせた場合。湿原が薄暗く写ってしまう。
2枚目:湿原にピントを合わせた場合。こうすると空がかなり薄くなってしまう。
それでもこの画像は比較的青空が写っている。ひどい場合は真っ白になるので実際と相当印象が異なってしまう。
横田代(片品村),11:11
やや大きめの池塘があった。しかし,木道から離れ過ぎていて採集不可。
池塘の先に潅木の茂みがあるが,その先にも湿原は続いている。
横田代(片品村),11:11
潅木の脇を過ぎるとその先にも傾斜した湿原が続いていた。
木道脇には表土の流失を防ぐためと思われるが,丸太が階段状に並べられてあった。
横田代(片品村),11:12
少し歩いてから,再び振り返って至仏山方向を撮影。
手前に水たまりがある。
横田代(片品村),11:12-11:14
水たまりの中には若干緑色をしたゼリー状のものがあったので採集(横田代-7)。
観察された生物:
小型繊毛虫数種,
ミクロスポラ(Microspora)多数,
ヒザオリ(Mougeotia)2種,
ホシガタモ(
S. dispar),
ハタヒモ(Netrium digitus,
N. oblongum),
タテブエモ(Penium polymorphum),
フタボシモ(Cylindrocystis sp.),
横田代(片品村),11:15-11:16
1枚目:この辺が横田代の東端。
2枚目:しつこいが,再び振り返って至仏山を背景に横田代の全景を撮影。
大勢という程ではないが,横田代には何人もの人がいるのがわかる。
Part II: | 復路(西←東) 2007.10.06, 13:00 - 13:20 |