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2006.10.28, Part II

潟沼〜上川原橋手前

潟沼(大崎市鳴子温泉),11:10-11:11
沼の北西側から撮影。潟沼はどこからも水が流れ込まず,どこへも出ていかない閉鎖系の沼。 しかし,季節によって水位は変化するようだ。 今回は前回(2003.11.2)に比べると若干だが水位が上がっているように思える。 1枚目:撮影地点からレストハウスまで土もりをした部分(堤?)があるが,沼はそこを越えて広がっている。 ただし,堤の左側は浅瀬のため,水位が変化すると水のある面積が変わる。

潟沼の岸辺(大崎市鳴子温泉),11:11-11:12
地面にある狭い溝にそって沼の水が入り込んでいた。その部分が緑色に染まっていた。 ここで採集(潟沼-1)。 2日後,大学で pHを測定したところ,pH 2.5 だった(注1)。
前回もここで採集したが,この緑色は 小型のクラミドモナス(Chlamydomonas, またはChloromonas ?) が大量発生したものだった(注2)。 2枚目:今回は,水の表面にボウフラの脱皮殻が大量に浮いていた。この近くで蚊が増殖しているのだろうか? 採集したサンプルの中には生きたボウフラは見当たらないが・・・。
観察された生物: クラミドモナス(Chlamydomonas, またはChloromonas ?)

注1:他にある資料によると潟沼の酸性度は pH 1.4または pH 1.7などとある。 pH 2.5というのは,多少高めだが,2日の間に酸性度が変化してしまったか,あるいは,今回の潟沼は水が多めだったので, 希釈されて酸性度が弱まっていた(ないしは季節変動?)のかも知れない。
注2:潟沼は酸性度の高い沼として知られている。 サンプルにはこのクラミドモナスがいるだけで他の微生物はまったく観察されなかった。 持ち帰ったサンプルは,細胞を単離(除菌)しないまま,塩酸を添加したHyponexの溶液(pH 2.0)に入れて培養したところ, 非常に良く増えた。 現在も培養を継代培養して維持しているが,除菌処理をしていないにもかかわらず雑菌も増えずに元気に増殖している。

潟沼の岸辺(大崎市鳴子温泉),11:13-11:14
材木の近くでも採集(潟沼-2)。かなり濃い緑色。
観察された生物: クラミドモナス(Chlamydomonas, またはChloromonas ?)

潟沼(大崎市鳴子温泉),11:16
沼側で採集してみた。酸性度が高いためだろうが水は透明。 しかし,底には多少だが藻類らしきものが見えるので採集してみた(潟沼-3)
観察された生物: 珪藻少々, クラミドモナス(Chlamydomonas, またはChloromonas ?), コッコミクサ(Coccomyxa)?, 未同定の糸状藻類, ワムシ,

潟沼(大崎市鳴子温泉),11:17-11:20
1枚目:いったん道路へ戻り, 2,3枚目:レストハウスの先の岸辺へ移動。

潟沼(大崎市鳴子温泉),11:20-11:23
ここも堤を越えて沼の水が広がっていた。 草が生えているところを見ると,この辺は通常はあまり水はない場所なのかも知れない。 2枚目:水の中に藻塊らしきものがあったので, 3枚目:ここで採集(潟沼-4)。 以下のようにモヤモヤした藻塊はミクロスポラだった。この仲間は冷涼な湿原などに多い。過酷な環境に適応した生物のようだ。
観察された生物: クラミドモナス(Chlamydomonas, またはChloromonas ?), ミクロスポラ(Microspora),

潟沼(大崎市鳴子温泉),11:23
同じ場所から沼の東側(1枚目)と西側(2枚目,レストハウスと沼へ降りてきた道が見える)を撮影。

潟沼(大崎市鳴子温泉),11:25
1枚目:前方を右折して古川方面へ降りる。 2枚目:レストハウスの近くにある案内板。

川渡セミナーハウスへ(潟沼→上川原橋,大崎市鳴子温泉),11:26-11:28
1枚目:潟沼からしばらくは登り坂が続く。結構長く続いたため,途中で自転車を降りて歩いた。 2枚目:この辺から平らとなり, 3枚目:後は急な下り坂。

川渡セミナーハウスへ(潟沼→上川原橋,大崎市鳴子温泉),11:29
左は鳴子温泉駅方面への分岐。ここは前進。

川渡セミナーハウスへ(潟沼→上川原橋,大崎市鳴子温泉),11:31
道幅は狭くなったり広がったりした。

川渡セミナーハウスへ(潟沼→上川原橋,大崎市鳴子温泉),11:35-11:36
1枚目:やっと人家が見えてきた。道は前方で左に折れ曲がる。 2枚目:折れ曲った後の様子。道に沿って左へカーブ。

川渡セミナーハウスへ(潟沼→上川原橋,大崎市鳴子温泉),11:37-11:39
1枚目:前方のT字路を左折。前方を流れる川は江合川。 川渡温泉駅は右(東)にあるが,川渡セミナーハウスは川渡温泉駅の北西側にあり,右折すると若干遠回りになるので, ここでは左折して近くにある鳴子御殿湯駅の側を通って江合川の北側から向うことにした。
2枚目:前方に陸羽東線の高架が見えてきた。この右に鳴子御殿湯駅がある。

川渡セミナーハウスへ(潟沼→上川原橋,大崎市鳴子温泉),11:40
1枚目:高架を過ぎた後,前方を右折する。 2枚目:やや狭い道で路地裏のよう。最初はここで右折すべきか迷ったほどだが,前方に上川原橋が見えたので前進した。

Part III: 上川原橋〜東北大学川渡共同セミナーセンター
2006.10.28, 11:41 - 12:11