山形市 |
蔵王 片貝沼
|
ここで採集されたサンプルの観察結果を | Google で検索 | ! | お知らせ |
山形市蔵王温泉にある沼(標高 約1340m)。
蔵王ロープウェイ山頂線 蔵王地蔵山頂駅からザンゲ坂(パラダイスゲレンデ)を下った先にある。
いつ頃からある沼か不明。古そうにも思えるのだが,原生生物相は貧弱。
水質の影響か,水の出入りが激しいためか・・・原因不明。
観察された原生生物名一覧(現在 5 種)。 |
採集日:2008.07.13 | ウオッちず | で位置確認 |
車道の脇に「トイレ・片貝沼」の案内があった(山形市蔵王温泉),12:23
その先に行くと,舗装道路の脇に未舗装のそれらしい道があった。
手前の案内板(2枚目)には「トイレ・片貝沼」とあり,トイレの文字の方がやや大きめに書いてある。
蔵王国定公園の標柱(山形市蔵王温泉),12:23
「蔵王国定公園,パラダイス十字路,標高一三四六メートル」とある。
かなり古そう。これから「パラダイス十字路」という表現が昔から使われてきたことが推察される。
「トイレ・片貝沼」ルート入口前の駐車場(山形市蔵王温泉),12:24
1,2枚目:少し進むと車道沿いの駐車場があり,その脇に「トイレ・片貝沼」へ向う遊歩道が続いていた。
遊歩道の脇には「蔵王中央高原散策路案内図」が立っていた。
3枚目:「蔵王中央高原散策路案内図」。
片貝沼へ(山形市蔵王温泉),12:24
道標に従い遊歩道を進む。前方に見えるのが「トイレ」。
片貝沼へ(山形市蔵王温泉),12:24
1,2枚目:トイレの手前から前方をパノラマ撮影。
ここからはまだ片貝沼は見えない。
片貝沼をパノラマ撮影(山形市蔵王温泉),12:26
1〜4枚目:トイレを過ぎるとやっと片貝沼が見えた。
沼岸は人が近付けそうな雰囲気なのだが,この近くには沼岸へ降りる場所は見当たらない。
ここから沼岸へ近付くのは無理だった(山形市蔵王温泉),12:27
少し戻ったところに笹薮の間に踏跡らしい窪みがあった。
しかし,笹が多いため進入するのを断念(注)。
注:この後,うつぼ沼では頑張って笹薮を通り抜けた・・・(後述)。
片貝沼,遊歩道をさらに進んでみた(山形市蔵王温泉),12:29
1〜3枚目:どこかに沼岸へ降りる場所があるはずだが・・・と思いつつ遊歩道を進む。
進行方向(北東)をパノラマ撮影。
片貝沼,沼名の案内板の脇に降りていける場所があった(山形市蔵王温泉),12:30
1,2枚目:四阿の近くに「片貝沼」という道標があったが,その左脇に踏跡を発見。
ここから降りることができた。
片貝沼(山形市蔵王温泉),12:31
1〜3枚目:沼に近付いたところでパノラマ撮影。沼岸にはあまり草が生えていない。
これでは原生生物は期待できそうにない・・・。
片貝沼(山形市蔵王温泉),12:31-12:32
遠浅になっている沼岸には薄緑色のものが浮かんでいた(2枚目)。
おそらくアオコだろうと思いつつ採集したが(3枚目,片貝沼-1),予想通りだった。
しかし,アオコ以外にはほとんど何も見当たらない。
観察された生物:
小型繊毛虫数種,
アオコ(Microcystis),
片貝沼(山形市蔵王温泉),12:33
さらに少し先の,若干草が生えている場所でも採集(片貝沼-2)。
観察された生物:
トゲフセツボカムリ(Centropyxis),
コレプス(Coleps),
スチロニキア(Stylonychia),
タルケイソウ(Melosira),
コウガイチリモ(Pleurotaenium sp.),
アオコ(Microcystis),
ワムシ,
片貝沼を出てメダマ沼を目指す(山形市蔵王温泉),12:35
遊歩道へ戻り,片貝沼の北北東にある沼(注)を目指して前進する。
樹林帯の中に入ったところで道は右に折れる。
注:持参した国土地理院の地図(ネットより)には,片貝沼の名前はあるが,
その先には湿地が2ケ所描いてあるだけで名称はついてない。
一方,さきほどの蔵王中央高原散策路案内図には,その湿地付近に「目玉沼」と「うつぼ沼」という名前があった。
湿地ではなく沼として描いてある。他に該当する場所は見当たらないので,おそらくこの2つの沼が,
国土地理院の地図に湿地として描いてある場所と判断し,訪れてみることにした。
T字路の道端にギンリョウソウが(山形市蔵王温泉),12:36
片貝沼を過ぎて樹林帯の中へ入ると,初老の夫婦連れらしき男女が道路脇にかがんでいた。
私に気づくと,手まねきをしてそこに
ギンリョウソウ(Monotropastrum humile)が咲いているのを教えてくれた。
彼らも始めて見たそうだが,私も実物を見たのは今回が始めて。
感謝しつつ撮影させてもらった。
目 次 へ |