小海町
芦平橋近くの溜池
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観察された原生生物名一覧(現在 24 種)

採集日:2015.11.01 ウオッちず で位置確認

少し早過ぎた?(小海町),13:46
予定では,この先にある海尻駅から16:06発の小海線に乗車する。 まだ,2時間以上ある。 歩く距離としては1時間もあれば海尻駅に着くはずだ。 このままだと海尻駅で1時間以上時間潰しをすることになる。 なぜなら,この前後は1時間半ないし2時間近く他の小諸方面行きはないからだ(16:06発の前は14:16, 後は17:38)。 よって早く着けば1時間以上待つしかないし,万が一,乗り遅れると1時間半,次発を待つしかない。
しかし,調べたかぎりでは海尻駅近くには食堂がないので,昼食で時間をつぶすこともできない。 やはり松原湖にある食堂でゆっくり食事をしてからでも良かったか,と思ったが・・・。 今さら戻るのも何なのでとりあえずこのまま進むことにした。

坂を下り終えて南東へ進む(小海町),13:48-13:49
2枚目:道の脇に立っていた何かの案内。 「歩いてマップ,Koumi aruite Map,004コース」と書かれている。 調べると「ゆっくり歩こう!小海町歩いてMap」と題したweb pageがあった(2010年作)。 そこには「004 松原湖エリア 3コース」なるものがあったが,リンクが途切れているので詳細不明。
3枚目:この先,左手に小さな池(沼?)があるはず。そこが次の目的地なのだが,,。 果して現在も池があるか,やや不安だった。 今日,最初に訪れた星見ヶ丘別荘地の池のように今は消滅しているかも知れない。

途中にある右への分岐(小海町),13:49
右側へ入ったところにも草地があるらしいが,,,。

ということで入ってみた(小海町),13:50

たしかに右に草地があった(小海町),13:50-13:51
1,2枚目:パノラマ撮影。 右前方がもしかしたら湿地かも知れない。が・・・。 3枚目:現在地を確認。たしかに地図に記してある。 4枚目:水路が邪魔している。 ジャンプすれば渡れそうだが,微妙な距離だ。 おじけづくと,足がすくんで逆に溝に落ちてしまいそうだ。 私はそういうタイプなので,かなり危険。止めた。

元へ戻って右折(小海町),13:51

左手にも道があったはずだが,,(小海町),13:52
道が消えていた。それらしい跡もまったく見当たらない。

南東へ進む(小海町),13:53

ここを左へ(小海町),13:53

右前方のカラマツ林の手前に池があるはずだが,,(小海町),13:54

道路際は葦原で池があるか確認できない(小海町),13:54-13:55

道路際の小屋の先を左折(小海町),13:55

池があった!(小海町),13:55
左手前に車があったが,よく見ると廃車だった。乗り捨ててあるようだ。 このような車が,この後の芦平橋近くにもあった(後出)。

芦平橋近くの名称不明池(小海町),13:56
水面が真っ赤に染まっている。 最初は オオアカウキクサAzolla japonica,アカウキクサ科 アカウキクサ属) が大量に繁殖しているかと思ったが,違った。 枯れた ヒシ?Trapa japonica,ヒシ科 ヒシ属) の葉だった。
3枚目:池の右手(北側)に緑色の草がある。 よく見ると・・・。

緑色の草を望遠撮影(小海町),13:56
これは ミツガシワMenyanthes trifoliata,ミツガシワ科(リンドウ科 ミツガシワ属)? 奥の方はすでに枯れている。
ミツガシワだとすれば, ここには原生生物がたくさんいる可能性がある。 あまり期待しないままやってきたのだが,急にワクワクしだした。

芦平橋近くの溜池(小海町),13:57
ということでここで 採集(葦平橋近くの沼)
見た目通り,たくさんの原生生物がいた。 とくに他では比較的少なめの ウチワヒゲムシ(Phacus suecicus) が大量増殖していた。 また,平地で見られる ミカヅキモの一種, Closterium moniliferum) がいただけで,高地の湿原で見られる他のミカヅキモはまったくいなかった。 他の接合藻もツヅミモが一種いただけ。 ここの標高は結構高いはずだが(標高 1147m),原生生物の種組成としては平地のそれとほぼ同じだ。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas sp.), ミドリムシ(Euglena acus), ウチワヒゲムシ(Phacus suecicus)多数, トラケロモナス(Trachelomonas abrupta var. arcuata), 小型アメーバ, ラッパムシ(Stentor sp.), ラクリマリア(Lacrymaria olor), ウロトリカ(Urotricha), コレプス(Coleps), ツリガネムシ(Vorticella), 未同定の繊毛虫, 珪藻各種, クロロゴニウム(Chlorogonium sp.), イカダモ( Scenedesmus quadricauda), S. ecornis), セレナストルム(Selenastrum)?, イトクズモ(Ankistrodesmus), モノラフィディウム(Monoraphidium sp.), スティゲオクロニウム(Stigeoclonium sp.), サヤミドロ(Oedogonium), アオミドロ2種(Spirogyra), ミカヅキモ( Closterium moniliferumClosterium sp.), 未同定のツヅミモ(Cosmarium sp.),

芦平橋近くの溜池(小海町),13:57-13:58
赤色の正体はこれ。 基本的にはヒシTrapa japonica,ヒシ科 ヒシ属) だと思うが,やや葉が小さいし,鋸歯に丸みがある。 この程度の差は許容される?

元へ戻ってさらに南東へ,若干の下りとなる(小海町),14:00

南東へ下っていく(小海町),14:01

右前方に橋が見えた,その先が芦平の集落だ(小海町),14:02

この右側にさきほどの橋(芦平橋)があるはず,右折してみることにした(小海町),14:03
1枚目:左に「この橋は 1tを超える車両は通行できません」とある。

芦平橋へ(小海町),14:03
「全面通行止め」の案内があった。 ちょうど明日(2015.11.02)からだ。タイミングが良かった。 また,これで橋の名前が「芦平橋」であることを知った。 前方を見ると吊り橋のようだが,,,。

芦平橋へ(小海町),14:03
1枚目:橋の床部分は木の板でできている。「 1tを超える車両は通行でき」ない訳だ。
2枚目:橋の欄干の上には,このような有刺鉄線が張られている。 鉄でできた欄干は低いので,転落するのを防ぐためだろう。 飛び下り自殺者が多かった仙台市の八木山橋を思い出す(柱)。

注:調べると,今でもときおり飛び下りがあるようだ。 八木山橋は朝の通勤通学時間帯はラッシュで渋滞することがあるのだが,渋滞して停車中のバスの窓越しに,それまで橋の歩道部分を 歩いていた人が,突然,フェンスを乗り越えて飛び下りるのを見たことがある。 それくらい昔(40年以上前だが)は飛び下りが多かった。
また,橋の下は,竜の口渓谷といって化石がたくさん採れることでも知られている。 私は友人と一緒に竜の口渓谷を遡上していった際,やわらかい大きな石を見つけたことがある。 石には至るところに小さな穴が空いていた。不思議に思って当時講義を受けていた地学の先生に見せたところ, それはクジラの骨(の化石)と即答してくれた。さすがは専門家と感心したのを覚えている。

芦平橋(小海町),14:04
1枚目:真ん中あたりまで入って引き返すことにした。 2枚目:下流側。 3,4枚目:上流側。日があたらないので薄暗い。

元へ戻る(小海町),14:04

元へ戻って右折,道が傾斜しているのがよくわかる(小海町),14:05

前方左も草地のはずだが,,(小海町),14:06
1,2枚目:この辺が地図(4枚目)に記された草地なのだろう。 若干湿っていそうだが,水辺はない。 3枚目:前方に車が見えた。誰かいるのかと思ったが, 近付くと,これも廃車だった。

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