由利本荘市
竜ヶ原湿原
Part I: 駐車場〜湿原南端
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2008.09.29 ウオッちず で位置確認

鳥海山五合目の駐車場に到着(由利本荘市矢島町城内),08:24
矢島駅から40分ほどで鳥海山五合目の駐車場に着いた。運賃はたしか7500円位? 1枚目:これから駐車場のすぐ先にある竜ヶ原湿原へ向うが,自転車を抱えて歩く訳にはいかないので, どこかにワイヤーキーで固定できるところがないか,周囲を眺めたところ, 駐車場北側にある公衆トイレの脇に鉄のフレームがあるのを発見。 ここにワイヤキーで自転車を固定し,出発準備OK。 2〜4枚目:同じ位置から右回りに周囲をパノラマ撮影。 2枚目:公衆トイレ。3枚目:駐車場の先に上がってきた車道がある。 4枚目:南側に登山口がある。湿原は登山道へ入ってすぐの所にある。

駐車場から東側をパノラマ撮影(由利本荘市矢島町城内),08:25
1〜4枚目:駐車場の中央付近まで移動して,ふたたび周囲をパノラマ撮影。 1枚目:北側にある公衆トイレ。 2,3枚目:東側。空は雲に覆われているが,下方はなんとか遠くまで見渡せる。あの辺は・・・。 4枚目:南側。前方に車が見えるが,この時,駐車場には5,6台の車が停まっていた。

駐車場南端にある登山口へ(由利本荘市矢島町城内),08:25-08:26
1枚目:南端にある登山口へ近付く。 2枚目:登山口の脇にある登山道案内板,「5合目祓川(標高1,212 m),周辺案内図」。 この案内図によると,現在いる駐車場の標高は1,183 m となっている。

舗装された登山道を南へ(由利本荘市矢島町城内),08:26
1枚目:登山道の最初は舗装されている。前方の紅白の棒は車止めだろう。 2枚目:「8月16日(土),祓川施設内に熊出没しました,ご注意ください。」とある。

祓川ヒュッテが見えてきた(由利本荘市矢島町城内),08:26-08:27
1枚目:舗装された登山道を少し歩くと前方に建物が見えてきた。右側の建物が「祓川ヒュッテ」。 2枚目:さらに近付く。竜ヶ原湿原はこの祓川ヒュッテの脇から見えるはず。 3枚目:色付き始めた??カエデ)。

祓川ヒュッテ脇を通って竜ヶ原湿原へ(由利本荘市矢島町城内),08:27-08:28
1〜3枚目:ヒュッテ脇に湿原が見えてきた所で前方をパノラマ撮影。 1枚目:祓川ヒュッテ。2枚目:竜ヶ原湿原。 3枚目:右側には近くにあるパノラマ展望所へ向う遊歩道(散策路)があった。 前出の案内図によると,この遊歩道は湿原の西側を通って湿原の先にある祓川神社まで続いているらしい。 途中で湿原には近付けそうにないので,こちらは通らないことにした。

ヒュッテ脇から湿原方向をパノラマ撮影(由利本荘市矢島町城内),08:28
この画像からもある程度わかるが,竜ヶ原湿原は完全に平らではなく,前方(南端)の方がやや標高が高い。 すなわち前方(南)からこちら(北)側にかけて傾斜しているように見える。

竜ヶ原湿原へ入る(由利本荘市矢島町城内),08:28
湿原を縦断する木道へ入る。 画面でわかるように,湿原とヒュッテの間にはコンクリート製の仕切りがあり,その先は沼地のようになっている。 近付くとやや水流があるように見えた。 事前の調査である程度は予想していたが,水流がある(そして池塘がない)ということから, ここの原生生物相はあまり期待できない,かも。

竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:28-08:29
木道に入ってすぐの所で採集(竜ヶ原湿原-1)。 上記のようにやや水流があるように見えた。また,水深も結構あるが, ピペットを水底に付けると,若干だが水垢が入った。 結果は以下のとおり。期待しなかった割にはまあまあの種数がいた。 ここが昔からの湿原であることの証しだろう。
観察された生物: スポンゴモナス(Spongomonas), リピドデンドロン(Rhipidodendron), 巨大ウルセオルス(Urceolus?), 太陽虫の一種, ディフルギア( Difflugia bacillariarumD. elegans), ツリガネムシ(Vorticella), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), 珪藻少々, クラミドモナス(Chlamydomonas), クレブソルミディウム(Klebsormidium), ミクロスポラ(Microspora), キリンドロカプサ(Cylindrocapsa), ヒザオリ(Mougeotia), アオミドロ(Spirogyra), ミカヅキモ( Closterium intermedium, ミカヅキモ(Closterium sp. 先端はC. rostratum 似だが,大きなピレノイドが半細胞に2個のみ), ネジモ(Spirotaenia condensata),

竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:29-08:30
1枚目:「竜ヶ原湿原」という看板のある所に近付くと,周囲にミツガシワMenyanthes trifoliata)が群生していた。 すでに枯れてボロボロになってはいるが・・・。 2枚目:ミツガシワがあるということで,多少は期待出来るかもと思いつつ採集(竜ヶ原湿原-2)。 ピペットには糸状藻類が大量に入ってきた。こうなるとなんとなく期待はずれになりそうな気配,,,。 以下のように,他の湿原の池塘に比べると原生生物相はかなり貧弱。 やはり水流によってかなりの程度流し出されているのだろう。
観察された生物: スポンゴモナス(Spongomonas), トゲフセツボカムリ(Centropyxis), Asterococcus, サヤミドロ(Oedogonium), ミクロスポラ(Microspora), ゲミネルラ(Geminella), ヒザオリ(Mougeotia), アオミドロ(Spirogyra)多数, ミカヅキモ( Closterium dianaeC. rostratum), ネジモ(Spirotaenia condensata), カワモズク(Batrachospermum), ワムシ,

竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:31
1枚目:さらに「竜ヶ原湿原」の看板?に近付く。 2枚目:木道脇の水底を見ると,糸状藻類の固まりがたくさんあった。

竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:31
水のない場所に来るとオヤマリンドウGentiana makinoi)があちこちで咲いていた。 葉はすでに変色しているが,,。

竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:32-08:33
今度は木道の左(東)側で採集(竜ヶ原湿原-3)
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), ヒスチオバランティウム(Histiobalantium natans), シヌラ(Synura), アオミドロ(Spirogyra)多数, ミカヅキモ( Closterium dianaeC. rostratum), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens),

竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:33
1,2枚目:「竜ヶ原湿原」の看板?から少し進むと水辺はまったくなくなった。 リンドウに混じってササらしきものも木道沿いに育っていた。 木道周辺は乾燥化が進みつつあるようだ。 湿原の中央部あたりは草紅葉状態。あの辺はまだ湿原らしい雰囲気。だが池塘らしきものはまったく見えない。

竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:33-08:34
ふたたびオヤマリンドウGentiana makinoi)の群生に出会う。

竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:35
1〜6枚目:木道の中央部付近に来たところで,前方(南)から右回りに後方(北)までをパノラマ撮影。

竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:36
足下にはコケの群生が。これは??)。

竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:37-08:39
1枚目:ほどなくして湿原の南端に到達。 2枚目:登山道はぬかるんではいないが,昨日も降った雨のため水浸し状態。 3枚目:しばらく進んでみたが,これより先に湿原はなさそう(注)なのでここで引き返すことにした。

注:七合目の御田まで行けばあるらしいが,そこまで行っている余裕はない。

Part II: 湿原南端〜駐車場 2008.09.29, 08:40 - 08:55

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