野田市
五駄沼
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採集日:2010.03.22 ウオッちず で位置確認

五駄沼へ,途中から未舗装になる(野田市中里),13:17
2枚目:画面ではわかりにくいが,路面はあちこちに窪みが出来ている。 自転車で窪みに落ちるとやや危険。窪みを避けて走る。

五駄沼が見えた(野田市中里),13:18
1〜3枚目:沼が見えたところでパノラマ撮影。 1枚目:こちらが五駄沼。だが,実態は野田幸手園(あるいはたんに幸手園)という釣り場。 3枚目:右(東)は,千葉カントリークラブ川間ゴルフ場。

五駄沼,幸手園の入口の先へ(野田市中里),13:19
1枚目:道路際にズラリと来場者の車が並ぶ。 2枚目:ここが幸手園の入口。 このまま先に進む。 以前に入手した情報では,沼の北側は自然のまま残されているらしいので,来てみたのだが・・・(注)。

注:甘かった。沼の北側は沼でなくなってしまい,自然の沼は消えてしまっていた(後出)。 これは比較的最近の変化らしい。 やや古い地図だと,ゴルフ場の北西端まで沼が広がっているように描いてあるが, 現在は,かつての沼の北半分はただの草地に変わっている。 残った南半分はすべて釣り場として利用されていた(後出)。

五駄沼,幸手園の先は草地に変わっていた(野田市中里),13:20-13:21
1枚目:釣り場の北側はボート釣り用。 2枚目:またまたピンぼけてしまったが,この辺が釣り場の北端。 古い地図だと,これより先にも沼が広がっているはずなのだが,,。 3枚目:釣り場を過ぎるとあたりは枯れ草だらけ。 平地の中央付近に狭い水路があるようだが,見る限り水辺らしきものは眼に入らない。

五駄沼,幸手園の先は草地に変わっていた(野田市中里),13:22
1,2枚目:パノラマ撮影。 前方に江戸川の堤防が見えてきた。

五駄沼,ここでUターン(野田市中里),13:23
地図によると,どうやらこの辺がかつての五駄沼の北端らしい。 これ以上,先に行っても沼はないので,ここで引き返すことにした。

五駄沼,ふたたび幸手園が迫る(野田市中里),13:24-13:25

五駄沼,すべて釣り池に変わっていた(野田市中里),13:25
多少は自然のままの池が残っているかと期待したのだが,,,。 釣り場と道路の間に水路があるが,水の流れはほとんどなさそうだ。

五駄沼(野田市中里),13:27
やむなくその水路際で採集(五駄沼の水路)。 見た目は水垢も多く原生生物が色々いそうだが,原生生物相は貧弱だった。 水流がある時もあるのか,それとも水田地帯を通って流れる水なので農薬などの影響もあるのか。
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas sp.), ウロゾマ(Urosoma,注), コレプス(Coleps), 珪藻各種, イカダモ(Scenedesmus quadricauda), Tetradesmus, ユレモ(Oscillatoria), ワムシ, ケンミジンコ,

五駄沼から戻る途中にある湿地(野田市中里),13:33-13:34
往路でも気付いたが,工場地帯と釣り場の間に湿地らしき場所があった。 ここは五駄沼から流れ出した水の通り道らしい。 五駄沼周辺はかつては広い湿地帯だったようで,ここは僅かに残った湿地の名残りのようだ。 五駄沼(幸手園)ではまともに採集できなかったので,ここで採集を試みることにした。
なお,撮影する前まで見なれない水鳥が2羽いた。 自転車を停めて近付こうとしたとたん飛び立ってしまった。撮影できず。残念。

五駄沼から戻る途中にある湿地(野田市中里),13:34
1〜4枚目:枯れ枝をかき分け,湿地に近付いたところでパノラマ撮影。

五駄沼から戻る途中にある湿地(野田市中里),13:35
足下にはコンクリート製の水路?のような構造がある。 ここへ近付いた際,魚か何かわからないが,やや大きな動物が水音をたてて姿を隠した。 色々いそうだ。 ここで採集(五駄沼近くの湿地-1)。 結果は予想通り,水の濁り具合は,さきほどの五駄沼の水路とさほど変わらないが, ここには色々な原生生物がいた。
観察された生物: ミドリムシ( Euglena mutabilisEuglena sp.), カラエリヒゲムシ(Salpingoeca), 小型鞭毛虫数種, 小型太陽虫, Glaeseria?, ナベカムリ(Arcella sp.), トゲフセツボカムリ( Centropyxis aculeata), ユーグリファ(Euglypha), キロドネラ(Chilodonella cucullulus), バラディナ(Balladyna), 棘毛類繊毛虫, 小型繊毛虫数種, シヌラ(Synura), マルロモナス(Mallomonas), 珪藻各種, コエラストルム(Coelastrum cambricum), ヨツメモ(Tetraspora)多数, サヤミドロ(Oedogonium), ヒビミドロ(Ulothrix), ユレモ(Oscillatoria), ケンミジンコ,

五駄沼から戻る途中にある湿地(野田市中里),13:38
少し離れた位置でまた採集(五駄沼近くの湿地-2)。 周囲にはゼリー状の藻塊がたくさん浮かんでいた。これはおそらくヨツメモ? 翌日の観察結果,予想通りだった。かなり大きなヨツメモの群体だった。
観察された生物: Gymnodinium, クリプトモナス(Cryptomonas), ミドリムシ( Euglena desesE. viridisEuglena sp.1Euglena sp.2), トラケロモナス( Trachelomonas volvocinaTrachelomonas sp.), アスタシア(Astasia sp.), 小型鞭毛虫数種, マヨレラ(Mayorella), コクリオポディウム(Cochliopodium), コレプス(Coleps), スチロニキア(Stylonychia), アスピディスカ(Aspidisca), ウロネマ(Uronema), キロドネラ(Chilodonella cucullulus), フロントニア(Frontonia), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), 共生藻を持つヒスチオバランティウム(Histiobalantium natans), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), モナス(Monas sp.), マルロモナス(Mallomonas), コエラストルム(Coelastrum cambricum), ヨツメモ(Tetraspora)多数, ヒザオリ(Mougeotia), ワムシ, クマムシ,

国道16号に出て右折(野田市尾崎),13:40

右が五駄沼から流れてくる水路のようだ(野田市尾崎),13:40-13:41
1枚目:右折した後の様子。元来た経路を辿って西へ向かう。 2枚目:右脇から水路が流れてきて16号の下をくぐっていた。 これがさきほど訪れた五駄沼から流れてくる水路だ。 遠くの茂みが見えるが,あの左側はゴルフ場だが,右がさきほど採集した場所の近くだろう。 その先に五駄沼があるはず。

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