山辺町/山形県 県民の森 |
はんのき夫婦沼 |
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採集日:2013.06.01 | ウオッちず | で位置確認 |
左に「はんのき夫婦沼」が見えてきた(山辺町),12:04
1,2枚目:パノラマ撮影。
1枚目:前方には「はんのき沼」と書かれた道標が立っている。かつては「はんのき沼」だったようだ。
はんのき夫婦沼(山辺町),12:04
車道上から沼の西端に広がるミズバショウの群生を撮影。
いつも通り,ここで左へ降りることにした。
やや急傾斜なので降りるのはやや危険。
今回は自転車もあるので,さらに危険。
はんのき夫婦沼(山辺町),12:05
なんとか無事,道路の脇へ降りることができた。
ミズバショウ(Lysichitum camtschatcense,サトイモ科 ミズバショウ属 )
はすでに花の季節を終えて,葉が大きく広がっていた。
5月上旬頃までは花が咲いていたはず(参照:下段)。
2009年05月の様子(2009.5.10,12:59撮影)。
この時は,一部に花が残っていた。
はんのき夫婦沼,沼岸へ(山辺町),12:06
沼の南岸は遠浅になっており,水際までは厚いコケで覆われている。
これまでは沼岸が近付く前から靴がコケの中に沈んで水に浸ったが,今回はかなり固まっていた。
ここも沼の水位が下がっているようだ。
ちなみに下の画像でわかるように,4年前の5月に訪れた際は,並木の近くまで水があり,水位がもっとも高かった。
2011年11月の様子(2011.11.02,12:13-12:14撮影)。
2009年11月の様子(2009.11.02,10:02撮影)。
2009年05月の様子(2009.5.10,12:58撮影)。
この時は並木の近くまで水があった。
はんのき夫婦沼,沼の南岸へ(山辺町),12:06
それでも水際が近付くと靴が水没するようになる。
沼岸にある潅木の近くは比較的地面が固まっているので,その近くから水際へ迫った。
はんのき夫婦沼,沼の南岸(山辺町),12:07
潅木のすぐ近くで
採集(はんのき夫婦沼-01)。
ドロリとしたやや緑色がかった水垢がピペットに入ってきた。
さきほどの曲沼同様,ここも期待できそうだ。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
ミドリムシ(Euglena sp.),
ウチワヒゲムシ(Phacus sp.),
アニソネマ(Anisonema),
ペラネマ(Peranema),
大型ペラネマ(Peranema),
スポンゴモナス(Spongomonas intestinum),
ナベカムリ2種(Arcella sp.),
トゲフセツボカムリ(
Centropyxis ecornis),
ディフルギア(
Difflugia claviformis,
D. elegans,
D. penardi),
Lesquereusia,
トリネマ2種(
Trinema sp.),
スフェノデリア(Sphenoderia),
ディレプタス(Dileptus anser),
ハルテリア(Halteria),
ラクリマリア(Lacrymaria sp.),
ウロレプタス(Uroleptus),
ウロトリカ(Urotricha platystoma),
レンバディオン(Lembadion bullinum),
ヒスチオバランティウム(Histiobalantium natans),
バキュオラリア(Vacuolaria virescens)多数,
メロトリキア(Merotrichia capitata),
共生藻を持つラッパムシ(Stentor fuliginosus),
マルロモナス(Mallomonas sp.),
オフィオキチウム(Ophiocytium capitatum,
珪藻各種,
クンショウモ(Pediastrum tetras v. tetraodon),
イカダモ(
Scenedesmus acuminatus,
S. ecornis var. disciformis),
キルクネリエラ(Kirchneriella),
イトクズモ(Ankistrodesmus falcatus),
パルモディクチオン(Palmodictyon),
ミクロスポラ(Microspora),
サヤミドロ(Oedogonium),
ヒザオリ(Mougeotia),
ミカヅキモ(
Closterium baillyanum,
C. pronum,
C. turgidum),
ツヅミモ(
Cosmarium obsoletum,
C. pseudopyramidatum,
Cosmarium sp.),
ホシガタモ(
Staurastrum iotanum,
S. johnsonii,
に似るが頂辺の中央が窪む,腕が下がる,
S. margaritaceum),
アワセオオギ(Micrasterias pinnatifida),
ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens),
チリモ(
Desmidium coarctatum,
D. swartzii),
Sphaerozosma granulata,
クロオコッカス(
Chroococcus pallidus,
C. turgidus),
ワムシ,
センチュウ,
はんのき夫婦沼(山辺町),12:07
戻る途中,大きく育ちつつある
ミズバショウ(Lysichitum camtschatcense,サトイモ科 ミズバショウ属 )
を撮影。
車道と並木の間にある高台を通って沼の東端へ(山辺町),12:10
2つある沼の間にある舗装道へ上がる(山辺町),12:11
舗装道の右側にある沼は,水際が深く落ち込んでいる。
これまでは採集しなかったが,
前回(2011.11.02)
は一部に沼岸へ近付ける場所があるのを発見し,そこで採集した。
原生生物はさほど多くないが,少なくもなかった。
問題はその後だった。
そのまま沼沿いを東へ進み,そのまま近くにある板橋沼の西岸沿いを通ろうとしたが,途中で道が消えた。
しかし,すでにだいぶ進んでしまったので,戻るよりはそのまま沼岸沿いを北へ進めば板橋沼の北端を通る道路へ出るだろうと考え,
そのまま先へ進むことにした。
ところが,次第に薮が深くなり前へ進むのが大変になった。
蔓に足を取られて転倒したり,棘が刺さったりと,必死になって進んだ。
そして,なんとか途中にある林道へ上がることができた。
かなりの薮漕ぎだったが,道に迷った訳ではない。隣に沼が見えていたのでその点では安心感があった。
とはいえ,かなり疲労困憊したのは確か。
その後の調べで,左前方にある「はんのき広場」の北西側へ進めば,板橋沼の西側を通る林道を通って舗装道へ出られるらしいので,
今回はそのルートを通ることにした。
はんのき夫婦沼(山辺町),12:12
沼岸に
ムラサキサギゴケ(Mazus miquelii,ゴマノハグサ科 サギゴケ属)
の群生があった。
右半分が直線的に並んでいる。
不思議に思ったが,近くに草刈機があったので,つい最近,沼岸近くをその草刈機を通過したためにこうなったと思われる。
はんのき夫婦沼(山辺町),12:13
1〜4枚目:北岸沿いを少し進んだところでパノラマ撮影。
3,4枚目:前方にある出島?の手前がいつもの採集ポイントだ。
2011年11月の様子(2011.11.02,12:20撮影)。
2009年11月の様子(2009.11.02,10:09撮影)。
はんのき夫婦沼,北岸の様子(山辺町),12:13
北岸は水際に木の杭が並んでいるため,やや深く落ち込んでいる。
が,杭はすでにかなり朽ちていて,水際は遠浅になりつつある。そのため,ここも原生生物が多い。
はんのき夫婦沼,北岸の様子(山辺町),12:13
水際から離れた場所にはたくさんの
ジュンサイ(Brasenia schreberi,スイレン科 ジュンサイ属)
の葉が浮いていた。
はんのき夫婦沼(山辺町),12:14
1枚目:採集しようと水際に近付くと落ち葉の中に大きな巻き貝がいた。すでに殻だけになっているようだが,,。
これは外来種の
スクリミンゴカイ(Pomacea canaliculata,ミンゴカイ科 ミンゴカイ属)?
2枚目:ここで
採集(はんのき夫婦沼-02)。
観察された生物:
リピドデンドロン(Rhipidodendron),
トゲフセツボカムリ(
Centropyxis aculeata),
ディフルギア(
Difflugia oblonga,
D. elegans,
Difflugia sp.),
Lesquereusia,
ユーグリファ(Euglypha sp.),
オフィオキチウム(Ophiocytium capitatum,
ミショコッカス(Mischococcuss),
珪藻各種,
イカダモ(
Scenedesmus acuminatus),
フタヅノクンショウモ(Pediastrum duplex),
ジクチオスフェリウム(Dictyosphaerium),
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
ミカヅキモ(
Closterium pronum),
アワセオオギ(Micrasterias pinnatifida),
ワムシ,
ミジンコ,
はんのき夫婦沼(山辺町),12:15-12:16
1,2枚目:出島部分の反対側へ移動して,,,。
3枚目:ここでも
採集(はんのき夫婦沼-03)。
ここは水深がややあり,水垢が少なめ。あまり期待できない,かも。
水面には
ジュンサイ(Brasenia schreberi,スイレン科 ジュンサイ属)
に混じって
ヒツジグサ(Nymphaea tetragona,スイレン科 スイレン属 )
の姿も見える。
観察された生物:
ミドリムシ(Euglena spirogyra),
カリキモナス(Calycimonas physaloides),
スポンゴモナス(Spongomonas intestinum),
ナベカムリ(
Arcella dentata,
A. vulgaris,
Arcella sp.),
ディフルギア(
Difflugia sp.),
ラッパムシ(Stentor roeseli),
共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium),
オフィオキチウム(Ophiocytium capitatum,
珪藻各種,
クンショウモ(Pediastrum angulosum),
フタヅノクンショウモ(Pediastrum duplex v. rugulosum),
イカダモ(
Scenedesmus acuminatus),
Quadrigula,
Apiocystis,
ミクロスポラ(Microspora),
サヤミドロ(Oedogonium),
ヒザオリ2種(Mougeotia),
アオミドロ(Spirogyra),
ミカヅキモ(
Closterium dianae),
ホシガタモ(
Staurastrum connatum),
アワセオオギ(Micrasterias pinnatifida),
チリモ(
Desmidium swartzii),
Sphaerozosma granulata,
クロオコッカス(Chroococcus turgidus),
ユレモ(Oscillatoria sp.),
ワムシ,
ミジンコ(Sida sp.),
はんのき夫婦沼(山辺町),12:17
iPad mini で現在地と今後のルートを確認。
既述したように,この後は,沼の北側に広がる芝生広場を通って
標高 640.5mの小山の西側を通る林道(点線の部分)を通って右(東)にある南北に細長い板橋沼の北端を通る舗装道
(往路,タクシーで通った荒沼林道)へ向う。
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