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2014.03.22, Part VII

長ノ山湿原

長ノ山湿原が迫る(新城市),09:50
2枚目:さきほど車での進入はしないようにと案内があったが, 前方には車の轍がしっかりあった。

長ノ山湿原に到着(新城市),09:50-09:51
ここにも金属製の柵がある。 ネットにある長ノ山湿原を撮影した画像を見ると,2011年頃までは無かったことがわかる。 昨年(2013)に撮影された画像にはすでに写っているので,2012年頃に設置されたようだ。
2枚目:金属柵には扉が付いていた。幸い開いていた。 閉じることもあるのだろうか?

長ノ山湿原(新城市),09:51
1〜4枚目:ネットでよくみかける湿原の案内板の前でパノラマ撮影。 1,2枚目:従来からあるロープ柵は左(北)側が手前まであるが, 3,4枚目:道路を挟んで右(南)側はやや奥まった位置にある。
1枚目:左端には水田を守るための金属柵,右端には湿原を守るための金属柵がある。 ということは,その中間は歩いてもいいのかも知れない。 この時は,それに気付かなかった。 奥に向かって水面が続いているので,あの辺で採集すればよかった。

長ノ山湿原(新城市),09:52, 09:53
1枚目:案内板の手前,道路際にも水があった。 2枚目:これを採集(長ノ山湿原-01)。 ここには原生生物はあまりいなかったが・・・。
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, ナベカムリ(Arcella sp.), フセツボカムリ( Centropyxis), 未同定の有殻アメーバ, 小型繊毛虫数種, ミクロスポラ(Microspora), ゲミネルラ(Geminella), ワムシ, ケンミジンコ, センチュウ,

長ノ山湿原(新城市),09:54
道はかなりぬかるんでいるが,中央付近は砂利が敷かれているらしく,水浸しのところを歩いても靴が沈むことはなかった。 しかし,この後,ロープ柵の近くを歩こうとしたところ,突然,ズブズブと靴が沈みだした。 慌てて中央部に戻った。

長ノ山湿原(新城市),09:54
1〜3枚目:道路の左(北)側をパノラマ撮影。 湿原の中央部付近に水面が広がっている。

長ノ山湿原(新城市),09:55
靴が沈みかけたロープ柵の近くで採集(長ノ山湿原-02)。 ここは結構,原生生物がいた。 これまで東海地域のみで観察できている アワセオオギ(Micrasterias jenneri) がここにもいた。 また,これもこの東海地域でしか見たことがない独特な形(注)をした小型の アミカムリ(Nebela retorta)もいた。 この辺が湿原らしいといえば,湿原らしい。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas sp.), 共生藻を持つアカントキスチス(Acanthocystis turfacea), ナベカムリ( Arcella arenariaArcella sp.), フセツボカムリ( Centropyxis), ディフルギア( Difflugia elegansD. oblongaDifflugia sp.), Lesquereusia modestaLesquereusia sp., アミカムリ( Nebela retorta 殻が細長く,首部分がカーブしている。全形はサイフォデリアに似ている,八曽湿地にもいた, ユーグリファ(Euglypha filifera), トリネマ( Trinema lineareTrinema sp.), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), 未同定の繊毛虫, ヒカリモ(Chromulina), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), クレブソルミディウム(Klebsormidium sp.), ヒザオリ2種(Mougeotia), カメガシラモ(Tetmemorus laevis), ミカヅキモ( Closterium rostratum), ツヅミモ( Cosmarium pseudopyramidatum)?, アワセオオギ(Micrasterias jenneri, ハタヒモ(Netrium digitus), タテブエモ(Penium sp.), ネジモ(Spirotaenia condensata), クロオコッカス(Chroococcus sp.), ユレモ(Oscillatoria sp.), ソコミジンコ, イタチムシ, センチュウ,

注:トックリ形で首の部分が細長く先端が曲がっている。 糸状根足虫の サイフォデリア(Cyphoderia) にやや似るが,首の部分がかなり長い。 当然ながら,殻の表面はサイフォデリアのものと異なり,アミカムリ特有のだ円形の鱗片で被われている。

T字路が迫る(新城市),09:57
前を横切るのは湿原の東縁とその先にある樹林帯(植林地)の間を南北に通る未舗装道だ。

長ノ山湿原(新城市),09:57
1〜3枚目:T字路近くで180°向きを変えてパノラマ撮影。
既述したが,ここでは左奥(南西方向)にある「モーターランド三河」からけたたましいエンジン音やブレーキ音が聞こえていた。 かなり大きい音だ。 北風が吹いていたせいもあるかも知れない。また,後ろの山に音が反射して,いっそう音が大きく聞こえていたのだろう。 この後,前方(2枚目)に見える住宅地近くまで戻ると,音はほとんどしなくなった。 前方にある山に音が遮られていたようだ。 この長ノ山湿原は,開けた場所なので「モーターランド三河」で発生した音がまともに届くようだ。 う〜む,興醒め。

T字路を右折,南にある溜池へ(新城市),09:57-09:58

長ノ山湿原の南端まで来た,このまま先へ進む(新城市),09:58-09:59

ここは交差点のはずだが・・・(新城市),10:00
1〜3枚目:パノラマ撮影。 左には林の中へ入る道がある。 地図によると,右にも道が続いているはずだが・・・。 金属柵があり,右折できなくなっていた。 4枚目:iPad mini で現在地を確認。 このように地図では十字路になっている,のだが・・・。

路面はガチガチに凍っていた(新城市),10:02
ここは日陰なのが原因だろう。 以前にぬかるんでいた時にここを通った動物の足跡が凍ったまま残っていた。 これは何の足跡だろう?

溜池が現れた(新城市),10:02
地図によると,ここには溜池が3つ並んでいるはず。 1枚目:奥に1つ, 1,2枚目:手前に1つ溜池がある。 2,3枚目:左に広がるのが3つ目の池だ。

Part VIII: 湿原南の溜池〜モーターランド三河北の道路を西へ
2014.03.22, 10:03 - 10:20