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2012.07.09, Part XI

どじょう池とその周辺

どじょう池(松本市),13:32
池端の遊歩道を進むと,途中に若干の開けた場所があった。

どじょう池(松本市),13:32
前を遮る枝をかき分けながら池端の遊歩道を進む。

どじょう池,池端に近付ける場所があった,が・・・(松本市),13:32-13:33

どじょう池(松本市),13:33
水際を見る。水は澄んでいて,水垢らしきものはまったく見当たらない。採集中止。

どじょう池,薮はますます激しくなった(松本市),13:34

どじょう池(松本市),13:34
ここから先,遊歩道は池岸から離れていくようだ(2枚目,かすかに踏跡らしき場所が続いているのがわかる)。

どじょう池(松本市),13:35
せっかく来たので近くの岸辺,ミツガシワが多い場所で 採集(どじょう池-3)。 しかし,岸辺から少し離れた場所だと,ピペットを深く差し込んでも水垢がまったく入ってこない。 そこで岸辺にピペットを押し付けることで,なんとか水垢を採集できた。
観察された生物: ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia), ユーグリファ( Euglypha sp.), サイフォデリア(Cyphoderia ampulla), アスピディスカ(Aspidisca), マルロモナス(Mallomonas), 珪藻各種, アルスロデスムス( Arthrodesmus convergens), イタチムシ,

車道へ戻って左折(松本市),13:39

右は「一の瀬つつじ園」(松本市),13:41
ここはこれまではそのまま通過していたが,今回は全体に水が多いので,もしかすると水たまりがあるかもと思い, 右(3枚目)の潅木の裏まで進入してみた。

「一の瀬つつじ園」(松本市),13:41-13:42
1枚目:潅木の裏側までくると,わずかだが水たまりがあった。 しかし,水垢はほとんどない。普段は乾いているのだろう。原生生物はほとんど期待できないが, 確認の意味でとりあえず採集(一ノ瀬つつじ園)
観察された生物: アミカムリ(Nebela tincta), ユーグリファ( Euglypha strigosaEuglypha sp.), ラッパムシ(Stentor igneus), スチロニキア(Stylonychia), ディセマトストマ(Disematostoma minor), マルロモナス(Mallomonas), クマムシ多数,

少し進んで車道の反対側を撮影(松本市),13:44
もうすぐ下り坂になるが,その手前,道路際の薮の所々に隙間があり,そこから湿地へ入る踏跡が続いている。 この辺はこれまで中へ入ったことがないので,今回は中の様子を見てみることにした。

どじょう池の北に広がる湿地(松本市),13:45
1〜3枚目:パノラマ撮影。草地の所々でミズバショウが群生している。 ということはあちこちに水たまりがある,はずだ。

どじょう池の北に広がる湿地(松本市),13:45
少し奥へ進むと足下はぬかるんで先へ進むのがむずかしくなった。 幸い,少し先に水たまりがあった。

どじょう池の北に広がる湿地(松本市),13:46
なんとか採集(どじょう池北側の湿地-1) することができた。 翌日の観察の結果,ここにはたくさんの原生生物がいた。 どじょう池よりも多い。どじょう池は池端から水が流れだしていることからわかるように, 池全体に水流があるため原生生物の多くは流し出されてしまうのだろう。 ここは水が滞留しているので,その分,原生生物が多いと思われる。 今回が最初なので,今後採集を繰り返せば,観察した種数はもっと増えるはずだ。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, クリプトモナス(Cryptomonas sp.), トラケロモナス( Trachelomonas intermediaT. oblonga), 小型鞭毛虫数種, コロトネベラ(Korotnevella), 未同定の裸性アメーバ, ナベカムリ( Arcella arenariaA. discoides), フセツボカムリ( Centropyxis aculeataC. ecornis), ディフルギア( Difflugia oblonga), LesquereusiaPontigulasia, アミカムリ(Nebela collaris), ユーグリファ( Euglypha cristataE. tuberculataEuglypha sp.), トリネマ(Trinema sp.), サイフォデリア(Cyphoderia ampulla), ハルテリア(Halteria), バラノネマ(Balanonema), コスルニア(Cothurnia), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), 小型繊毛虫数種, エピピキシス(Epipyxis proteus or E. utriculus ?) 画像にある「クリソピキシス」は誤記, ブルボケーテ(Bulbochaete), ミクロスポラ(Microspora), サヤミドロ(Oedogonium), クレブソルミディウム(Klebsormidium), ヒザオリ2種(Mougeotia), ホシミドロ(Zygnema), コウガイチリモ( Pleurotaenium trabecula), ミカヅキモ( Closterium dianaeC. idiosporum?, C. intermediumC. navicula), ツヅミモ( Cosmarium connatumC. quadratum), イボマタモ( Euastrum ansatumE. oblongumE. sinuosum), ネジモ(Spirotaenia obscura) -> Tortitaenia obscura, ユレモ(Oscillatoria), Nostoc, ワムシ, イタチムシ,

どじょう池の北に広がる湿地(松本市),13:46
これは??)。 全体の印象はコマツカサススキScirpus fuirenoides)に似ているが, コマツカサススキにしては草丈が低いし,穂の様子もよく見ると違う。 何だろう?

どじょう池の北に広がる湿地(松本市),13:48
元へ戻る前に,南側をパノラマ撮影。

この先から下り坂となるが,看板の左にも踏跡が続いている(松本市),13:49

どじょう池の北に広がる湿地(松本市),13:50
右側(南)からはチョロチョロと水の流れる音がしていた。 水の流れがあると原生生物はほとんど期待できないのだが,,。

どじょう池の北に広がる湿地(松本市),13:50-13:51
ここもぬかるんでいて,ほとんど先へは進めない。 近くにあった水たまりで 採集(どじょう池北側の湿地-2)
観察された生物: トラケロモナス( Trachelomonas cylindricaTrachelomonas sp.), コロトネベラ(Korotnevella), 未同定の裸性アメーバ, ナベカムリ(Arcella vulgarisLesquereusia, アミカムリ( Nebela collarisN. lageniformis), プラギオフリス(Plagioprys sp.), ユーグリファ( Euglypha tuberculataEuglypha sp.), トリネマ(Trinema sp.), ディプロフリス(Diplophrys sp.), アスピディスカ(Aspidisca), ディセマトストマ(Disematostoma bütschlii), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, クンショウモ(Pediastrum angulosum), クレブソルミディウム(Klebsormidium), サヤミドロ(Oedogonium), ヒザオリ(Mougeotia), コウガイチリモ( Pleurotaenium trabecula), ミカヅキモ( Closterium dianaeClosterium sp.), イボマタモ( Euastrum oblongum), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens), Nostoc, スティゴネマ(Stigonema ocellatum), センチュウ,

Part XII: どじょう池〜一の瀬川沿いのサイクリングロードへ
2012.07.09, 13:54 - 14:17