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2010.06.06, Part IV

奥裾花自然園:休憩舎広場と近くの展望所

奥裾花自然園,休憩舎広場の様子(標高 1250 m,長野市),10:21
1〜3枚目:少し進んだところで再度パノラマ撮影。
1枚目:休憩舎前の広場。奥に道標が小さく写っている。 あそこはここから西にある中西山(標高 1741 m)へ向かう登山道の入口。 2枚目:遊歩道の入口。 3枚目:公衆トイレ。右にも何やら道らしきものが,,,。 手元の地図や案内図にも描いてないので,何だかわからない。 自然園の遊歩道へ入る前に何があるか確認してみることにした。

奥裾花自然園,休憩舎広場の脇に何やらあった(長野市),10:24
1,2枚目:公衆トイレの前で右折して少し進んだところでパノラマ撮影。 木柵のある通路が続いていた。前方に見えるのは合ノ峰(1740.1 m)か,その南に続く尾根の途中ある小ピークのはず。 見た感じでは,それほど高くないので,尾根の途中にある小ピークかも。

奥裾花自然園,展望所だった(長野市),10:24
南東奥にある山々を撮影。

奥裾花自然園,展望所(長野市),10:24
1,2枚目:上と同じ山々を望遠でパノラマ撮影。 下段の案内図によると,奥の山々は「戸隠西岳連峰」と呼ぶらしい。 さきほど入口バス停から上がってくる途中にあった展望所にもあった名前だ。 1枚目:左端のピークから(記載なし),本院岳(2030),西岳(2053,注),・・・となっている。 2枚目:左の二つに分かれたピークはP3(1980)。手持ちの地図だと第三峰(1980)。

注:手持ちの地図では西岳が2030となっている。どちらが正しい?

奥裾花自然園,展望所にある案内板(長野市),10:25
1枚目:道は前方で行き止まりになっているが,その手前に案内板があった。 2枚目:案内板のタイトルは「鬼無里 奥裾花地すべり災害復旧の歩み」と「奥裾花の自然」。 3枚目:15年前(1995.7)にここで大規模な地すべりが起きたようだ。 ここから先はその復旧工事が行なわれた場所で,ここはそれを記念して整備されたようだ。

奥裾花自然園,奥裾花渓谷の眺め(長野市),10:25
1〜3枚目:上と同じ場所からパノラマ撮影。 2枚目:画面中央奥下に青い色の屋根がいくつか見える。 あそこはおそらく奥裾花観光センターがある場所のはず。 3枚目:画面中央よりやや左にある小ピーク部分は,さきほど早歩きで通過した「落石注意」の立看板があった場所だ。

奥裾花自然園,休憩舎広場へ戻る(長野市),10:26
休憩舎広場に戻る途中にあった標柱。 この近辺には色々な植樹?が行なわれたようだ。 「オーストリア国宮廷枢密の顧問官,秀位真陀(HR DIJ. Heumader)」とある。 側面には,ハッキリしないが「私達の友情と両国の友好の・・・」と書かれている。

奥裾花自然園,休憩舎広場に戻った(長野市),10:26

奥裾花自然園,休憩舎広場にある案内板(長野市),10:27
1枚目:左端に「平成の森」と書かれた標柱がある。この先に,さきほども紹介した中西山(標高 1741 m)へ向かう登山道の入口がある。 中央〜右が「奥裾花自然園 案内マップ」。これはさすがに新しそうだ。 2枚目:「長野県天然記念物,奥裾花自然園のモリアオガエル繁殖地(吉池・奥裾花社前池・ひょうたん池)」の解説と, 「天然記念物 奥裾花自然園の巨木」の紹介。 3枚目:遊歩道の入口。ここにも「クマ注意」,「自然園の開園時間」の案内(注),ペット,自転車,植物・昆虫等の採取禁止」の看板が。

注:さきほどの自然園入口バス停のところでは,8:30〜17:00(入園は16:00まで)となっていたが, ここは8:30〜17:00(入園は15:45まで)になっている。バス停からここまでの歩行時間を15分とみているようだ。 私が自然園入口バス停からスタートしたのは10:12。ちょうど15分が経過している。

奥裾花自然園,通路の脇に沼?があった(長野市),10:27
1,2枚目:遊歩道へ進もうとして,ふと左を見ると浅い水たまりがあった。 さきほどの展望所にあった案内図では,この近くを水路工(地すべりに影響する沢の水を地すべりの外まで誘導するための水路) が通っているはず。この水たまりと水路工の関係は不明だが,いずれにしてもどの案内図にもこの水たまり(池?)は 描かれていない。一時的なものかも。

奥裾花自然園,通路脇の沼(長野市),10:28-10:30
1枚目:近付いてみると,水底は落ち葉で埋め尽くされており,その上にたくさんのオタマジャクシがいた。 これは??)。 皆丸々と太って元気そうだ。 2枚目:一時的な水たまりだと原生生物はあまり期待できないが,とりあえず 採集(休憩舎広場の水たまり)してみた。 しかし,結果は意外や意外。今回の採集サンプルの中ではここが一番原生生物の種類が多かった。 ただし,ここにいたのは平地にもいる種類がほとんど。 高地の湿原でよくみられる種類としては,わずかにアカントキスティスとミカヅキモ(Closterium ralfsii)がいただけ。 また,珍しいカオス(Chaos carolinenseではない別の種類)がいた。
観察された生物: ミドリムシ(Euglena spirogyra), トラケロモナス(Trachelomonas sp.), アスタシア(Astasia sp.), ペラネモプシス(Peranemopsis), カリキモナス(Calycimonas physaloides), 小型鞭毛虫数種, アカントキスチス(Acanthocystis turfacea), カオス(Chaos sp., 核はそれほど多くない 初観察), トリカメーバ(Trichamoeba), ナベカムリ(Arcella sp.), フセツボカムリ( Centropyxis ecornis), ディフルギア( Difflugia elegansD. oblongaD. penardiD. pyriformis), トリネマ( Trinema enchelysTrinema sp.), サイフォデリア(Cyphoderia), スピロストマム(Spirostomum filum), コレプス(Coleps), アスピディスカ(Aspidisca), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), デキシオトリカ(Dexiotricha sp.), 棘毛類繊毛虫, 小型繊毛虫数種, マルロモナス(Mallomonas), 珪藻各種, ミカヅキモ(Closterium ralfsii), ミジンコ, ケンミジンコ, カイミジンコ, イタチムシ, センチュウ,

奥裾花自然園,まずはひょうたん池へ(長野市),10:31

奥裾花自然園,まずはひょうたん池へ(長野市),10:31
1枚目:少し進むと,,,。 2枚目:右への分岐が現れる。こちらが今池湿原と「ひょうたん池」の間を通るルート。 自然園入口バス停にあった案内図だと「今池のこみち」という名がついている。

奥裾花自然園,「今池のこみち」を通って,ひょうたん池へ(長野市),10:32
丸太で土留めをした階段を降りる。

奥裾花自然園,ひょうたん池へ(長野市),10:32-10:33
階段でスミレが咲いていた。 これはオオタチツボスミレViola kusanoana)?

奥裾花自然園,ひょうたん池へ(長野市),10:33-10:34
これはミヤマツボスミレViola verecunda var. fibrillosa)。

奥裾花自然園,ひょうたん池へ(長野市),10:34-10:35
これはオオタチツボスミレViola kusanoana)??

Part V: 奥裾花自然園:ひょうたん池
2010.06.06, 10:35 - 10:43