HOME | 研究資料館 | 地域検索 | 採集の記録 | 2012 . 08 . 22 | お知らせ

2012.08.22, Part XVI

月山旧参道沿いに点在する湿原〜弥陀ヶ原〜月山八合目駐車場へ

月山旧参道沿いの湿原(鶴岡市羽黒町),11:54
前方に見える池塘群?を目指して,傾斜した湿原(というか実質は草原)を降りていく。 ぬかるんでいないかと慎重に足を進めたが,どこも足下はしっかりしていた。 既述したように,周囲に生えている草は背が高くゴワゴワしたものばかり。 湿原と呼べるのは池塘の周囲だけのようだ。他は草原。 草原にはほとんど花がない。

月山旧参道沿いの湿原(鶴岡市羽黒町),11:55
池塘群に近付いた。

月山旧参道沿いの湿原(鶴岡市羽黒町),11:55
やや段差のある場所の手前にあった草の少ない場所。 おそらくかつてはここにも池塘があったのかも。 いつの頃か草が育って窪地でなくなり(高層湿原化?),水がたまらなくなってしまったのかも知れない。

月山旧参道沿いの湿原(鶴岡市羽黒町),11:55
GPSで現在地を確認。??またポインタの位置がずれてしまったようだ? 池塘はすぐ目の前にあるのに,ポインタは離れたままだ。

月山旧参道沿いの湿原(鶴岡市羽黒町),11:55-11:56
まずは手前にあるミツガシワMenyanthes trifoliata)が群生した池塘へ。 奥に近接した池塘にも同じようにミツガシワMenyanthes trifoliata)が生えている。

月山旧参道沿いの湿原(鶴岡市羽黒町),11:56
ここで採集(月山旧参道沿いの湿原-3)。 多くはないが,まあまあの数がいた。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, リピドデンドロン(Rhipidodendron), ディフルギア( Difflugia oblonga), 珪藻各種, アステロコッカス(Asterococcus sp.), ブルボケーテ(Bulbochaete), サヤミドロ(Oedogonium), ウネリマクラ(Docidium undulatum), ツヅミモ( Cosmarium globosumC. quadrifarium), イボマタモ( Euastrum crassum), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), Bambusina brebissonii, クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus), メリスモペディア(Merismopedia), Hapalosiphon, スティゴネマ(Stigonema), ワムシ, ミジンコ, ケンミジンコ, (糞が多い)

月山旧参道沿いの湿原(鶴岡市羽黒町),11:56-11:57
1枚目:ミツガシワMenyanthes trifoliata)が群生する池塘。 2,3枚目:実がなっていたが,小さく黄色味かかっている。 他とはやや様子が異なる。

月山旧参道沿いの湿原(鶴岡市羽黒町),11:57
やや離れた位置,潅木沿いに2つ並んだ池塘へ。

月山旧参道沿いの湿原(鶴岡市羽黒町),11:58
1,2枚目:2つ並んだ池塘をカメラを横に移動させてパノラマ撮影。 1枚目:左(東)の池塘では,潅木地帯の縁と接し,そこではミズバショウLysichitum camtschatcense)が育っていた。 ミズバショウ?ということは多少ともここには水流があるのだろうか? この時点は水が流れているようには見えなかったが・・・。

月山旧参道沿いの湿原(鶴岡市羽黒町),11:58
ここでも採集(月山旧参道沿いの湿原-4)。 まだ探せば他にもあるかも知れないが,今回はこれで最後にした。
観察された生物: Gymnodinium, マヨレラ(Mayorella penardii), ラッパムシ(Stentor amethystinus), シヌラ(Synura), 珪藻各種, ブルボケーテ(Bulbochaete), ミカヅキモ( Closterium abruptum), イボマタモ( Euastrum crassum), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), カワモヅク(Batrachospermum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), シネココッカス(Synechococcus), メリスモペディア2種(Merismopedia), ワムシ,

月山旧参道沿いの湿原(鶴岡市羽黒町),11:58-11:59
1〜3枚目:立ち去る前に,潅木地帯の縁から左前右(西〜北〜東)をパノラマ撮影。

月山旧参道沿いの湿原(鶴岡市羽黒町),12:00
旧参道へ戻る。歩いてきたルートを探しつつ斜面を上がる。

月山旧参道へ(鶴岡市羽黒町),12:01
この辺から入ったはずだが,,。 やや位置がずれたようで,旧参道沿いの潅木地帯の手前にある,やや背の低い別の潅木地帯へ入ってしまった。 すると,ほどなくズボッと足が下へ潜った。 潅木だらけで足下が見えないのだが,靴で探ると,どうやらかつての踏跡のようだ。 周囲より20〜30 cmは窪んでいたと思う。
かつてはこの辺も大勢の人が歩いたようだ。 しかし,現在は通る人もなくなり,周囲に生え育った潅木が枝を延ばして,足下の踏跡を覆い隠してしまったのだろう。 この後,旧参道と湿原(草原)の境にある潅木と笹薮が混成した場所を通ったが, そこにも旧参道へ降りる場所に窪んだ踏跡があった。

月山旧参道へ戻った(鶴岡市羽黒町/庄内町),12:03-12:04
1枚目:こちらが登り方向。 2枚目:GPSで現在地を確認。 ここは車道と弥陀ケ原のちょうど中間だ。 下ると,既述したように,車道手前に滑りやすい急傾斜がある。 上りはこの先どうなっているかわからないが,下るよりはまし,と考えてこのまま進むことにした。

月山旧参道を上る(鶴岡市羽黒町/庄内町),12:06

月山旧参道を上る(鶴岡市羽黒町/庄内町),12:06
ふたたび,左側に小湿原?が現れた。池塘は見当たらない。このまま前進。

月山旧参道を上る(鶴岡市羽黒町/庄内町),12:08-12:09
1枚目:この辺は参道の路面にもたくさんの草が生えている。草をかき分けかき分け進む。 2枚目:GPSで現在地を確認。ピンぼけ。

月山旧参道を上る(鶴岡市羽黒町/庄内町),12:09
この辺は周囲の潅木の背が比較的低い。

月山旧参道を上る(鶴岡市羽黒町/庄内町),12:10
前方に御田原参篭所が見えてきた。弥陀ケ原はまもなくだ。

月山旧参道を上る(鶴岡市羽黒町/庄内町),12:11
途中からアザミの大群生が現れた。アザミをかき分けかき分け進む。チクチク痛い。 これらはナンブタカネアザミCirsium nambuense)?

弥陀ケ原の木道が近付く(鶴岡市羽黒町/庄内町),12:12
旧参道と木道とはかなりの段差がある。

弥陀ケ原の木道へ上がる(鶴岡市羽黒町/庄内町),12:12

木道へ上がったところでパノラマ撮影(鶴岡市羽黒町/庄内町),12:12
1枚目:御田原参篭所方向。 3枚目:八号目駐車場方向。こちらへ進む。

ここで熊避けの鈴を外す(鶴岡市羽黒町/庄内町),12:12

木道を下って八号目駐車場へ(鶴岡市羽黒町),12:14

木道を下って八号目駐車場へ(鶴岡市羽黒町),12:15

途中にある休憩所を通過(鶴岡市羽黒町),12:16

八号目駐車場が見えてきた(鶴岡市羽黒町),12:18

木道を下って八号目駐車場へ(鶴岡市羽黒町),12:19

Part XVII: 月山八合目駐車場〜月山公園線を北へ
2012.08.22, 12:19 - 13:25