福島市 |
吾妻/浄土平湿原 |
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西吾妻一切経縦走路の東端に位置する浄土平の駐車場のすぐ側にある湿原(標高1600m)。 湿原のほぼ中央を東西に横切る塩川を境にして,北側は乾燥化しているが,南側は湿原としての環境が保たれ池塘もある。 乾燥化の影響や車道の近くということもあってか,原生生物相はやや貧弱。 観察された原生生物名一覧(2006年当時 28 種,現在 45 種) |
採集日:2006.09.03 | ウオッちず | で位置確認 |
浄土平湿原へ,15:18-15:20
2枚目:駐車場へ戻る登山道の途中に南側(画面右手)の浄土平湿原への入口がある。
浄土平湿原は,事前の調査では,あまり期待できない場所だったので,当初の予定には入っていなかった。
しかし,バスの発車時刻までまだ多少時間があるし,今回は谷地平で採集できなかったので,
かなり疲れていはいたものの,ここで右折して浄土平湿原へ立ち寄ってみることにした。
3枚目:入口脇にある案内板「吾妻山の火山活動」。
浄土平湿原,15:20-15:21
1枚目:登山道から入ると木道は南へ進む。
2枚目:すぐに湿原の北側と南側を通る木道への分岐点がある。
事前の調べで,ここは北側は乾燥しているが,南側は多少湿っていることがわかっていたので,ここは右折して南側の湿原を歩くことにした。
3枚目:分岐点にあった案内板。現在位置を確認。
浄土平湿原,15:21-15:22
1枚目:右折すると途中に小さな沢というか水たまりがあった。
2枚目:見ると大量の糸状藻類が干上がりつつあった。ので採集(浄土平湿原-1)。
9/5の観察で,この糸状藻類はミクロスポラであることがわかった。
観察された生物:
ミドリムシ(E. mutabilis, 小型タイプ),
スファエラストルム(Sphaerastrum),
ミクロスポラ(Microspora),
Microthamnion,
浄土平湿原,15:24-15:25
1,2枚目:途中にまた沢があった。ここは流れもあり,木道(橋)からかなり下にあるので採集は不可。
3枚目:南側にある磐梯吾妻スカイラインへの分岐点。右折するとスカイラインへ出る。
ここは左折して浄土平湿原の南側の木道を歩く。
4枚目:案内板。ピンボケ。
浄土平湿原,15:25-15:26
左折した後の様子。すでに草は紅葉しかかっている?
浄土平湿原,15:27-15:28
期待していなかったが,歩いてみると木道の脇にちらほら池塘があった。
まずはここで採集(浄土平湿原-2a, -2b)。
観察された生物:
Gymnodinium,
クリプトモナス(Cryptomonas),
ウチワヒゲムシ(Phacus hispidulus),
ペラネマ(Peranema),
トゲフセツボカムリ(Centropyxis),
トリネマ(Trinema),
共生藻を持つラッパムシ(Stentor),
キルトロフォシス(Cyrtolophosis),
バキュオラリア(Vacuolaria virescens)多数,
ササノハケイソウの仲間(Nitzschia sigmoidea),
ヌサガタケイソウ(Tabellaria),
他の珪藻各種,
サヤミドロ(Oedogonium),
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
ミカヅキモ(
C. striolatum or
C. intermedium ?),
ワムシ,
イタチムシ,
センチュウ,
浄土平湿原,15:29
他にも池塘があったが,木道から遠く離れているため採集不可。
浄土平湿原,15:29
分岐点があった。ここを右折すると磐梯吾妻スカイラインを超えて西にある兎平野営場へ向かう。
左折すると浄土平の駐車場へ向かう。ここは左折。
浄土平湿原,15:30-15:31
駐車場が見えてきたが,その手前で沢というか小さな川を渡る。
ここにも糸状藻類が・・・。おそらくヒザオリ(Mougeotia)だろう。近付けないのでパス。
浄土平湿原,15:31-15:32
もう湿原は終わりかと思ったら,駐車場の手前にも湿原があった。池塘もある。
浄土平湿原,15:32-15:34
ここでは木道の脇というか半分真下に池塘があった。
さっそく採集(浄土平湿原-3a, -3b)。
木道は桟橋状で,水面からかなり高い位置にあるのでカップ付き指示棒を利用。
木道に跪いて手を伸ばし,なんとか(カップが水面下まで)届いた。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
ディフルギア(
Difflugia sp.),
ヘレオペラ(Heleopera),
共生藻を持つラッパムシ(Stentor),
バキュオラリア(Vacuolaria virescens),
珪藻各種,
ミカヅキモ(
C. rostratum),
イボマタモ(
Euastrum humerosum,
E. binale),
Hapalosiphon,
イタチムシ,
浄土平湿原,15:36
その隣にもやや小さめの池塘があった。
ここでも採集(浄土平湿原-4a, -4b)。
観察された生物:
マルウズオビムシ(Peridinium),
Gymnodinium,
クリプトモナス(Cryptomonas),
ウチワヒゲムシ(Phacus hispidulus),
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
トゲフセツボカムリ(Centropyxis),
トリネマ(Trinema),
ウロトリカ(Urotricha)
細胞体は大きい。表層に格子状の斑紋が見える。,
プールロネマ(Pleuronema),
ツリガネムシ(Vorticella)
キルトロフォシス(Cyrtolophosis),
共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium),
バキュオラリア(Vacuolaria virescens),
オビケイソウ(Fragilaria),
他の珪藻各種,
Botryococcus sudetica,
イボマタモ(
Euastrum humerosum or
E. didelta?),
Hapalosiphon,
イタチムシ,
ワムシ,
浄土平湿原,15:36
出入口付近にあった浄土平湿原の案内板。
浄土平湿原,15:36-15:37
案内板のある位置から振り返って周囲を撮影。すでに夕方になりつつあるので,あまりよく撮れそうにないが,,。
グルッと約300°くらい回転しながら撮影したため,6枚になってしまった。
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