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2013.06.30, Part IX

一ノ瀬園地・日本一平を北東へ

池,ないし,湿地ではなかったようだ(松本市),13:17
進むほど傾斜が増してきた。周囲を見渡しても池らしい場所はどこにもない。 どうやら間違いだったようだ。諦めて戻ることにした。

遊歩道へ戻る(松本市),13:18
ピンぼけてしまったが,前方にあるのは,あきらかに車の轍だ。 つい最近もここを四輪車が上がってきたのだろう。 いったい何のため?何かを運搬するためだとは思うが,,。

遊歩道へ戻る(松本市),13:18
あらためて前方を見ると,2本の轍が続いているのがはっきりとわかった。

遊歩道へ戻った(松本市),13:19

遊歩道(一の瀬園地,小梨の小道)を北東へ(松本市),13:19
次の目的地は「まいめの池」。

遊歩道(一の瀬園地,小梨の小道)を北東へ(松本市),13:21

ここで右の橋を渡って日本一平へ(松本市),13:21
これまではもっと先にある座望庵近くの橋を渡ったたのだが,右に橋(2枚目)があるのでここで橋を渡って, ひさしぶりに「日本一平」を通ってみることにした。

一の瀬園地・日本一平へ出た(松本市),13:22
1〜3枚目:パノラマ撮影。 あちこちで前かがみになって何かを採っている人がいた。 どうやら山菜採りのようだ。 この辺を歩いたのは 7年前(2006.06.08) にここ(乗鞍高原)を訪れた時以来だ。 下段がその時撮影したこの付近の画像。ただし,撮影位置・方向は異なる。 今回は園地の中央北西付近から北東〜南西をパノラマ撮影したが, 前回は北東方向(木道があった場所)からやってきて,南東〜南西をパノラマ撮影したもの。


2006年06月の様子(2006.06.08,13:12撮影)。

2006年06月の様子(2006.06.08,13:13撮影)。

一の瀬園地・日本一平を北東へ(松本市),13:23
1〜3枚目:パノラマ撮影。 この時すぐには気づかなかったが,7年前はこの辺に東西南北方向に木道が敷設されていた。 しばらくしてこの辺にあるはずの木道の姿が見えないことに気づいた。 周囲を見渡したがどこにも見えない。
2枚目:北東に向って続く「踏跡」のようなものが続いていた。 これ幸いとここを辿って進んだが,後になってここにかつては木道が敷設されていた(はず)と気づいた。

一の瀬園地・日本一平を北東へ(松本市),13:24
iPad mini で現在地を確認。

右に小川をみながら進む(松本市),13:24
1,2枚目:パノラマ撮影。 1枚目:2006年(2006.06.08)に訪れた際は,右の木の先からは木道があったはず。 しかし,・・・。


2006年06月の様子(2006.06.08,13:11-13:12撮影)。
1枚目:画面左に上段の1枚目右端に写っている木がかすかに写っている(はず)。 2枚目:7年前はその後,小川の左岸沿いを進んだ。 今回は逆方向にこの川沿いを歩いている。

一の瀬園地・日本一平を北東へ(松本市),13:25
1〜3枚目:パノラマ撮影。 2枚目:中央に踏跡のような場所(かつての木道跡)が続いていた。

木道跡からやや離れた位置に水たまりがあった(松本市),13:26
水たまりの先にはさきほどの小川が流れている。

木道跡からやや離れた位置にある水たまり(松本市),13:26
1,2枚目:近くのやや乾いた場所を辿って近付くことができた。 3枚目:iPad mini で現在地を確認。

木道跡からやや離れた位置にある水たまり(松本市),13:28
ここで採集(一の瀬園地・日本一平-01)。 原生生物がたくさんいた。やはりここは昔からの湿原なのだろう。
観察された生物: ディフルギア( Difflugia oblonga), Lesquereusia, サイフォデリア(Cyphoderia ampulla), 共生藻を持つラッパムシ(Stentor fuliginosus), ディセマトストマ(Disematostoma bütschlii), 珪藻各種, ミクロスポラ(Microspora), ゲミネルラ(Geminella), ヒザオリ(Mougeotia), ホシミドロ(Zygnema), ミカヅキモ( Closterium baillyanumC. dianaeC. idiosporumC. kuetzingiiC. lunulaC. macilentum v. japonicumC. parvulumC. ralfsiiC. venus), ツヅミモ( Cosmarium connatum?), フタボシモ(Cylindrocystis brebissonii), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens), ワムシ, ミジンコ, カイミジンコ,

一の瀬園地・日本一平を北東へ(松本市),13:29
1枚目:周囲は ヤマドリゼンマイOsmundastrum cinnamomea var. fokiensis,ゼンマイ科 ゼンマイ属)?? と レンゲツツジRhododendron japonicum,ツツジ科 ツツジ属) で埋め尽くされている。 2枚目:踏跡?の両側に丸い窪みがあった。 この後も同じ丸い穴が続いていた。 どうやらこれは木道の支柱が埋められていた場所のようだ。 今歩いている場所にかつて木道があり,7年前をそこを歩いたことがますますハッキリした。
それにしても何故,現在は木道がないのだろう。 以前あった木道の痛みが激しくなって撤去したのだろうが,その後,更新されなかったことになる。 周囲が乾燥化して木道を敷設する必要がなくなったのかも知れない。おそらく予算の問題もあっただろう(注)。

注:最近の乗鞍高原の案内を見ると,右(東側)を流れる川の右岸側には木道が敷設されているらしい。 「一の瀬園地周遊コース」の一部として整備されているようだ。

7年前に訪れた際は,06月の初めだったので,ヤマドリゼンマイもレンゲツツジも芽吹き始めたばかりだった。
ヤマドリゼンマイOsmundastrum cinnamomea var. fokiensis,ゼンマイ科 ゼンマイ属)?? 2006年06月の様子(2006.06.08,13:03-13:04撮影)。

レンゲツツジRhododendron japonicum,ツツジ科 ツツジ属), 2006年06月の様子(2006.06.08,13:09-13:10撮影)。

一の瀬園地・日本一平を北東へ(松本市),13:30-13:31
1枚目:木道跡のすぐ側に浅い水たまりがあった。 2枚目:ここでも 採集(一の瀬園地・日本一平-02)。 ここにも原生生物がたくさんいた。
木道(跡)のすぐ側にあることと,移動した位置・時間を考えると, 前回(2006.06.08)もここで採集したはず(下段)。
観察された生物: アクチノフリス(Actinophrys sol), マヨレラ(Mayorella), バネラ(Vannella), ディフルギア( Difflugia penardiDifflugia sp.), Lesquereusia, アミカムリ( Nebela collarisN. flabellulum), トリネマ(Trinema sp.), ウロレプタス(Uroleptus), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ホシミドロ(Zygnema), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. baillyanumC. intermediumC. parvulum), ツヅミモ( Cosmarium pseudopyramidatumC. quadratumC. quadrifariumCosmarium sp.), イボマタモ( Euastrum affineE. oblongumE. sublobatum?), アワセオオギ( Micrasterias ceylanicaM. denticulataM. thomasiana), ハタヒモ(Netrium digitus), ネジモ(Spirotaenia condensata), トルチテニア(Tortitaenia bahusiensis), クロオコッカス(Chroococcus pallidus), ユレモ2種(Oscillatoria sp.), ワムシ, ケンミジンコ,


2006年06月の様子(2006.06.08,12:57-12:59撮影)。

一の瀬園地・日本一平を北東へ(松本市),13:33
一部,ぬかるんでいる場所もあった。 かつて木道が敷設してあった場所なのだから当然といえば当然。

一の瀬園地・日本一平を北東へ(松本市),13:33
遠くに「座望庵」(画面左端)とその脇にある駐車場が見えてきた。 「まいめの池」は道路(上高地乗鞍林道)を挟んで斜め向いにある。

一の瀬園地・日本一平を北東へ(松本市),13:33
また水たまりがあった。

一の瀬園地・日本一平を北東へ(松本市),13:33-13:34
1枚目:これは池塘と呼んでいいのだろうか?そうかも知れない。 2枚目:ここで 採集(一の瀬園地・日本一平-03)。 ここは原生生物(の種類)が少なかった。
観察された生物: ディフルギア( Difflugia oblonga), 珪藻各種, サヤミドロ(Oedogonium), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium baillyanumC. dianaeC. ralfsii), ケンミジンコ,

Part X: 一ノ瀬園地・日本一平〜まいめの池近くの湿地
2013.06.30, 13:34 - 13:46