中津川市/恵那市
根の上湖 湖畔広場
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採集日:2016.05.22 ウオッちず で位置確認

観察された原生生物名一覧( 31 種)

その先にある広々した場所(中津川市),14:02
左(1枚目)は「五平餅本舗」。こちらは前回同様,閉まっていた(下々段)。 根の上湖の西端にあった「根の上湖周辺案内図」には「売店」と記してある(下段)。
また,同じ周辺案内図には,右(駐車場,2枚目)の奥は「芝生園」,その先が「湖畔広場」と記されている(下段)。


本日,13:10に撮影した「根の上湖周辺案内図」。

2015年05月の様子(2015.05.30,13:33-13:34撮影)。

前回同様,まずは右にある公衆トイレ「湖水清庵」へ(中津川市),14:02

2015年05月の様子(2015.05.30,13:35撮影)。

前回は入らなかった「芝生園」&「湖畔広場」へ入ってみることにした(中津川市),14:06
遠くに堰堤工事で水が抜かれている根の上湖がわずかに見える。

「芝生園」(中津川市),14:07
隅にある屋根付きの舞台。 「第37回 根の上湖つつじまつり」と書かれた垂れ幕?があった。 「つつじまつり」じたいは5月3日〜5月5日の期間開催されたらしい。期間中には様々な催しがあるらしく, 5月4日は「オリエンテーリング大会」(第21回)が開催されたようだ。 これまで通った遊歩道のあちこちには大きな矢印があったが,これらはその名残りらしい。

「芝生園」と「湖畔広場」の境に堰堤工事の案内があった(中津川市),14:07

「根の上湖改修工事」の案内(中津川市),14:07-14:08
1枚目:工事の概要。
2〜5枚目:右に添えられていた写真など。 4枚目:さきほど湿地に到達した場所から撮影した堰堤の手前が白く見えた場所の解説があった。 白い部分にあったのは「張ブロック」というようだ。

「湖畔広場」へ進んでみた(中津川市),14:09
前方の灌木の前になにやら案内がある。「湿地園につき立入禁止」とあり,周囲にロープが張られている。 湿地園?これまで調べた資料にはここに湿地があるという情報は無かったのだが,,。

「湖畔広場」の先にある「湿地園」(中津川市),14:09
ここから見るかぎりただの草地にしか見えないが,,。地面は湿地なのかも。 ただし,現在はその先の根の上湖に水が無いので,湿地だったとしてもいずれは干上がってしまうだろう。

「湖畔広場」の先にある「湿地園」(中津川市),14:10
1〜3枚目:別な場所からパノラマ撮影。 2枚目:右前方に白鳥型のボートがある。 その先には桟橋らしい場所が見える。根の上湖に水がある時は,あの辺まで水に浸っているということか。

「湖畔広場」の先にある「湿地園」(中津川市),14:10

「湖畔広場」(中津川市),14:10
上と同じ場所でUターンしてパノラマ撮影,前方左(1枚目)へ。
「湿地園」から「湖畔広場」へ移動する途中,なんとなく前方左付近が湿っているように見えたので, 戻る途中で近付いてみることにした。 前出の「根の上湖周辺案内図」を見ると,あそこには「売店」があったようだ。 しかし,今はそれらしいものは何もない。

湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:11
1〜3枚目:パノラマ撮影。 ここからだと若干,分かりづらいが,草の間に小さな水辺が点在している。 予想通り湿地だった。最近まで建物があったとすれば,原生生物はたいして期待できないが, 後でわかるように,ここは前方の丘陵地?から水がしみ出していた。
よってここは,売店があった頃から,あるいはそれ以前から長期間,湿地状態にあったと推察できる。 とすると,ここは昨年( 2015.10.18 )訪れた 北条湿地 (仮称,那須町)とよく似た環境にあることになる。 北条湿地では ハッチョウトンボNannophya pygmaea,トンボ科 ハッチョウトンボ属) がたくさん観察できるらしいのだが, ここには シオカラトンボOrthetrum albistylum speciosum,トンボ科 シオカラトンボ属) が結構いた。
4枚目:現在地を確認。 この地図にも建物が描かれている。しかし,現在はそれらしいものは何も残っていない。 後出するように,地面には小石とともに小さなコンクリートの破片らしきものがあった。 建造物があった証拠だ。

湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:12, 14:13, 14:14
1枚目:まずは近くにある水たまりで, 2枚目: 採集(湖畔広場,売店跡-01)
3枚目:導電率は 43μS/cm(31.5℃)。 結構高い。水温が高めなのである程度割引いて考える必要があるが, さきほどの湿地園(16μS/cm,25.8℃)とはずいぶん違う。
が,,,原生生物は予想より多めだ。種組成もさきほどの湿地-Aとさほど変わらない。 地形からして,売店があった頃よりはるか以前からこのあたりは湿地だった可能性がある。 売店が撤去されたことで,昔からいる原生生物が復活しつつあるのかも知れない。
一応,ここも鉱質土壌湿原のひとつといえるだろう。
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, アクチノスフェリウム(Actinosphaerium), アカントキスチス(Acanthocystis sp.), コクリオポディウム(Cochliopodium sp.), ナベカムリ(Arcella sp.), Lesquereusia, バンピレラ(Vampyrella), ハルテリア(Halteria), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, ツルギミドロ(Draparnaldia), ヒザオリ2種(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium moniliferumC. ralfsiiClosterium sp.), ネジモ(Spirotaenia condensata), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens var. tatrica), ユレモ(Oscillatoria sp.), ワムシ, ソコミジンコ, ヒドラ,

湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:15
奥へ進んでみた。奥の樹林の近くにも水たまりがありそうだ。

湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:15-14:16
あった。

湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:16
小さな水たまりに,ものすごい数のオタマジャクシがいた。
こんな狭い場所でこれだけの数が成長できるはずはないので, 以前はもっと広い水たまりだったのだろう。 それが次第に干上がってこんな状態になったと思われる。 このまま雨が降らなければ近いうちに干上がてしまうかも知れない。 ただし,この後見るように,後方の斜面からわずかだが水の流れがあるので,すぐには干上がらない,のかも。

湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:16
ここがその水の流れがある場所だ。奥の斜面?からわずかだが水が流れ出ている。

湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:16, 14:17, 14:18, 14:19
1枚目:石やコンクリート片が露出した水たまりで 2枚目: 採集(湖畔広場,売店跡-02)。 3,4枚目:ここの導電率は 28μS/cm(29.1℃)。 水の流れがある場所の近くなの,さきほどより低めだ。水温も低め。
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, ディフルギア( Difflugia sp.), ラッパムシ(Stentor amethystinus)?, 珪藻各種, ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium baillyanumC. intermediumC. kuetzingiiC. ralfsii), ハタヒモ(Netrium digitus), 小型ハタヒモ(Netrium sp.), ユレモ(Oscillatoria sp.), Achromatium oxaliferum, ミジンコ, センチュウ,

湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:19, 14:20, 14:22
1枚目:すぐ近く(通路側)の別の水たまりでも, 2枚目: 採集(湖畔広場,売店跡-03)
3枚目:導電率は 55μS/cm(30.4℃)。 わずかなエリアだが,かなり幅がある。
観察された生物: マヨレラ(Mayorella), フセツボカムリ( Centropyxis), ディフルギア( Difflugia elegans), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), 珪藻各種, ツルギミドロ(Draparnaldia), ヒザオリモドキ(Mougeotiopsis), ミカヅキモ( C. kuetzingiiC. lunulaC. ralfsii), カイミジンコ,

「芝生園」を通って舗装道へ戻る(中津川市),14:24
1枚目:途中に大きな岩が集まっている場所があった。 ここの名前(芝生園?)でも彫られているかと思ったが, 2枚目:車道側から見ても何も文字らしいものは彫られていなかった。 よって,何のためにこのような岩が置かれているか不明。

「五平餅本舗」の隣は営業していた(中津川市),14:25
隣にある「Sky」(レストランスカイ)は,前回は閉まっていたが,今回は入口のドアが開いて営業していた。 中で食事をしている客と店主らしき女性が話をしていた。
私が,中へ入って「ソフトクリームはありませんか?」と尋ねたところ, ここではやっていないが,この先の恵那山荘なら必ずある,という答えだった。 前回はその恵那山荘でソフトクリームを食べたのだ。

レストラン前,道路沿いの庭に咲くこの花は?(中津川市),14:27
濃い紫色の花が今回も咲いていた。 色が濃い紫色である点を除けば,花の形は ノコンギクAster ageratoides var. ovatus,キク科 シオン属) や ヨメナAster yomena,キク科 シオン属) に似ている。 また,葉の形はノコンギクそっくりだ。 ただし,非常に背が低い。
今回,がんばって調べたところ,どうやら ミヤコワスレ(野春菊,東菊,Aster savatieri ,キク科 シオン属) というミヤマヨメナの園芸品種のようだ。 ここのものはかなり背丈が低いが,ミヤコワスレには様々な背丈の品種があるらしい。


2015年05月の様子(2015.05.30,13:38撮影)。

レストラン前,道路沿いの庭に咲く花々(中津川市),14:27
スズランConvallaria majalis,キジカクシ科 スズラン属) も咲いていた。

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