八幡平市(旧松尾村)
黒谷地湿原
黒谷地入口〜熊の泉
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2011.06.12 ウオッちず で位置確認

タクシーでアスピーテラインを登る(八幡平市),09:42
1枚目:車内では運転手と話をし続けていたので写真を撮る余裕がなかった(注)。 唯一撮影できたのは,この熊沼のみ。タクシーの座席の位置が低いのでガードレール?が写ってしまう。
2,3枚目:前回(2010.10.02) 路線バスの車窓から撮影した熊沼(標高 約 1430 m)。

注:先日(2011.06.04) 蔵王で乗車したタクシーの運転手が「今年は雪が多かった」と話していたので,ここはどうだろうと尋ねてみた。 すると,ここ岩手も昨年末にドカ雪が降った,とのこと。 一時は(道路の除雪が間に合わず)買い物にも行けないほどだったという。 その影響だろうか,この後,訪れた登山道のほとんどは厚い雪の下にあった。想定外。

さて,この後,黒谷地湿原入口に着いたのだが,タクシーから降りると辺はかなり冷え冷えしていた。 そこで,ザックから上着を出して着ようとした時に,カメラを路面に落としてしまった。 幸い,故障はしなかったのだが,,。
落ちた際のショックのせいか,この後,撮影した4,5枚がメモリに記録されなかった,ことに後で気付いた。 タクシーから降りた後,例によって黒谷地湿原入口前で周囲をパノラマ撮影した。 さらに湿原に入ってからの2,3枚は撮影したはずなのだが,,,。 たまたま,その後に電池切れになったため,電池を交換し,あらためて電源を入れ直して撮影した画像を確認したところ, カメラを落とした後で撮影した画像がすべて記録されていなかったのだ。
なぜこんなことが起きたのかわからない。再度,車道に戻って撮影するのも面倒なので,入口から少し入ったところで, 車道方向を撮影するだけで済ませることにした。

現在の標高と入口方向の様子(八幡平市),09:48
1枚目:GPSによると,湿原入口の標高は1430m。 国土地理院の地図では標高 1438〜1446mとなっている。おおよそ一致? 2枚目:上記のような事情で,後ろを振り返って入口方向を撮影した。 入口近くの木道の上には厚く雪が積もっていた。

黒谷地湿原,少し進むと木道周辺の雪は消えた,が・・・(八幡平市),09:49

黒谷地湿原,木道と岩場が繰り返す場所を通過(八幡平市),09:50

黒谷地湿原,前方にふたたび雪が現れた(八幡平市),09:51

黒谷地湿原,あたり一面が雪で覆われて木道が見えない(八幡平市),09:52
ここからは人が歩いた足跡を頼りに進むこととなる。 この時期は雪の下が解けて空洞になっている可能性が高い。 足跡のない場所に足を降ろすと,陥没して怪我をする恐れがあるので要注意だ(注)。 木道と地面との間には結構段差があるし,場所によっては雪の下を沢の水が流れているところもある。 油断はできない。

注:かつて(2007.05.04), 同じ岩手県の西和賀町にある 湯川沼へ向かった際, 途中から道を見失い斜面に積もった雪の上を歩いたのだが, 雪が陥没して下にあった岩にしたたかに右足首を打ち付けてしまったことがある。 かなりの痛みがあったが,幸い骨折はせずに自然治癒した。 その時を思い出しつつ雪の上を歩いた。

黒谷地湿原,足跡を頼りに進む(八幡平市),09:52
ここは結構人通りがあるので足跡は多数。迷う心配はない。

黒谷地湿原(八幡平市),09:52-09:53
1枚目:左側は雪が陥没して下にある空洞が見える。 2枚目:ここは木道の両脇が空洞になっているのがよくわかる。 足跡の上(=木道の上に積もった雪の上)しか歩けない。

黒谷地湿原,雪のない場所に来るとホッとする(八幡平市),09:53

黒谷地湿原,左に笹原が広がる,笹原の先は沢になっているはず(八幡平市),09:54

その沢の支流に架かる橋を渡る(八幡平市),09:54
2枚目:前回の様子(2010.10.02,11:38撮影)。

黒谷地湿原(八幡平市),09:55
2枚目:雪の下には沢が流れている。 雪で覆われている木道の位置を見間違うと,雪が陥没して沢に落ちてしまう。恐い恐い。

黒谷地湿原(八幡平市),09:55

黒谷地湿原,最初の採集ポイントが現れた(八幡平市),09:56

前回の様子(2010.10.02,11:39撮影)。

黒谷地湿原(八幡平市),10:00
これまでと同じ場所で採集(黒谷地湿原-1)
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, アクチノフリス(Actinophrys sol), 小型太陽虫, トゲフセツボカムリ( Centropyxis aculeata), ディフルギア( Difflugia bacillariarumD. globulosaD. oblongaD. pyriformis?, Difflugia sp.), クアドルレラ(Quadrulella symmetrica) アミカムリ( Nebela collarisN. tinctaNebela sp.), ポロシア(Porosia bigibbosa), ヘレオペラ(Heleopera), Argynnia, ユーグリファ(Euglypha), トリネマ(Trinema sp.), トラケロフィルム(Trachelophyllum), アスピディスカ(Aspidisca), オフリディウム(Ophrydium), キルトロフォシス(Cyrtolophosis), 棘毛類繊毛虫, 未同定の繊毛虫2種(1種は大きな縦溝があり,やや反り返る), 珪藻各種, クレブソルミディウム(Klebsormidium), イボマタモ( Euastrum crassum), ハタヒモ(Netrium digitus), フタボシモ(Cylindrocystis), メソテニウム(Mesotaenium macrococcum), ワムシ, ケンミジンコ, センチュウ, クマムシ,


1枚目:前回の様子(2010.10.02,11:39撮影)。 2枚目:前々回の様子(2007.08.23,11:41撮影)。

黒谷地湿原,木道沿いには様々な植物の新芽が育ちつつあった(八幡平市),10:01-10:02
1,2枚目:??), 3枚目:ショウジョウバカマHeloniopsis orientalis), 4枚目:おそらくコバイケイソウVerantrum stamineum

黒谷地湿原,ふたたび池塘が現れた(八幡平市),10:03
2枚目:前回の様子(2010.10.02,11:43撮影)。 3枚目:前々回の様子(2007.08.23,11:46撮影)。

黒谷地湿原(八幡平市),10:03-10:04
池塘の手前に咲くミズバショウ)。やや小振りだ。

黒谷地湿原,ミズバショウの脇で育つのはコバイケイソウ?(八幡平市),10:04

黒谷地湿原,池塘が迫る(八幡平市),10:05
1,2枚目:近付くと細長い池塘であるのがわかる。 前回は,ここでは採集せずに,隣にある2つの小さな池塘で採集した。

黒谷地湿原(八幡平市),10:05-10:06
今回はとりあえずここでも採集(黒谷地湿原-2)。 手を伸ばすと,岸辺ギリギリのところで採集できた。
観察された生物: キクリディオプシス(Cyclidiopsis acus), トゲフセツボカムリ( Centropyxis aculeata), ディフルギア( Difflugia oblongaD. pyriformis?), アミカムリ( Nebela collaris), ディプロフリス(Diplophrys sp.), スティコトリカ(Stichotricha), 珪藻各種, ミカヅキモ( Closterium abruptum), イボマタモ( Euastrum affineE. cuneatumE. sinuosum), カワモズク(Batrachospermum), クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus), ユレモ(Oscillatoria), ミジンコ, ケンミジンコ, ソコミジンコ, イタチムシ, センチュウ,

その隣,前回はここで採集した(八幡平市),10:06-10:07
1枚目:水位が上がっているため,前回まで2つの池塘に見えた場所だが,現在は一つながりの池塘になっている。 2枚目:ここでも採集(黒谷地湿原-3)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ディフルギア( Difflugia oblonga), Argynnia, 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis), 珪藻各種, ヒザオリ(Mougeotia), ツヅミモ( Cosmarium globosum), ホシガタモ( Staurastrum wandae), イボマタモ( Euastrum cuneatum), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), タテブエモ(Penium polymorphum), Bambusina brebissonii), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ミジンコ, ケンミジンコ,


前回の様子(2010.10.02,11:44撮影)。

黒谷地湿原,ロープが外されている(八幡平市),10:08
この時は,ロープに雪の重みが加わって支柱が傾かないための対処だと推察したのだが,,。 この後,八幡沼付近の木道が更新されていた。 もしかすると,近々,この辺の木道も新しくなるのかも知れない。その準備だったかも。


前回の様子(2010.10.02,11:47撮影)。
右に小さな池塘があるが,今回は,半分以上残雪で覆われていた(上の段の画像参照)。

Part II: 〜八幡平頂上・茶臼岳分岐 2011.06.12, 10:08 - 10:23

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