研究資材データベース構築&公開ガイド |
3. 作成後から公開まで |
これは研究資材データベースに限ったことではないが,Web pagesの作成後,ネット上で公開する際には,可能なかぎりhtmlファイルに記載された内容のチェックをした方が良い。すなわち,他のWeb page,ないしは画像等へのリンクが正しく記載されているか(リンクチェック),あるいは,その他のhtml文の記載に間違いはないか(文法チェック)を確認する必要がある。 このようなリンクチェック,及び,文法チェックは,html文を自動的に作成するソフトにも備わっていることが多いが,その場合は個々のファイルごとにチェックを行なうことになる。一方,これらのチェックを専門に行なうソフトウェアもある。チェック専用のソフトには,多数のhtmlファイルのチェックを一括して行なう機能がついているので,データベースのような多数のファイルからなるWebサイトを効率的にチェックするのに適している。 文法の誤りは,WWWブラウザを変えることでもある程度は検出することができる。これは,WWWブラウザはhtmlの表記に関して一部を省略した簡略表現を認めているのだが,省略できる箇所が各ブラウザごとに異なるためである。あるブラウザで省略してよい部分に記載ミスがあった場合,そのブラウザでは画面表示には問題が生じないため記載ミスには気づかない。しかし,その部分の省略を認めていない他のブラウザに変えると画面表示が乱れるため,記載ミスが発見されることがある。
文法の誤りはなくとも,WWWブラウザによってhtmlファイルの出力結果(モニタ画面での表示)が異なる場合が多い。ときには,制作者の意図から大きく外れることもあるので注意が必要である。この点については,htmlファイルを設計するの際の注意点の一つとして既述してあるので詳細は省くが,Webサイト全体が完成した段階でも,あらためてブラウザが異なってもなるべく同じに見えるように全体を再検査した方がよい。
サーバの設置法についてはWebサイトの開設に関する一般的な事項なのでここでは省略する。また,各研究機関のサーバに間借りすることができれば,研究者自身がサーバの設置に関する詳細な知識を学ぶ必要はない。
ユーザー側からすれば,アクセスした先のWebサーバからは素早いレスポンスが返ってきて欲しいと望むのは当然である。ただし,途中の通信経路が混雑していたり,通信速度がもともと遅ければレスポンスが遅くなのはやむを得ない。しかし,そうでなくても,意外な原因でレスポンスが遅くなる場合がある。それは,Webサーバ側のなにげない設定の違いによる。
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