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2014.10.25, Part V

〜山口トンネル〜永田橋〜甲子トンネル〜那須町の湿地〜那須塩原駅

多々石林道を戻る(南会津町),14:59
1枚目:舗装道近くの工事現場まで戻った。

舗装道へ戻った(南会津町),15:02
この後は,那須塩原駅に戻ることになるが,今日は土曜日で紅葉シーズンなので塩原方面は混雑していることが予想された。 そこで復路は那須町を経由して那須塩原駅へ向うことになった。 途中,栄三郎氏が今年ハッチョウトンボの生態写真を撮るために,最近まで繁く通った,という湿地へ立寄る予定。

国道401・289号を北へ(南会津町),15:25

山口トンネル,駒止トンネルを通過(南会津町),15:34, 15:40
2枚目:眼前に迫るのはスノーシェルターだが,この奥に駒止トンネルがある。

永田橋の先を直進(南会津町),15:58
会津鉄道の線路をくぐる。 往路は前方右からやってきて,永田橋を渡って駒止トンネルへ向った。 往路を辿ると塩原方面に行ってしまう。 上記のように,それだと紅葉見物による渋滞に巻き込まれてしまう恐れがあるので, 復路は,ここを直進。下郷町・那須町を経由して那須塩原駅に戻る。

会津田島駅付近を進む(南会津町),15:58

阿賀川(大川)沿いへ(南会津町),16:03, 16:04, 16:07
1枚目:会津田島の市街地を抜け, 2枚目:前方で阿賀川にかかる田島橋を渡り,突き当って右折。 3枚目:阿賀川(大川)沿い(国道289・121号)を東北東へ。

会津下郷駅の先にあるT字路を右折(下郷町),16:14

国道289号を南東へ進む(下郷町),16:15, 16:28
1枚目:県道347号との交差点を直進。 2枚目:甲子トンネルに入る。 トンネルの先は西郷村だ。
この後,国道289号を離れ,栃木県に入った(日没が迫り周囲が薄暗くなったので,車窓からの写真撮影は止めた)。

那須塩原駅に戻る途中で湿地に立寄る(那須町),17:14
1〜3枚目:湿地脇の溜池をパノラマ撮影。 すでに周囲は真っ暗。 しかし,デジタルカメラだとなんとか池の様子が撮影できた。 シャッターが降りるのに2,3秒かかった。極力ぶれないように注意して撮影した。

溜池の隣に湿地があった(那須町),17:16
1〜3枚目:パノラマ撮影。 ここが栄三郎氏がハッチョウトンボの生態写真を撮るために何度も通った,という湿地だ。 最近,作業車が入ってやや荒れてしまったという。 ほとんど泥状態だが,表面にわずかに水があった(注)。 それらを採集することにした。

注:ハッチョウトンボはこういった場所,すなわち,他の大型のトンボが生育しにくい湿地(水深が浅い)に多いらしい。

溜池の隣にある湿地(那須町),17:17
ここで 採集(ハッチョウトンボの湿地-01)。 ここには,たくさんの原生生物がいた。 接合藻が多い(種数)。 種数では,さきほど訪れた黒岩湿原よりも多い。
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, コクリオポディウム(Cochliopodium sp.), ナベカムリ(Arcella gibbosa), フセツボカムリ( Centropyxis), Lesquereusia, トリネマ(Trinema sp.), Assulina, スピロストマム(Spirostomum filum), レマネラ(Remanella), フロントニア(Frontonia), コレプス(Coleps hirtus), 未同定の繊毛虫, 珪藻各種, クンショウモ(Pediastrum tetras), イカダモ( Scenedesmus ovalternusScenedesmus sp.), サヤミドロ(Oedogonium), ミクロスポラ(Microspora), コウガイチリモ( Pleurotaenium trabecula), ミカヅキモ( Closterium dianaeC. idiosporumC. venus), ツヅミモ( Cosmarium botrytisC. intermediumC. maculatumC. obsoletum), ホシガタモ( Staurastrum muticumS. punctulatum), イボマタモ( Euastrum ansatumE. exileE. sinuosum), アワセオオギ(Micrasterias pinnatifida), Achromatium oxaliferum, ケンミジンコ,

溜池の隣にある湿地(那須町),17:18
少し奥まで進んで再度パノラマ撮影。

溜池の隣にある湿地(那須町),17:20
ここでも 採集(ハッチョウトンボの湿地-02)。 ここにも原生生物がたくさんいた。
原生生物相が豊かということは,ここが最近できた湿地ではなく,昔から湿地として存在していたことを示唆している。 ハッチョウトンボもたくさんいるそうなので,自然豊かな貴重な場所だ。
観察された生物: トラケロモナス( Trachelomonas hispidaT. volvocinaTrachelomonas sp.), 共生藻を持つアカントキスチス(Acanthocystis sp.), 共生藻を持つマヨレラ(Mayorella viridis?), ナベカムリ( Arcella vulgarisArcella sp.), フセツボカムリ( Centropyxis), Lesquereusia, ユーグリファ(Euglypha filifera), シヌラ(Synura), 珪藻各種, グロエオキスティス(Gloeocystis sp.), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ミクロスポラ(Microspora), サヤミドロ(Oedogonium), ヒザオリ(Mougeotia), コウガイチリモ( Pleurotaenium trabecula), ミカヅキモ( Closterium cynthiaC. dianaeC. idiosporumC. intermedium), ホシガタモ( Staurastrum lunatumS. pseudosebaldi), イボマタモ( Euastrum ansatumE. cuneatumE. sinuosum), Achromatium oxaliferum

湿地を出て,那須塩原駅へ(那須町),17:22

那須塩原駅にて(那須塩原市),18:35, 18:37
駅には18:00頃に着いた。 駅舎に入って新幹線の案内を見ると,普通車で空席があるのは,20:00過ぎの列車しかなかった。2時間も後だ。 しかし,19:02発の「なすの282号」はグリーンのみ空席があったので,それを購入。 発車を待つ間に,待合室にある狭い食堂でカツ丼を食べた。ここで食事をしたのは初めて。味はまあまあ。 こういった所だと普通は麺類が主だが,ここはメニューが豊富。カツ丼の他,ビールなども販売していた。
1枚目:発車30分前にホームに上がったが,ほどなく「なすの282号」が入線するとのアナウンスがあった。 かなり早いので,やや慌てた。入線した「なすの282号」を撮影。 着いてすぐにはドアは開かなかった。すると,18:47頃ドアを開けるとのアナウンスが。 しばし,ドアの前で待つことにした。
2枚目:これが那須塩原駅の券売機で購入した「なすの282号」の切符。

まもなくドアが開くはず(那須塩原市),18:45

ホームの向い側に仙台行きの「やまびこ215号」が入線した(那須塩原市),18:46-18:47
1枚目:入線した様子を撮影。 2枚目:掲示板を望遠撮影。 これに手間取っている間に,「なすの282号」のドアが開いてしまった。 ドアが開く瞬間を撮影しようと待っていたのだが,シャッターチャンスを逃してしまった。残念。

「なすの282号」に乗車(那須塩原市),18:47
一番乗り。発車は15分後(予定)だ。これは長野駅などと同じ。 しかし,「なすの282号」の発車時刻(19:02)になると「信号機が変わるのを待って発車します」とのアナウンスが。 2,3分遅れて発車したようだ。 途中の宇都宮駅では結構多くの乗客があったが,最後部の座席を選んだ私の隣(通路側)は空席のままだった。 そのまま,大宮駅に着いた。 ゆったりできた。

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2014.10.25, 09:36 - 19:02