日光市(旧藤原町) |
枯木沼湿原
Part III: 湿原から続く水路〜湿原南西部 |
ここで採集されたサンプルの観察結果を | Google で検索 | ! | お知らせ |
採集日:2009.05.01 | ウオッちず | で位置確認 |
枯木沼湿原の入口に戻る(日光市),12:58
笹薮を通って湿原入口まで戻った。
これで東西に細長い枯木沼湿原の北側半分を一周したことになる。
これまでの画像でわかるように,現在のところ,湿原の北側には流入・流出する水路等は見当たらない(注)。
注:東端にあるスキー場の施設近くの薮の中には湿地状の場所がいくつかあった。
もしかすると,それらの湿地は一時的に水路のようになるのかも知れない。
ただし,はっきりとした水路にはなっていなかったので,多少の水の出入りがある程度だろう。
湿原の南西端から続く水路(日光市),12:59
1〜3枚目:湿原の入口から再度,前〜右をパノラマ撮影。
画面でわかるように,湿原の西端〜南にかけて水面がつながっている。
明瞭な水路という訳ではないが,よく見るとわずかながら左から右(南)へと水が流れているのがわかる。
湿原の南西端から続く水路(日光市),13:01
そこで,その水の流れがどこまで続いているのかを確かめるために水路を辿ってみることにした。
湿原の西岸沿いを南に向って進む。
1〜3枚目:その途中,湿原の南西端付近でパノラマ撮影。
前方には木道の南端部が見えている。木道はその先で南側を通る登山道へと繋がっている。
一方,湿原の西岸に沿って流れる水路は,画面でもわかるように,S字状に激しく蛇行しながら南へと伸びている。
湿原の南西端から続く水路(日光市),13:01
1,2枚目:場所によっては流路が変わったことで,かつてS字状に蛇行していた水路の一部が水たまりとして取り残されている。
1枚目:前方には水路にかかる板が2枚。
湿原の南西端から続く水路(日光市),13:01
水路近くの様子。
湿原の南西端から続く水路(日光市),13:01-13:02
1〜3枚目:板がかけらた場所の南側から上流〜下流をパノラマ撮影。
水流はごくわずかで,よく目を凝らさないと流れているに気づかないほど。
湿原の南西端から続く水路(日光市),13:02-13:03
1,2枚目:パノラマ撮影。
木々の間をぬうようにして水路が蛇行している。
湿原の南西端から続く水路(日光市),13:03-13:04
1〜3枚目:水路側から湿原方向をパノラマ撮影。
1枚目:入口から続く木道(画面左)とその先にある木道の交差点(分岐点)が見える。
2,3枚目:湿原の南(南西)へ向って伸びる木道。
3枚目:笹薮の手前で木道は途切れ,通常の登山道に変わっている(後出)。
湿原の南西端から続く水路(日光市),13:04
このコケは?
??()。
湿原の南西端から続く水路(日光市),13:06
1,2枚目:この先から湿原から離れて沢を下っていくようになる。
湿原の南西端から続く水路(日光市),13:09
笹薮の中を大きく蛇行しながら流れていく。
この画像の右を見ると,水底が明るい赤茶色をしているのがわかる。
これはこの辺の地盤の色のようだ。
この後,この水路は途中から涸沢になるが,そこでは岩の間から同じ色の地盤が露出していた。
いわゆる凝灰岩だと思うが,一部はまだ固まっておらずザラザラと崩れやすい部分もあった。
既述したように,これと同じ色の地盤がさきほど訪れた枯木沼の東端でも見られた。
そこでは,水底の地盤をよく見ると細かな亀裂のような場所があちこちにあった。
おそらくそこから地下水が湧出しているのだろう。そして,その水がこの沢まで流れていると思われる。
湿原の南西端から続く水路,ここで引き返すことにした(日光市),13:10-13:11
1枚目:沢の周囲はこのような笹薮状態。
2枚目:
画面ではわかりにくいが,ここはかなり傾斜した斜面にある沢。
その少し手前で水面が消えた。水量が少ないので,ほとんどが途中で地中に潜ってしまったようだ。
これ以上,沢を降りても仕方がないのでここから元に戻ることにした。
湿原入口へ戻る(日光市),13:18
1枚目:戻る途中,大きな岩の上に根を張った樹木があった。
岩の上に大量の枯れ葉が落ちているので判別しにくいが,その下を見ると全体が大きな岩の上に乗っている様子がわかる。
2枚目:その上部。
湿原入口へ戻る(日光市),13:20
小さな花を咲かせたばかりの
ショウジョウバカマ(Heloniopsis orientalis)。
ざっと見た限り,この周辺で咲いていたショウジョウバカマは,この一輪のみ。
湿原入口へ戻る(日光市),13:20-13:21
1〜3枚目:水路とその先に広がる湿原を右に見つつ,北へ向う。
湿原入口へ戻る(日光市),13:21
?スミレ()と
??()と
コバノフユイチゴ(Rubus pectinellus)。
湿原入口へ戻る(日光市),13:23
入口近くの笹薮にこのような看板が捨ててあった。
「これより先は,エーデルワイススキーリゾートです/鶏頂山スキー場,メイプル・ヒル・・・」
ここはかつてスキー場が隣接していたので,このような看板が設置されたのだろう。
既述したが,現在運営されているのはエーデルワイススキー場のみで,後の2つは2000年に廃業。
枯木沼湿原,登山道分岐(日光市),13:40
1枚目:木道の分岐点でしばしの休憩&昼食(注)。
2枚目:木製の道標の下にある字がかすれている金属板?。
「山火事注意,鶏頂山山頂→,
御嶽山下野巴教会,鶏頂山奉賛会,鶏頂山自然保護育成会」
と色々書かれている。
注:昼食をおごってもらった。感謝感謝。
鶏頂山登山道の途中にある弁天池へ(日光市),13:41
休憩を終え,まだ時間の余裕があるので,この先,鶏頂山登山道の途中にある弁天池まで足を伸ばすことにした。
1枚目:木道分岐近くに立つ道標。
この画像では何が書いてあるかサッパリわからないが,実物を見るとなんとか読めた記憶がある。
しかし,何と書いてあったかすでに忘れてしまった。
2枚目:南へ向う木道。これからこちらへ進む。
湿原南西端付近で採集(日光市),13:43-13:44
1枚目:ここで採集(枯木沼,南西端の木道脇)。
2枚目:脇に古い木道があった。かつては地面に板を敷いただけの簡単な木道だったようだ。
観察された生物(13:43):
ディフルギア(
Difflugia bacillifera),
Lesquereusia epistomium,
アミカムリ(
Nebela collaris),
トリネマ(Trinema sp.),
ウロレプタス(Uroleptus),
フロントニア(Frontonia depressa),
レンバディオン(Lembadion lucens),
共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium),
ヒカリモ(Chromulina),
珪藻各種,
ボツリオコッカス(
Botryococcus sudetica),
カメガシラモ(Tetmemorus granulatus),
ミカヅキモ(
Closterium kuetzingii,
C. intermedium),
ホシガタモ(
Staurastrum monticulosum ?,
S. orbiculare),
ツヅミモ(
Cosmarium pseudarctoum),
C. subtumidum?,
Cosmarium sp.),
イボマタモ(
Euastrum humerosum),
アワセオオギ(
Micrasterias truncata),
ハタヒモ(Netrium digitus),
フタボシモ(Cylindrocystis crassa),
ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens),
クロオコッカス(
Chroococcus turgidus),
ワムシ,
鶏頂山登山道を東南東へ(日光市),13:45-13:47
1,2枚目:木道の先は普通の山道が続く。両側に笹が目立つ。
目 次 へ 2009.05.01, 12:00 - 13:47 |