上山市
いろは沼北東の湿原
Part III: 湿原中央〜北西端
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2013.06.16 ウオッちず で位置確認

湿原に出た!(山形市),13:37
4〜5mほどだろうか,笹や木々の枝をかき分けてなんとか湿原に出ることができた。 湿原に出たところでパノラマ撮影。 前方(2,3枚目)に見えるのは地蔵岳だ。

いろは沼北東にある湿原(山形市),13:37
入口を見失わないように,振り返って入ってきた方向を撮影。

いろは沼北東にある湿原(山形市),13:38
左(西)の潅木地帯に沿って進むと,やや大きな池塘(池塘-01)があった。

いろは沼北東にある湿原(山形市),13:38
1枚目:池塘-01の全体を撮影。 2,3枚目:池端に ヒキガエルBufo japonicus,ヒキガエル科 ヒキガエル属)? の卵塊があった。

いろは沼北東にある湿原(山形市),13:38
池端で 採集(いろは沼北東の湿原,池塘-01a)。 ドロリとした水垢がとれた。 これなら原生生物が期待できそうだ。 以下は翌日以降の観察結果。それなりにいたが,期待したほどではなかった。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, 小型鞭毛虫数種, スファエラストルム(Sphaerastrum), ナベカムリ(Arcella vulgaris), ラッパムシ(Stentor muelleri), 共生藻を持つラッパムシ(Stentor fuliginosus), ディレプタス(Dileptus sp.), ウロトリカ( Urotricha platystomaUrotricha sp.), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), シヌラ(Synura), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), ブルボケーテ(Bulbochaete), ミクロスポラ(Microspora), コウガイチリモ( Pleurotaenium ehrenbergii), ミカヅキモ( Closterium pronumC. rostratumClosterium sp.), ツヅミモ( Cosmarium pseudopyramidatum?), ホシガタモ( Staurastrum brachiatum), イボマタモ( Euastrum elegansE. humerosum?, Euastrum sp. 初観察), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), ネジモ(Spirotaenia condensata), ユレモ(Oscillatoria sp.), ワムシ, ミジンコ, イタチムシ, センチュウ,

いろは沼北東にある湿原(山形市),13:39
少し先には クロサンショウウオHynobius nigrescens,サンショウウオ科 サンショウウオ属)? の卵塊もあった。

いろは沼北東にある湿原(山形市),13:40
少し右へ移動して,ここでも 採集(いろは沼北東の湿原,池塘-01b)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, クリプトモナス(Cryptomonas sp.), トラケロモナス(Trachelomonas allia), ラッパムシ(Stentor muelleri), 共生藻を持つラッパムシ(Stentor fuliginosus), パラコンディロストマ(Paracondylostoma setigerum), ウロトリカ(Urotricha), ウロレプタス(Uroleptus), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), ツリガネムシ(Vorticella), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), 未同定の繊毛虫, 珪藻各種, コウガイチリモ( Pleurotaenium ehrenbergii), ミカヅキモ( Closterium dianaeC. rostratum), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ユレモ(Oscillatoria sp.),

いろは沼北東にある湿原(山形市),13:40
再度,さきほどの クロサンショウウオHynobius nigrescens,サンショウウオ科 サンショウウオ属)? の卵塊を撮影。

いろは沼北東にある湿原(山形市),13:42
1〜3枚目:潅木地帯の先で西〜北〜東をパノラマ撮影。 湿原は東西に細長く,全体に東(標高 約1480m)から西(標高 約1470m)へと傾斜している。 標高差 10m,東西の幅は120m余り(幅は航空写真より推定)。
2枚目:前方に見えるのは地蔵岳(標高 1736m)。 3枚目:その右(南東)が熊野岳(標高 1840.5m)だ。

熊野岳を望遠撮影(山形市),13:42

いろは沼北東にある湿原(山形市),13:42
しゃがんで ワタスゲEriophorum vaginatum,カヤツリグサ科 ワタスゲ属 ) の群生を撮影。 周囲にはショウジョウバカマやコバイケイソウの姿もある。 単子葉の葉もあちこちにあるが,これは何だろう?

潅木地帯の先にも大きな池塘(池塘-02)があった(山形市),13:43

いろは沼北東にある湿原(山形市),13:44
上の画像の左端(南東端?)で 採集(いろは沼北東の湿原,池塘-02a)。 水底には駒込ピペットの先が届かないので,池端に擦りつけるようにして採集した。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ディフルギア( Difflugia bacillifera), 共生藻を持つラッパムシ(Stentor fuliginosus), ウロトリカ( Urotricha platystoma), ツリガネムシ(Vorticella), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), 共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis), 珪藻各種, イトクズモ(Ankistrodesmus falcatus), ゲミネルラ(Geminella), サヤミドロ(Oedogonium), ミカヅキモ( Closterium dianaeC. rostratumClosterium sp.), ホシガタモ( Staurastrum vestitum), イボマタモ( Euastrum ampullaceum), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), ハタヒモ(Netrium digitus), ユレモ(Oscillatoria sp.), ワムシ, ケンミジンコ, イタチムシ,

池塘-02の水深はかなりある(山形市),13:44
上と同じ位置。駒込ピペットを水中に入れてみた。 水底はまだまだ先だ。

池塘-02の北縁沿いを通って西へ(山形市),13:45

いろは沼北東にある湿原(山形市),13:45
1〜3枚目:池塘-02の西側からパノラマ撮影。 1枚目:今通ってきた池塘-02の北側。 3枚目:池塘-02の南側。こちらにも別の池塘があるかと期待したがそうではなかった。 ただの窪地だった。

いろは沼北東にある湿原(山形市),13:46-13:47
1枚目:池塘-02の西縁でも 採集(いろは沼北東の湿原,池塘-02b)。 2枚目:空には雲が多いが,若干の日射しもある。 ザックが暖まりすぎないよう,いつものようにミネラルウォーターをかけた。
観察された生物: ラッパムシ(Stentor muelleri), 共生藻を持つラッパムシ(Stentor fuliginosus), ウロトリカ(Urotricha sp.), ウロレプタス(Uroleptus), ディセマトストマ(Disematostoma bütschlii), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), ツリガネムシ(Vorticella), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), 珪藻各種, イトクズモ(Ankistrodesmus spiralis), ミカヅキモ( Closterium rostratum), ツヅミモ( Cosmarium pseudopyramidatum?, C. quadrifarium), ホシガタモ( Staurastrum forficulatum), イボマタモ( Euastrum ampullaceum), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), ワムシ,

いろは沼北東にある湿原(山形市),13:48
1〜3枚目:上と同じ位置で西側を向いてパノラマ撮影。 目の前には潅木地帯があるが,そのすぐ先にもまだ湿原が続いているはずだ。

Part IV: 湿原北西端〜東端 2013.06.16, 13:48 - 14:09

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