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2015.09.24, Part X

八幡平頂上へ戻る(2)

八幡平北西尾根,第2湿原の南端近くまで戻った(八幡平市),13:28
下段は往路で撮影した同じ場所。撮影方向が逆。
ここは水路沿いの場所なので,これまでは採集していない。 水路は右前方に見える西尾根(2枚目)から下って来ているが, 今回は,水路に沿って斜面(湿地ではなく草地だった)を上がってみることにした。


本日12:11撮影。

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),13:28-13:29
水路沿いを西尾根に向って進む。 上記のように,当初は湿地かと思ったが,この辺の足下はかなり固く締まっていた。 靴が沈むことはまったくない。
3枚目:右に水たまりがあったが,,。

ここは往路で採集した場所だった(八幡平市),13:29

水路沿いに戻ると・・・(八幡平市),13:29-13:30
1,2枚目:この辺はすでに水路跡?になっているようだ。 水が流れている様子はない。 ただし,大雨が降れば水が流れるかも知れないが,,。
1枚目:これはかつては池塘だったのが,泥がたまって干上がってしまった場所のようだ。 しかし,その先へ進むと・・・。
3,4枚目:iPad mini で現在地を確認。

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),13:30
笹薮沿いに池塘があった。

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),13:30
1枚目:この池塘には ホソバウキミクリSparganium angustifolium,ミクリ科 ミクリ属) が生えている。
2枚目:その先を見ると,かつては水路だったと思われる場所に,点々と池塘,ないし,水たまりが続いていた。

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),13:31
まずはホソバウキミクリの生えている池塘で 採集(八幡平北西尾根,第2湿原-05)
原生生物の種数は少なめだが, 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis) がたくさんいた(細胞数)。
観察された生物: 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis), ミカヅキモ( Closterium rostratum), イボマタモ( Euastrum ansatumE. crassum), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), シネココッカス(Synechococcus), ユレモ(Oscillatoria sp.), ワムシ, センチュウ,

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),13:31
その先にも2つのやや小さめの池塘が並ぶ。

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),13:32
1枚目:手前の池塘は,水深は浅く,水底はヘドロ状の部分と砂礫が露出している部分が混在している。 やはりかつての水路跡だろう。
2枚目:ここで 採集(八幡平北西尾根,第2湿原-06)
原生生物の種数はかなり少ないが, 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis) は若干だが,いた(細胞数)。
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), アステロコッカス(Asterococcus superbus), ハタヒモ(Netrium digitus),

八幡平北西尾根,第2湿原-05(八幡平市),13:32
その先のさらに小さめの池塘。 ここはウキミクリと異なる草が生えている。 ハリイの仲間 ??

八幡平北西尾根,第2湿原-(八幡平市),13:33-13:34
1枚目:見た目は,1つ前の池塘と同じようだが,,。 水底には黄緑色の粒々がたくさんあった。
2枚目: ここで 採集(八幡平北西尾根,第2湿原-07)
3枚目:ここにはたくさんの 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis) がいた。今回の採集では,ここが一番多い(細胞数)。 意外なものだ。
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas sp.), フセツボカムリ( Centropyxis aerophila), アミカムリ( Nebela sp.) ディアフォロドン(Diaphoropodon), 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis), クリソステファノスファエラ( Chrysostephanosphaera globlifera), Chlorobotrys, サヤツナギ(Dinobryon sertularia), 珪藻各種, ジクチオスフェリウム(Dictyosphaerium), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), ツヅミモ( Cosmarium quadrifarium), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum, フタボシモ(Cylindrocystis), Bambusina brebissonii, スポンジロシウム( Spondylosium planum), クロオコッカス( Chroococcus turgidusChroococcus sp.), ユレモ(Oscillatoria sp.),

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),13:34
iPad mini で現在地を確認。 せっかくなので,水路(というか水路跡)を辿って湿原の南端まで行ってみることにした。 結果,斜面を上がって藤助森のピーク近くまで行くことになった。

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),13:35
1,2枚目:パノラマ撮影。
水路跡はしだいにハッキリしなくなった。 いくつかに分かれてあっちにもこっちにもあるという状態。 足下はあいかわらず硬い。 草は背の低いものが多い。
月山の斜面湿原(旧参道沿い) も結構足下がしっかりしていたが,ここよりは草丈が高いものが主体だった。 こういった違いはどうやって生じるのだろう?

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),13:37
南端が近付くと, コバイケイソウVeratrum stamineum,ユリ科 シュロソウ属) が群生していた。

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),13:37
笹薮があるので,これ以上先には進めない。 笹薮の先にある樹林の近くを西尾根ルートが通っているはず。 この後,八幡平頂上に戻ってから,あの辺を歩いたが, そのルートからも,こちらへ降りてこれそうな場所は見当たらなかった(後述)。

八幡平北西尾根,第2湿原(八幡平市),13:37
1〜3枚目:パノラマ撮影。南端からの眺め。
1枚目:左前方が藤助森のピークだ。 2,3枚目:右の笹薮沿いを上がってきた。
4枚目:iPad mini で現在地を確認。

八幡平北西尾根,第2湿原,元に戻る(八幡平市),13:38
1,2枚目: 縦長の湿原の中央付近にも水路跡らしき場所があるので,復路はそこを辿って下ることにした。
3枚目:iPad mini で現在地を確認。

Part XI: 〜八幡平頂上〜西尾根コースを途中まで下ってみた
2015.09.24, 13:38 - 13:59