いろは沼の北東にある湿原,湿原沿いを西へ(山形市),13:34
足下ではミツバオウレン(Coptis trifolia,キンポウゲ科 オウレン属 )
が遊歩道を覆っていた。
湿原沿いを西へ(山形市),13:35
1,2枚目:パノラマ撮影。
2枚目:ここもなんとなく湿原に近付けそうな場所だ。
3枚目:iPad mini で現在地を確認。
ここが湿原にもっとも近付いた場所のようだ。
その先で遊歩道は左に折れて湿原を離れてしまう(山形市),13:35
1,2枚目:パノラマ撮影。
やはりさきほどの場所から湿原に迫るべきだ。
湿原に出た!(山形市),13:37
4〜5mほどだろうか,笹や木々の枝をかき分けてなんとか湿原に出ることができた。
湿原に出たところでパノラマ撮影。
前方(2,3枚目)に見えるのは地蔵岳だ。
いろは沼北東の湿原(山形市),13:37
入口を見失わないように,振り返って入ってきた方向を撮影。
いろは沼北東の湿原(山形市),13:38
左(西)の潅木地帯に沿って進むと,やや大きな池塘(池塘-01)があった。
いろは沼北東の湿原(山形市),13:38
1枚目:池塘-01の全体を撮影。
2,3枚目:池端に
ヒキガエル(Bufo japonicus,ヒキガエル科 ヒキガエル属)?
の卵塊があった。
いろは沼北東の湿原(山形市),13:38
池端で
採集(いろは沼北東の湿原,池塘-01a)。
ドロリとした水垢がとれた。
これなら原生生物が期待できそうだ。
以下は翌日以降の観察結果。それなりにいたが,期待したほどではなかった。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
小型鞭毛虫数種,
スファエラストルム(Sphaerastrum),
ナベカムリ(Arcella vulgaris),
ラッパムシ(Stentor muelleri),
共生藻を持つラッパムシ(Stentor fuliginosus),
ディレプタス(Dileptus sp.),
ウロトリカ(
Urotricha platystoma,
Urotricha sp.),
共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium),
共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium),
シヌラ(Synura),
サヤツナギ(Dinobryon sertularia),
ブルボケーテ(Bulbochaete),
ミクロスポラ(Microspora),
コウガイチリモ(
Pleurotaenium ehrenbergii),
ミカヅキモ(
Closterium pronum,
C. rostratum,
Closterium sp.),
ツヅミモ(
Cosmarium pseudopyramidatum?),
ホシガタモ(
Staurastrum brachiatum),
イボマタモ(
Euastrum elegans,
E. humerosum?,
Euastrum sp.
初観察),
トゲツヅミモ(Xanthidium armatum),
ネジモ(Spirotaenia condensata),
ユレモ(Oscillatoria sp.),
ワムシ,
ミジンコ,
イタチムシ,
センチュウ,
いろは沼北東の湿原(山形市),13:39
少し先には
クロサンショウウオ(Hynobius nigrescens,サンショウウオ科 サンショウウオ属)?
の卵塊もあった。
いろは沼北東の湿原(山形市),13:40
少し右へ移動して,ここでも
採集(いろは沼北東の湿原,池塘-01b)。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
クリプトモナス(Cryptomonas sp.),
トラケロモナス(Trachelomonas allia),
ラッパムシ(Stentor muelleri),
共生藻を持つラッパムシ(Stentor fuliginosus),
パラコンディロストマ(Paracondylostoma setigerum),
ウロトリカ(Urotricha),
ウロレプタス(Uroleptus),
ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria),
ツリガネムシ(Vorticella),
共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium),
未同定の繊毛虫,
珪藻各種,
コウガイチリモ(
Pleurotaenium ehrenbergii),
ミカヅキモ(
Closterium dianae,
C. rostratum),
トゲツヅミモ(Xanthidium armatum),
クロオコッカス(Chroococcus turgidus),
ユレモ(Oscillatoria sp.),
いろは沼北東の湿原(山形市),13:40
再度,さきほどの
クロサンショウウオ(Hynobius nigrescens,サンショウウオ科 サンショウウオ属)?
の卵塊を撮影。
いろは沼北東の湿原(山形市),13:42
1〜3枚目:潅木地帯の先で西〜北〜東をパノラマ撮影。
湿原は東西に細長く,全体に東(標高 約1480m)から西(標高 約1470m)へと傾斜している。
標高差 10m,東西の幅は120m余り(幅は航空写真より推定)。
2枚目:前方に見えるのは地蔵岳(標高 1736m)。
3枚目:その右(南東)が熊野岳(標高 1840.5m)だ。
いろは沼北東の湿原(山形市),13:42
しゃがんで
ワタスゲ(Eriophorum vaginatum,カヤツリグサ科 ワタスゲ属 )
の群生を撮影。
周囲にはショウジョウバカマやコバイケイソウの姿もある。
単子葉の葉もあちこちにあるが,これは何だろう?
潅木地帯の先にも大きな池塘(池塘-02)があった(山形市),13:43
いろは沼北東の湿原(山形市),13:44
上の画像の左端(南東端?)で
採集(いろは沼北東の湿原,池塘-02a)。
水底には駒込ピペットの先が届かないので,池端に擦りつけるようにして採集した。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
ディフルギア(
Difflugia bacillifera),
共生藻を持つラッパムシ(Stentor fuliginosus),
ウロトリカ(
Urotricha platystoma),
ツリガネムシ(Vorticella),
共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium),
共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis),
珪藻各種,
イトクズモ(Ankistrodesmus falcatus),
ゲミネルラ(Geminella),
サヤミドロ(Oedogonium),
ミカヅキモ(
Closterium dianae,
C. rostratum,
Closterium sp.),
ホシガタモ(
Staurastrum vestitum),
イボマタモ(
Euastrum ampullaceum),
トゲツヅミモ(Xanthidium armatum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
ユレモ(Oscillatoria sp.),
ワムシ,
ケンミジンコ,
イタチムシ,
池塘-02の水深はかなりある(山形市),13:44
上と同じ位置。駒込ピペットを水中に入れてみた。
水底はまだまだ先だ。
Part IX: | いろは沼の北東にある湿原(2) 2013.06.16, 13:45 - 13:59 |