HOME | 研究資料館 | 地域検索 | 採集の記録 | 2008 . 06 . 30 | お知らせ

2008.06.30, Part IX

山室湿原(3)〜■■■〜近江長岡駅〜米原駅〜琵琶湖

山室湿原(米原市),14:11
元来たルートを辿って入口へ戻る途中。

山室湿原(米原市),14:11
前方に左への分岐が見えるが,あそこを左折すると(たしか)湿原入口へ戻るはず。 湿原に入った当初,前方(南側)の木道に人がいたため,まだ前方の湿原?は見ていない。 そこで,入口へ戻る前,このまま先へ進み,南側の湿原を見てみることにした。 南側の湿原は,略図では下に描かれてある「大草原」「南トンボ沼」と書かれた辺だと思うのだが,,。

山室湿原(米原市),14:12
1,2枚目:パノラマ撮影。 途中に湿原に突き出した木道があった。 ここも草原全体に水がある。多少水の流れもあるが,水底には水垢が溜っていたので,雨が降らない時期でも水がある場所かも知れない。

山室湿原(米原市),14:12-14:17
ということで狭い木道の上で採集の準備をしていると(注),突然,目の前の草に ハッチョウトンボNannophya pygmaea)が止まった。 小さいトンボで体長は2 cmほどしかない。赤い色をしているので,これは成熟した雄らしい。 1〜5枚目:ゆっくりカメラを近付けつつ撮影しようとしたが,周囲がやや暗いこともあって, なかなかトンボにピントが合わない。 6〜7枚目:何度か撮影をしては失敗した画像を消す作業を続けているうちに周囲がやや明るくなってきた。 すると,うまい具合にスーパーマクロ撮影でピントが合った(まだ多少ピントがはずれているが。。。画像を最大にすると分かる)。

注:以下に示すように,予想通りこの近辺にはまあまあの種数の原生生物がいた。 やはりこの辺は普段から水が滞留している場所のようだ。

山室湿原(米原市),14:17-14:18
ハッチョウトンボの撮影を終えて,木道の反対側を見ると, 今度はモウセンゴケDrosera rotundifolia)が目に入った。 これを撮影しようとしてカメラを水面ぎりぎりの位置で構えた。 3枚目を撮ろうとしたところで,手が滑ってカメラを水中に落としてしまった。

すぐに水から引き上げたので大量の水が入った訳ではないが, 運が悪いことに,いつ頃からかはわからないが,カメラのボディを固定するネジが2個外れていて, ボディに少しだけ隙間ができていた。 どうやらそこから水が進入したようで,液晶画面はすぐに真っ暗。 レンズのカバーも動かなくなった。
電池にも水滴が付いていたので,これを除去。何度かカメラを振って中の水を外へ出そうとしたが, 何度やっても回復しなかった。 しばらくすると,電源ボタンだけは反応するようになったが,赤いランプが付くだけで液晶画面もレンズカバーも 機能を停止したまま。ウンともスンとも云わない。 画像が記録できなければ,これ以上ここに留まっていても仕方がないので, やむなく,近くで採集をした後(山室湿原-7,-8), 湿原を出て近江長岡駅へ戻ることにした(注)。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, フセツボカムリ(Centropyxis aculeata), ディフルギア( Difflugia oblongaDifflugia sp.), Lesquereusia, アミカムリ(Nebela sp.), ディアフォロドン(Diaphoropodon), ディセマトストマ(Disematostoma minor), ミドリゾウリムシ(P. bursaria), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), バキュオラリア(Vacuolaria virescens), 珪藻各種, ミカヅキモ( Closterium kuetzingiiC. naviculaC. ralfsiiC. taxichondrum), ツヅミモ( Cosmarium pachydermum?, Cosmarium sp.), イボマタモ(Euastrum gnathophorum), ハタヒモ(Netrium digitus,大小2タイプ), アワセオオギ( Micrasterias denticulataMicrasterias sp.), ダルマオトシ(Hyalotheca), ワムシ,

注:湿原を出る際,1組の夫婦が車でやってきた。さきほども湿原内に一人いたが, 平日の月曜日にも関わらず訪問者がいるということは,休日ともなると結構な人がやってくるのかも知れない。 webで調べたかぎりでは,訪れる人も希な湿原として紹介されていたのだが,,,。

カメラが使えないので,この後は,ひたすら自転車のペダルを漕いで,元来た道を辿り近江長岡駅に戻った。 既述したように,駅に付いて,自転車を折り畳み,輪行袋に入れて駅舎内に入ると, 予定していた第一候補の列車(12:05発)が出発する直前だった。 急げば乗車できなくもないタイミングだったが,カメラが故障しているので,急いで乗車して米原に着いても仕方がない。 米原では以前訪れた琵琶湖岸の採集ポイントの風景を撮影するのが最大の目的だったからだ。 次発でも十分間に合うし・・・。 ということで,12:05発の東海道本線に乗車するのを止め,次発の列車がくるまで, 駅近くの食堂で昼食をとることにした(一応,アンパンも持参したのだが,せっかくなので・・・)。
と,駅向かいの「喫茶・軽食堂」でカレーライスを注文し,出てくるのを待っていると, 幸いなことにカメラが復活した。これで米原でも採集&撮影ができると嬉しくなった。 出て来たカレーを急いで食べ,そのまま駅のホームへ(その前に自販機で切符を購入)。

近江長岡駅から東海道本線 米原行に乗車(米原市),15:27
1枚目:駅のホームで次発(12:39)の普通電車を待つ。 2枚目:これが購入した切符。米原は2駅先なので安い。230円。

米原駅に到着(米原市),15:47-15:49
1枚目:米原駅に着き,階段を上がる途中でパチリ。 2枚目:駅西口へ出るため長いエスカレーターを下る。 3枚目:その途中から西口広場を撮影。 ここへ降り立つのは,今度が3度目(ないし4度目?)。 前回(2006.9.24)と同様,駅前では改修工事が続いていた。 このエスカレーターも前回来た時はなかったように思う。

琵琶湖岸へ(米原市),15:53
駅前で自転車を組み立て駅を離れる前に駅舎を撮影。

琵琶湖岸へ,右折して県道329号に入る(米原市),15:54
駅前通りを直進した後,交差点を右折。県道329号に入る。

琵琶湖岸へ,下多良交差点を左折,県道234号へ入る(県道329号,米原市),15:55
ほどなく前方の十字路(下多良交差点)を左折する。

琵琶湖岸へ,県道234号 朝妻筑摩近江線を西〜西北西へ(米原市),15:56
左折した後の様子。この後は西に向かってひたすらこの道路を直進する。

琵琶湖岸へ(県道234号 朝妻筑摩近江線,米原市),15:56
途中で市内を流れる川を渡る。 1枚目:左側。2枚目:進行方向。3枚目:右側。

琵琶湖岸へ,右から国道8号が合流(県道234号 朝妻筑摩近江線,米原市),16:00
国道8号との合流点を通過。

琵琶湖岸へ,県道234号 朝妻筑摩近江線を西北西へ(米原市),16:00
ここも直進。

琵琶湖岸へ,県道234号 朝妻筑摩近江線を西北西へ(米原市),16:01

琵琶湖岸へ(県道234号 朝妻筑摩近江線,米原市),16:02

入江橋交差点前(県道234号 朝妻筑摩近江線,米原市),16:04
1枚目:T字路が現れた。前方を横切るのは県道2号 大津能登川長浜線。 2枚目:交差点名の確認。入江橋交差点。

Part X: 入江橋交差点近くの琵琶湖岸〜米原駅
2008.06.30, 16:05 - 16:51