八幡平市(旧松尾村) |
三ッ石湿原
Part III: 三ッ石山荘西側 |
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採集日:2008.08.13 | ウオッちず | で位置確認 |
三ッ石湿原(八幡平市),11:10
1,2枚目:ふたたび湿原へ戻り,南端からパノラマ撮影。
三ッ石湿原(八幡平市),11:10
1〜3枚目:木道の両側に広がる池塘をパノラマ撮影。
さきほどは木道の左(西)側の池塘で採集したので,今度は右(東)側で採集することにした。
三ッ石湿原(八幡平市),11:11-11:12
右側の池塘にもミツガシワ(Menyanthes trifoliata)が生えていたが,
その根元には何やら見慣れた藻類が大量に育っていた。これは
カワモズク(Batrachospermum),
のはず。
そのカワモズク付近にピペットを差し込んで採集(三ッ石湿原-3a)。
観察された生物:
カリキモナス(Calycimonas physaloides),
リピドデンドロン(Rhipidodendron),
シュードコニレンバス(Pseudocohnilembus),
共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium),
ペロニエラ(Peroniella hyalothecae),
珪藻各種,
イカダモ(Scenedesmus asymmetricus),
ブルボケーテ(Bulbochaete),
ヒザオリ2種(Mougeotia),
ミカヅキモ(
Closterium pronum,
C. rostratum),
ホシガタモ(
Staurastrum hystrix),
イボマタモ(
Euastrum sinuosum),
Euastrum sp. 超小型 E. binaleに似る),
ハタヒモ(Netrium digitus),
ネジモ(Spirotaenia condensata),
Bambusina,
ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens),
カワモズク(Batrachospermum),
クロオコッカス(Chroococcus),
Achromatium oxaliferum,
ユレモ(Oscillatoria),
ワムシ,
ミジンコ(Sida sp.),
三ッ石湿原(八幡平市),11:13
ほぼ同じ位置で,今度はカップ付き指示棒を使って木道からやや離れた場所で採集(三ッ石湿原-3b)。
観察された生物:
カリキモナス(Calycimonas physaloides),
ナベカムリ(Arcella),
ディフルギア(
Difflugia elegans,
D. oblonga,
Difflugia sp.),
Lesquereusia or other genus ?,
ミクロトラクス(Microthorax),
ツリガネムシ(Vorticella minima),
イカダモ(
Scenedesmus sp.),
サヤミドロ(Oedogonium),
ブルボケーテ(Bulbochaete),
ミカヅキモ(
Closterium rostratum),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum,
C. quadrifarium),
ホシガタモ(
Staurastrum sp.),
イボマタモ(
Euastrum cuneatum,
E. didelta,
E. sinuosum,
E. sinuosum v. germanicum),
クロオコッカス(Chroococcus),
シネココッカス(Synechococcus),
Achromatium oxaliferum,
イタチムシ(Chaetonotus hystrix, 他),
ミジンコ,
クマムシ,
三ッ石湿原(八幡平市),11:14
1〜3枚目:同じ位置から三ッ石山方向をパノラマ撮影。
ここから三ッ石山への登山道は見晴らしが良さそうだ。
三ッ石湿原(八幡平市),11:14
山荘脇の木道の分岐へ戻る。今度はここで左折。西(三ッ石山)方向の木道へ入る。
三ッ石湿原(八幡平市),11:14
1,2枚目:西方向の木道に入ってから進行方向をパノラマ撮影。
三ッ石湿原(八幡平市),11:16
木道の左側,すなわち,池塘のある側には枯れかけたミズバショウの葉が水面を覆っていた。
その間にカップ付き指示棒を伸ばして採集(三ッ石湿原-4)。
観察された生物:
リピドデンドロン(Rhipidodendron),
ディフルギア(
Difflugia elegans,
D. oblonga),
Lesquereusia or other genus ?,
珪藻各種,
イカダモ(
Scenedesmus brasiliensis),
サヤミドロ(Oedogonium),
ミカヅキモ(
Closterium pronum),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum),
ホシガタモ(
Staurastrum polymorphum),
トゲツヅミモ(Xanthidium armatum),
ミジンコ,
イタチムシ,
三ッ石湿原(八幡平市),11:17
この先は三ッ石山登山道になるはず。
さきほどの道標にあるようにここから山頂までは0.9 km。その山頂を越えた先に三ッ石沼という場所がある(注)。
可能ならばそこまで行ってみたいのだが,ここからの往復に2時間はかかるはずで,
そうなると,復路に予定しているバス(松川温泉発15:25)に乗れるかどうかギリギリのタイミングになる。
あまり無理はしたくないので,ここで引き返すことにした。
注:事前の調査では,沼の周辺は深く落ち込んでいてあまり原生生物は期待できない。
また,沼の近くにも湿地があるようなのだが,登山道から近付けるかどうかは不明。池塘の有無も不明。
三ッ石湿原(八幡平市),11:18-11:21
1枚目:引き返す前に,足下を見ると池塘と繋がる水辺があった。池塘から溢れた水が流れ出す水路になっているようだ。
2枚目:水底を見ると,ここにもカワモヅクらしき藻塊があった。まずはこれを採集。
3枚目:さらに,その近くには,丸いゼリー状のものが何個かあった。
表面が緑色がかっている。最初は両生類の卵塊かと思ったが,中に卵らしきものが見えない。
もしかすると,一昨年(2006.10.09),志賀高原にある四十八池湿原で観察した
オフリディウム(Ophrydium)
の群体かも知れない。
それならば前回同様,ピペットを差し込めば一部を吸い取ることができるはず,と思ってピペットで吸い取ろうとしたが,
意外とゼリーはゴムのような弾力があり,どうやってもピペットの中に入ってこない。
4枚目:やむなく腕を水中に入れて指で摘んで採集した
採集(三ッ石湿原-5)。
翌日の観察の結果,やはりこのゼリー塊は
オフリディウム(Ophrydium)
の群体だった。
一昨年の群体とはゼリーの状態が異なる(弾力がある)のは何故か,原因不明。
観察された生物:
Lesquereusia or other genus ?,
レンバディオン(Lembadion lucens),
共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium),
共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium),
イカダモ(
Scenedesmus brasiliensis,
S. asymmetricus),
ボツリオコッカス(Botryococcus braunii),
サヤミドロ2種(Oedogonium),
ウネリマクラ(Docidium undulatum),
ミカヅキモ(
Closterium pronum),
ホシガタモ(
Staurastrum polymorphum),
イボマタモ(
Euastrum sinuosum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
カワモズク(Batrachospermum),
センチュウ,
三ッ石湿原(八幡平市),11:22
1,2枚目:湿原を去る前に,避難小屋に上がってみることにした。
3枚目:避難小屋(三ッ石山荘)の壁には,登山道の案内図があった。
三ッ石湿原(八幡平市),11:22
階段を上がり,ここで持参したパンを1個食べた。
1〜3枚目:その後,デッキから西側に広がる湿原をパノラマ撮影。
三ッ石湿原(八幡平市),11:23
1〜3枚目:避難小屋(三ッ石山荘)のデッキから三ッ石山方向をパノラマ撮影。
三ッ石湿原(八幡平市),11:26
ここの正式名称?は「三ッ石避難小屋」だが,多くは三ッ石山荘として紹介されている。
三ッ石湿原を去る(八幡平市),11:26-11:27
山荘を出て木道を元来た方向へ戻ろうとしたところ,足下に
ハクサンフウロ(Geranium yesoense var. nipponicum)?
が咲いていた。
三ッ石湿原を去る(八幡平市),11:28
山荘から北へ進み,前方のT字路を左折する。
三ッ石山登山道を下る(八幡平市),11:28
左折した後の様子。紹介が遅れたが,ここにも尾瀬などと同様,登山客のカウンターが設置されている(電源は太陽電池)。
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