福島市&猪苗代町?
吾妻/景場平
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標高 1690 m

採集日:2009.06.14 ウオッちず で位置確認

景場平に到着(福島市),11:29
鳥子平登山口から登山道に入ったのが10:49なので,ちょうど40分かかったことになる。

景場平(福島市),11:29
1〜3枚目:少し進んで周囲をパノラマ撮影。

景場平(福島市),11:30
湿原の入口ある案内図。 「吾妻山地域案内(磐梯朝日国立公園)」。 ここには,鳥子平登山口から景場平まで30分とある。 通常,私は下りは苦手だが登りは一般的な速さのはずだが,,。 雨でぬかるんでいることで10分(33%)余計に時間がかかったことになる。 これだと,もしこの後も東吾妻山の山頂を経由して浄土平まで歩くとすると,予定していた時間より大幅に遅れる可能性が高い(注1)。 やはりここで引き返した方が無難だ。

注1:自分の予測では,鳥子平登山口から景場平の西端までが30分(この案内図と同じ), そこから東吾妻山山頂(標高1974.7m)までが50分ないし1時間(この案内図では1時間25分), 東吾妻山山頂から姥ヶ原までが約50分(案内図では30分), そこから鎌沼を経由しないルートで浄土平まで降りるのに約50分(これは前回の記録に基づく,案内図では35分)だった。 合計すると,自分の予測が計3時間10分(or 20分)で,案内図だと計3時間になる。 自分の予測と案内図では,登り降りに要する時間の配分は異なるが,最終的な到着時刻はほぼ同じになる。
すなわち,浄土平に着くのは午後3時頃で,復路のバスの発車時刻(15:40)には十分間に合うはずだ。 しかし,上記のように,雨の影響で30%以上コースタイムが伸びるとすると, 1時間ほど到着が遅れるので,確実にバスに乗り遅れてしまう(注2)。
ここでUターンすることにしたのは正解だった。
注2:さらにいえば,景場平から鳥子平登山口までの下りは,この案内図では, わずか25分としてあるが,今回の私の場合,47分(12:00-12:47)もかかってしまった。 2倍弱(88%増)だが,これは膝が弱いため,通常でも,登りと下りの時間はほぼ同じになるのだが, 今回は雨でぬかるんだ登山道だったので,足を降ろす場所を探すのにいつも以上に時間がかかったことの結果だ。 これも考慮すると,東吾妻山山頂を経由したら1時間以上,場合によっては2時間近く余分に時間がかかっただろう。

景場平(福島市),11:30
湿原には様々な花が咲いていた。 イワカガミScizocodon soldanelloides)?と, チングルマGeum pentapetalum)。

景場平(福島市),11:31
1〜3枚目:さらに進んで,再度,周囲をパノラマ撮影。

景場平(福島市),11:31
木道の周辺にはいくつもの水たまりがあったが,いわゆる池塘なのか, それとも現在の雨でできた一過性の水たまりなのか区別がつかない。 これは・・・。輪郭がはっきりしないので池塘ではないかも。

景場平(福島市),11:32-11:34
1,2枚目:少し進んだ先では,木道の両側に水たまりがあった。 左(1枚目)は不定形で池塘らしくないが,右(2枚目)はいかにも池塘らしい雰囲気がした。 3枚目:よって右で 採集(景場平-1)
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), カリキモナス(Calycimonas physaloides), 小型鞭毛虫数種, トゲフセツボカムリ( Centropyxis constricta), ディフルギア( Difflugia oblonga), アミカムリ( Nebela carinataN. tincta), 大型トリネマ(Trinema sp.), スフェノデリア(Sphenoderia lenta), Assulina, 珪藻各種, ツヅミモ( Cosmarium cucurbita), メソテニウム(Mesotaenium macrococcum), タテブエモ(Penium sp.), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), シネココッカス(Synechococcus), ユレモ(Oscillatoria), スティゴネマ(Stigonema), ワムシ, ケンミジンコ, ミジンコ, センチュウ,

景場平(福島市),11:35-11:37
1枚目:さらに進んで,近くにある潅木地帯へ入る手前にも池塘らしき場所があった。 2枚目:ここでも 採集(景場平-2)
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), ミドリムシ(Euglena mutabilis), 小型太陽虫, トゲフセツボカムリ( Centropyxis ecornis), ディフルギア( Difflugia bacillifera), アミカムリ( Nebela carinata), ヘレオペラ(Heleopera), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), ホシミドロ(Zygnema), ミカヅキモ(C. abruptum), アルスロデスムス(Arthrodesmus incus), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), タテブエモ(Penium sp.), フタボシモ(Cylindrocystis), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens), クロオコッカス(Chroococcus turgidus),

景場平(福島市),11:38
近くでは ミツバオウレンCoptis trifolia)がいくつも花を咲かせていた。

景場平(福島市),11:38-11:39
1,2枚目:笹薮や背の低い潅木地帯を通る。

景場平(福島市),11:39
1枚目:木道からやや離れた位置には池塘らしくない水たまりと, 2枚目:コバイケイソウVerantrum stamineum)?の群生があった。

景場平(福島市),11:39
1,2枚目:パノラマ撮影。 笹薮と潅木地帯を抜けると,その先には湿原の中央部にある大きな池が見えた。

景場平(福島市),11:40
ここは・・・池塘らしくないのでパス!

景場平(福島市 or 猪苗代町),11:40
1枚目:池に向う分岐があった。 2枚目:その手前。これも池塘らしくない。。。 水底には土があるのがわかる。 かりに池塘だとしても,水が降らない時期には干上がって水底の地面が露出している場所のようにも見える。 だとすると原生生物はほとんど期待できない。 この水たまりは,かつて立山にある弥陀ケ原を訪れた時にあったものと似ている。

景場平(猪苗代町),11:40
1〜3枚目:池への分岐手前でパノラマ撮影。 分岐点には「↑東吾妻山,景場平,福島県H10」と白字で記された標柱が立っている。

景場平(猪苗代町),11:41
大きな池の場合,一部の例外(琵琶湖)を除いて,原生生物はほとんどいないが, いないことを確かめるために,とりあえず池端で採集してみることにした。

景場平(猪苗代町),11:41
1〜3枚目:木道の末端から池方向をパノラマ撮影。

景場平(猪苗代町),11:41
木道の端にある案内図。 ここが景場平の中心に位置することがわかる。

景場平(猪苗代町),11:41-11:43
1枚目:木道の先にも池端まで踏み跡が続いていた。 2,3枚目:のでその踏み跡を辿って池端で 採集(景場平-3)
観察された生物: ディフルギア( Difflugia oblonga), アミカムリ(Nebela barbata), プラコキスタ(Placocista spinosa), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), 珪藻各種, イボマタモ( Euastrum cuneatum), スティゴネマ(Stigonema), ワムシ, ミジンコ,

景場平(猪苗代町),11:45
分岐に戻り,さらに景場平の西へ。

景場平(猪苗代町),11:45
ここは・・・池塘らしくない。

景場平(猪苗代町),11:46
1枚目:さらに行くとこんな場所が。 2枚目:木道脇には「保安林内作業許可済標識」の案内があった。 これまでも標柱が3ケ所にあったが,,,。 「森林の所在 耶麻郡猪苗代町大字若宮字吾妻山甲2998-1」とあるので,ここが猪苗代町であることが確認できる。 「保安林種 水源かん養保安林,行為の内容 歩道の整備 0.1445 ha」とあるが,「0.1445 ha」というのは 歩道の面積ということ?

景場平(猪苗代町),11:47-11:48
1,2枚目:どこも似たような場所ばかりなので,とりあえずここで採集しておくことにした (景場平-4)
観察された生物: ミドリムシ(Euglena mutabilis), トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), トゲフセツボカムリ( Centropyxis constricta), ディフルギア( Difflugia bacillifera), トリネマ(Trinema sp.), ヒカリモ(Chromulina wislouchiana), 珪藻各種, ミクロスポラ(Microspora), ホシガタモ( Staurastrum alternans), イボマタモ( Euastrum cuneatum), タテブエモ(Penium sp.), フタボシモ(Cylindrocystis), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), シネココッカス(Synechococcus), ユレモ(Oscillatoria), スティゴネマ(Stigonema), ワムシ,

景場平(猪苗代町),11:49-11:50
1枚目:これは池塘というより,かつての踏み荒らしの名残りだろう。 2枚目:チングルマGeum pentapetalum)の群生。

景場平(猪苗代町),11:50-11:51
1枚目:ここも池塘らしくないが,,。 2枚目:水底の様子を見てもどうも。雨が止んだらすぐに干上がってしまいそうな場所だが,,。 3枚目:とりあえず 採集(景場平-5)
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), 小型鞭毛虫数種, ホマロズーン(Homalozoon vermiculare), ウロトリカ(Urotricha), ウロレプタス(Uroleptus), レンバディオン(Lembadion lucens), ミクロスポラ(Microspora), フタボシモ(Cylindrocystis), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), シネココッカス(Synechococcus), ユレモ(Oscillatoria), スティゴネマ(Stigonema),

景場平(猪苗代町),11:52

景場平(猪苗代町),11:53
この辺は木道の下に大きな水たまりがある。池塘というよりは水路のように見える。

景場平(猪苗代町),11:53
1,2枚目:この辺はどうだろうか・・・。

景場平(猪苗代町),11:54
前方に潅木地帯が見えてきた。 そろそろ湿原も終りそうだ。

景場平(猪苗代町),11:54
ここも池塘なのやら何なのやら・・・。

景場平(猪苗代町),11:55
木道脇に笹原が目立ってきた。そろそろ・・・。

景場平はここまで(猪苗代町),11:55
「↑東吾妻山」の標柱があった。 この先は潅木地帯。ここが景場平の西端のようだ。 ここで引き返すことにした。

景場平,元来た道を辿る(猪苗代町),11:55
湿原の西端から180°向きを変えて撮影。 元来た道を辿って鳥子平へ向う。

景場平(猪苗代町 or 福島市),11:58
池への分岐まで戻った。ここまで3分。

景場平(福島市),12:00
ここが湿原の東端。よって西端〜東端まで移動するのに5分。

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