西浅井町
山門水源の森
    
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2008.06.30 ウオッちず で位置確認

山門水源の森,山門湿原・アカガシの森分岐に戻る(西浅井町),11:10

山門水源の森,元へ戻る(西浅井町),11:11-11:19

山門水源の森,元へ戻る(西浅井町),11:23-11:24
1〜3枚目:ここが前に道を間違えた沢の対岸にある道路と行き来できる場所。 対岸にさきほど撮影した道標が見える(1枚目)。 こちら側からだと,対岸から沢に降りていく階段らしきものがかすかに見える。

山門水源の森,やまかど・森の楽舎へ戻る(西浅井町),11:25
1,2枚目:沢にかかる小さな橋を渡ると,前方に「やまかど・森の楽舎」の建物が見える。 その手前,道路の左側には池(ないし湿地)があり,その上に木道が敷設されている。

山門水源の森,やまかど・森の楽舎(西浅井町),11:25
1,2枚目:やまかど・森の楽舎脇の池(ないし湿地)の上に敷設された木道の手前からパノラマ撮影。

山門水源の森,やまかど・森の楽舎(西浅井町),11:26-11:27
1枚目:良く見ると桟橋状の木道の脇に湿地に降りていける場所があった。 踏み石が湿地の周囲に設置してあり奥の方まで歩いていくことができる。 これまでのところ,この山門地区ではまったく何も採集できていないので, なにはともあれ,この湿地でサンプリングをしてみることにした。 2〜4枚目:そこで木道のすぐ近くと,少し先の地点で 採集(やまかど・森の楽舎の湿地)。 多少水の流れもあり,ここは「森の楽舎」を作る際に,隣の沢から水を引き込んで作った人工の湿地のようなので, あまり期待しなかったが,意外や意外,採集したヘドロ様のサンプルにはたくさんの原生生物がいた。 もしかすると,ここは保護対策の結果,直接近付くことができなくなった山門湿原の替りとして, ミツガシワ等を訪問者に見せるために,湿原の一部をここに移植したのかも知れない。 その結果,湿原にいた原生生物も泥と一緒にここへ移されたため,このように原生生物相が豊かなのではないだろうか?(注)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ミドリムシ(Euglena mutabilis), ペタロモナス(Petalomonas sp. 初観察), ペラネマ(Peranema), Marsupiogaster sp., パラデルマメーバ(Paradermamoeba sp.), ナベカムリ(Arcella), ディフルギア( Difflugia claviformisD. oblongaDifflugia sp.), Lesquereusia sp., アミカムリ(Nebela sp.), プラギオフリス(Plagioprys)ないしその近縁種(トゲがある), ユーグリファ(Euglypha tuberculata), サイフォデリア(Cyphoderia ampulla), ラッパムシ(Stentor igneus, 共生藻類有り), スピロストマム(Spirostomum), プロロドン(Prorodon), ウロトリカ(Urotricha), ウロレプタス(Uroleptus), ディセマトストマ( Disematostoma bütschliiD. minor), コンディロストマ(Condylostoma), オフリオグレナ(Ophryoglena), カエネア(Chaenea), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), 棘毛類繊毛虫, 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), サヤミドロ( Oedogonium undulatumOedogonium sp.), ブルボケーテ(Bulbochaete), ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), コウガイチリモ( Pleurotaenium nodosumP. trabeculaPleurotaenium sp.), ミカヅキモ( Closterium baillyanum var. ??, C. cynthiaC. dianaeC. gracileC. pronumC. kuetzingiiC. libellulaC. lunulaC. naviculaC. ralfsii), ツヅミモ( Cosmarium margaritiferumC. subcucumis var. elongatum ?, Cosmarium sp.), ホシガタモ( Staurastrum punctulatum), イボマタモ( Euastrum ansatum var. javanicumE. ansatum var. pyxidatumE. ceylanicum 初観察E. denticulatumE. oblongum), ハタヒモ(Netrium digitus), フタボシモ(Cylindrocystis), タテブエモ( Penium cylindrusP. spirostriolatum), ネジモ(Spirotaenia obscura), アワセオオギ(Micrasterias rotata), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens var. dissiliens), クロオコッカス(Chroococcus), ユレモ(Oscillatoria), メリスモペディア(Merismopedia), ミジンコ, ワムシ, イタチムシ,

注: 山門ニュースレターNO71によると,「やまかど・森の楽舎」は2004.3竣工で,この池は「附属湿地」として整備された模様。 その際,湿原湿原から採取(ないし採種)し栽培していた草花等を植栽した,とのこと。 ほぼ予想通り。。。
ということで,ここは山門湿原の原生生物相と全く同一とはいいがたいが,かなり類似した種組成からなる場所とみなしてよいだろう。

県道286号 大浦街道へ出る(西浅井町),11:32
山門水源の森の案内板があるところへ戻る。ここで登山用の雨具(ズボン)を脱ぐ。 前方で左折。県道286号を北へ。

 目 次 へ  2008.06.30, 10:36 - 11:32

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