原生生物と日本産アリ類の広域画像データベース

3 素材情報データベースとしての原生生物情報サーバ
3-3 原生生物情報サーバの内容紹介

データベースの動作

 原生生物情報サーバにネットワークからアクセスすると図3-3のような初期メニューが現われる。

 このうち,上から三番目の「研究資料館」がデータベースの本体である。ここでは各画像や実験マニュアル等が項目ごとに一覧表示形式で閲覧できる。

 これに対して,一番上の「原生生物図鑑」は一般の利用者のために作成したものである。「研究資料館」では,後述するように画像の説明はごく簡単にしかない。原生生物研究者にとっては,「研究資料館」にある程度の簡単な説明があれば十分画像の意味は理解できる。しかし,専門でない者にはこれだけではわかりずらいので,もうすこし詳しく,体系的な説明が必要であろうと考えてこのメニューを追加した。

図3-3 初期画面
 原生生物の素材データ(主に写真だが,それ以外でもかまわない)を「原生生物情報サーバ」上で公開してもかまわない,という人は,画像をフォトCD化した後,フォトCDにあるディジタル画像についての簡単な解説文(英文)を作成してもらう。
 フォトCDを郵送すると同時に,その解説文はEメールで作成グループへ送ってもらう。作成グループでは届いた英文テキストをhtmlファイルに編集して画像ファイルとリンクさせた上で,サーバ上に転送して公開する(左下)。

 上から二番目にある「原生生物学関連情報」はデータベースとは直接は関係ないが,原生生物学の現状を理解する上で役立つであろうと思われる様々な情報をとりまとめたものである。

 最後の「インターネットと生命科学」は,原生生物とは直接関係ないが,インターネットを科学に活かすためのアイデアや,その学術的利用価値等について論じている。具体的にはこれまで発表してきた論文や,アリのデータベースがモデルケースとしてとりあげられている学術審議会の報告書(許可を得て転載)などがある。

 なお,画面右上にある「English」ボタンをクリックすると英語版メニューが表示される。英語版では「アリ図鑑」のメニューがない以外は基本的には日本語版とほぼ同じである(全部が英語化されているわけではないが)。