HOME | 研究資料館 | 地域検索 | 採集の記録 | 2016 . 09 . 02 | お知らせ

2016.09.02, Part VII

北西尾根を下る(第2湿原)

八幡平北西尾根,第2湿原,池塘-a(八幡平市),11:55-11:56
1枚目:ここは昨年は,ほぼ干上がっていた場所だ。 今回は台風の後なので,さすがに水があった。
2枚目:原生生物はほとんど期待できないので,導電率とpHの測定だけすることにした。
導電率は,12 μS/cm(26.7 ℃)。隣の小さな水たまりとほぼ同じだ。 3枚目:pH は 4.54。結構低め。

次に1つ上の池塘らしい池塘に移動(八幡平市),11:57
この池塘には,周囲には見られない ホソバウキミクリSparganium angustifolium,ミクリ科 ミクリ属) らしき水草が生えている。 ここは第2湿原,池塘-b とする。


2015年09月の様子(2015.09.24,13:30撮影)。

第2湿原,池塘-b(八幡平市),11:57-11:58
カメラを水面に近付けると,5,6cm下の枯れ草と腐食質だらけの水底に黄緑色の粒々がたくさん付着しているのが見えた。 現在,研究中の 共生藻を持つラッパムシ, Stentor pyriformis だ。かなりたくさんいる。
4枚目:草の根元付近にビッシリと集まっている。まるでアブラムシのようだ。

第2湿原,池塘-b(八幡平市),11:58
その様子を動画で撮影。

        ←動画(15.9 Mb)

第2湿原,池塘-b(八幡平市),11:59-12:00
1枚目:ここで 採集(第2湿原,池塘-b)
2枚目:導電率は 10 μS/cm(26.3 ℃)。 3枚目:pH は 4.27。いかにも池塘らしい。

第2湿原,池塘-b(八幡平市),12:01
1枚目: ホソバウキミクリSparganium angustifolium,ミクリ科 ミクリ属) の手前にあるのは,,,。
2枚目: ホソバウキミクリSparganium angustifolium,ミクリ科 ミクリ属)
3枚目: ??

その先にも2つのやや小さめの池塘が並ぶ(八幡平市),12:01
2枚目:2015年09月の様子(2015.09.24,13:31撮影)。

まずは手前の池塘?(八幡平市),12:01
右(下方)の第2湿原,池塘-bと違って,ここは水底全体が黒々している。 ここは第2湿原,池塘-c とする。 第2湿原,池塘-b に一番近接しているのだが,様子がまったく異なる。


2015年09月の様子(2015.09.24,13:32撮影)。

第2湿原,池塘-c(八幡平市),12:01, 12:02, 12:03, 12:03
1枚目:水底の様子。このように黒々している。その点では,最初の第1湿原に似ている。
2枚目:ここで 採集(第2湿原,池塘-c)。 前回は原生生物があまりいなかったが,今回はどうだろう?
3枚目:導電率は 11 μS/cm(24.9 ℃)。 4枚目:pH は 4.38。これらはさきほどの池塘らしい池塘とほぼ同じだが,,。

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),12:04
その先のさらに小さめの池塘。ここは第2湿原,池塘-d とする。
1枚目:全体像。
2枚目:対岸の岸辺近くになにやら黄緑色のものを発見。 3枚目:望遠撮影。水底に黄緑色のものが密集している。 どうやらあれも 共生藻を持つラッパムシ, Stentor pyriformis のようだ。 対岸へ移動してより近くで観察することにした。


2015年09月の様子(2015.09.24,13:32撮影)。

第2湿原,池塘-d(八幡平市),12:05
1枚目:立った状態で撮影。
2枚目:カメラをやや近付けて撮影。
3〜6枚目:レンズを水面ギリギリの位置,そしてやがて水没させて撮影した。 現在のデジカメは防水仕様なので,安心してしずめたのだが,,,,。
7枚目:動画も撮影してみた,,,が。 しばらくすると,カメラ本体とレンズを保護するために付けていたレンズカバーの隙間から水が入ってきた。 そのため,途中から画像が激しく揺れてしまった。 たしかにカメラ本体は防水だが,付属品との接点まで防水にはなっていなかったようだ。 かといって本体のカメラを露出させた状態で水没させるのは,不安だ。 レンズが汚れた場合の後処理が大変だからだ。う〜む。
それはともかく,このように密集した状態でも彼らは元気に生きていけることがわかった。 これらの画像&動画からは,皆,細長い円錐形をしているのがわかる。 この形は固着しているのではなく,ゆっくりと水底を遊泳している状態を示している。

                                                        ←動画(13.6 Mb)

第2湿原,池塘-d(八幡平市),12:07, 12:07, 12:08, 12:09
1,2枚目:ここで 採集(第2湿原,池塘-d)
嬉しくなってたくさん採集したいところだが,それはグッと我慢。 密集した状態で採集すると,かつての 鬼怒沼湿原のサンプル(下段) のように,持ち帰る途中で酸欠で全滅しかねないからだ。 意図的に細胞数を減らして(=細胞密度を下げて)採集した。
3枚目:導電率は 11 μS/cm(26.9 ℃)。 4枚目:pH は 4.14。 2つ隣の「第2湿原,池塘-b」(10 μS/cm;4.27)とほぼ同じだ。


2009年07月の様子(2009.07.29,14:44-14:46撮影)。

Part VIII: 北西尾根を下る(第2湿原〜第2B湿原)
2016.09.02, 12:10 - 12:31