山形市
蔵王 いろは沼
Part III: 湿原中央
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2012.08.21 ウオッちず で位置確認

いろは沼,縦長の池塘とその向いにある三角形の池塘(上山市),11:49-11:50

いろは沼,三角形の池塘(上山市),11:50-11:51
1枚目:ここも2009年と2010年の08月には干上がっていたが,今回は水があった。 2,3枚目:池塘の中央で黄色い花が咲いていた。??。これはニガナの仲間のようだ。 また,その先に写っているのはシロバナトウウチソウSanguisorba albiflora)の葉に間違いない。 これらは水中植物ではないので,これらが池塘の底から生えているということは・・・。
もしかすると,ここは最近まで水が無かったのかも知れない。 そのため,これらの植物が育ち,その後ふたたび水がたまった,のだろうか? とすると,入口脇の池塘も,その先の縦長の池塘も同じ理由で水があった,ということ?積雪の多さとは関係ない,のかも知れない。 4枚目:とりあえずここでも採集(いろは沼-2)。 やはり原生生物は少なめだ。
観察された生物: トゲフセツボカムリ( Centropyxis aculeata棘12本あり, C. ecornis), Lesquereusia, クアドルレラ(Quadrulella symmetrica), ヘレオペラ(Heleopera), ユーグリファ(Euglypha ciliata), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ミカヅキモ( Closterium intermedium)多数, イボマタモ( Euastrum ampullaceum), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), Hapalosiphon, スティゴネマ(Stigonema), ワムシ, ミジンコ, ソコミジンコ,

注:下段の画像でわかるように,2010年08月の時は完全に干上がった状態で シロバナトウウチソウSanguisorba albiflora)がたくさん育っていた。

2010年08月の様子(2010.08.27,11:47撮影)。

いろは沼,縦長の池塘の先端とその斜め向いにある池塘(上山市),11:52
この辺から先は,2009年と2010年の08月にも水があった場所だが・・・。

いろは沼(上山市),11:53
縦長の池塘の先端で採集(いろは沼-3)
観察された生物: アミカムリ(Nebela collaris), ディフルギア( Difflugia pyriformis), ユーグリファ(Euglypha sp.), クリスチゲラ(Cristigera phoenix), アステロコッカス(Asterococcus sp.), サヤミドロ(Oedogonium), ツヅミモ( Cosmarium depressumC. ornatumC. pseudopyramidatum, イボマタモ( Euastrum affineE. ampullaceum), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum),

いろは沼,縦長の池塘の先端の向いにある池塘(上山市),11:55-11:56
1枚目:こちらは木道からやや離れているので,腕を伸ばしてもピペットの先が届かない。 2枚目:これまで通り,カップ付き指示棒を使って 採集(いろは沼-4)
観察された生物: ディフルギア( Difflugia elegans), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), アステロコッカス(Asterococcus sp.), サヤミドロ(Oedogonium), 未同定の糸状藻類, ミカヅキモ( Closterium rostratum)多数, ツヅミモ( Cosmarium contractum), ホシガタモ( Staurastrum simonyiStaurastrum sp.), イボマタモ( Euastrum affineE. ampullaceum, トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), タテブエモ(Penium polymorphum), クロオコッカス(Chroococcus pallidus), ワムシ, ミジンコ, イタチムシ,

いろは沼,縦長の池塘を過ぎると大きく右へカーブする(上山市),11:57

いろは沼,右カーブの途中(上山市),11:57-11:58

いろは沼,木道の左手前の池塘(上山市),11:58
これまで通りここもやや離れているのでカップ付き指示棒を使って 採集(いろは沼-5)
観察された生物: ディフルギア( Difflugia claviformis), Lesquereusia, 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), 珪藻各種, ミカヅキモ( Closterium rostratumC. striolatum), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), ユレモ(Oscillatoria sp.), ミジンコ,


2010年08月の様子(2010.08.27,11:55撮影)。

いろは沼,潅木地帯の手前で左にカーブしていく(上山市),12:00

2012年06月の様子(2012.06.11,11:59撮影)。

2011年10月の様子(2011.10.13,11:13撮影)。

いろは沼,カーブ左側・潅木地帯の手前にある池塘(上山市),12:01
ここもカップ付き指示棒を使って 採集(いろは沼-6)
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), ディフルギア( Difflugia sp.), ディセマトストマ(Disematostoma bütschlii), マルロモナス( Mallomonas sp.), 珪藻各種, サヤミドロ(Oedogonium), カメガシラモ(Tetmemorus granulatus), ミカヅキモ( Closterium dianaeC. intermediumC. rostratum), ツヅミモ( Cosmarium pseudopyramidatum), イボマタモ( Euastrum ampullaceum), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), ハタヒモ(Netrium digitus), ミジンコ, センチュウ,

いろは沼,左カーブの途中,木道の右側をパノラマ撮影(上山市),12:02
1枚目:右前方に細長い池塘がある。 2枚目:手前,枯れたコバイケイソウVerantrum stamineum)を挟んで両側に小さな池塘がある。 3枚目:後方。

いろは沼,2つ並ぶ池塘の左側で採集(上山市),12:02-12:03
1枚目:上記のように,手前中央にあるコバイケイソウの両側に小さな池塘がある。 下段は,同じ場所を今年06月に撮影したものだが,この頃は池塘の縁がハッキリ見えていた。 現在は周囲の草が育って縁が隠れてしまい,池塘が小さく見える。水位が下がっているのも原因だろうが。
2枚目:両側で採集したかったが,今回は明日も月山の弥陀ケ原で採集する予定なので,ここであまりたくさん採集する訳にはいかない (たくさん採集するとサンプルを十分に観察できなくなる恐れがある)。 ということで左側だけで採集することにした (いろは沼-7)。 下段のように,前回(2012.06.11)は右側で採集していたが,この時はさすがにそこまでは覚えていなかった。
観察された生物: マルロモナス( Mallomonas sp.), 珪藻各種, ヒザオリ(Mougeotia), カメガシラモ(Tetmemorus granulatus), ミカヅキモ( Closterium striolatum), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), ユレモ(Oscillatoria sp.),


2012年06月の様子(2012.06.11,12:01-12:02撮影)。

いろは沼,2つ並ぶ池塘の左側(上山市),12:04
採集直後に,同じ池塘にアオイトトンボLestes sponsa)?が飛来して??に止まった。 望遠撮影。

いろは沼,潅木地帯を左に迂回しつつ進む(上山市),12:05

Part IV: 湿原中央〜南端 2012.08.21, 12:05 - 12:13

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