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2010.07.18, Part VIII

鬼怒沼湿原(4)

鬼怒沼湿原,木道をさらに北へ進む(日光市),11:46-11:48
1枚目:金沼の少し北側にも小さめの池塘があり,その近くにもベンチが設置されている。 2枚目:その前に,足下の木道脇で 採集(鬼怒沼湿原-14)
観察された生物: ナベカムリ(Arcella artocreaArcella sp.), ヒアロスフェニア(Hyalosphenia nobilis), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), ミクロスポラ2種(Microspora), ヒザオリ2種(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. idiosporumC. intermedium), ツヅミモ( Cosmarium globosumC. meneghinii), イボマタモ( Euastrum ampullaceum), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), Bambusina brebissonii, クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus), シネココッカス(Synechococcus), メリスモペディア(Merismopedia),

鬼怒沼湿原,木道の両脇に池塘がある地点で周囲をパノラマ撮影(日光市),11:48
よく見ると,右側の池塘の反対側(左側)にもやや小さな池塘があった(1〜3枚目)。 5枚目:グルリとカメラを旋回させて南にある金沼も撮影。

しゃがんで南側をパノラマ撮影(日光市),11:48-11:49

鬼怒沼湿原,両側に池塘がある地点(日光市),11:49
1〜3枚目:池塘の近くに来たところで左前右をパノラマ撮影。

鬼怒沼湿原,両側に池塘がある地点(日光市),11:50
右(東)の池塘は木道からやや離れ過ぎているので,左(西)側で採集することにした。 ここも木道からは距離があるので,カップ付きの指示棒を使って 採集(鬼怒沼湿原-15)
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, ナベカムリ(Arcella sp.), フセツボカムリ( Centropyxis ecornis), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), 小型繊毛虫数種, 珪藻少々, オーキスチス(Oocystis marsonii), ヒザオリ2種(Mougeotia), コウガイチリモ( Pleurotaenium minutum), ミカヅキモ(C. pronum), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), Bambusina brebissonii, クロオコッカス(Chroococcus pallidus), ユレモ(Oscillatoria), 羽付きワムシ,

鬼怒沼湿原,その池塘の中に浮いている泥炭になりかけの枯草?(日光市),11:52-11:53
1枚目:この池塘の中には,泥炭化しつつある枯草の層がたくさん浮かんでいた。 どうしてこうなったのだろうか?池塘の周囲がはく離して浮かんだのか? それとも,他から運ばれてここへ投げ捨てられた?

鬼怒沼湿原,ベンチのある場所から湿原の北側を撮影(日光市),11:54
池塘の先にはY字路があるが,右の先には避難小屋がある。 左前方からこちらへ向ってくる人が結構いた。 この人達は尾瀬方面から歩いてきたはず。

鬼怒沼湿原,ベンチの脇に見なれないアリの女王がいた(日光市),11:54-11:55
外形はクロオオアリの女王に似ているが,表面がより黒く,艶光りしている。 これは??

鬼怒沼湿原,木道をさらに北へ向って進む(日光市),11:55
1〜3枚目:パノラマ撮影。 2枚目:上述のように,前方にあるY字路の右の先には避難小屋がある(はず)。

鬼怒沼湿原,避難小屋への分岐が迫る(日光市),11:57-11:58
Y字路の周囲にも小さな池塘が点在している。

鬼怒沼湿原,避難小屋への分岐近く(日光市),11:58
分岐手前の木道左側で採集(鬼怒沼湿原-19)(注)
観察された生物: ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia bacilliferaDifflugia sp.2), アミカムリ(Nebela carinata), クラミドミクサ(Chlamydomyxa labyrinthuloides), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), 珪藻少々, イカダモ(Scenedesmus), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), サヤミドロ(Oedogonium), ヒザオリ(Mougeotia), ウネリマクラ(Docidium undulatum), カメガシラモ( Tetmemorus brebissoniiT. granulatus), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. idiosporumC. intermediumC. pronum), ツヅミモ( Cosmarium globosumC. quadrifarium), ホシガタモ( S. connatumS. margaritaceum?, S. simonyi), イボマタモ( Euastrum affineE. ampullaceumE. crassumE. cuneatumE. humerosumE. sinuosum), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), アワセオオギ(Micrasterias truncata), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), ネジモ(Spirotaenia condensata), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens), Bambusina brebissonii, ミジンコ, クマムシ, センチュウ,

注:採集時刻を記録する際に11:58と書いたつもりが12:58になってしまったか, あるいは,11:58と書いたのだが,それを12:58と読み間違った(字が汚いため)かのいずれかの理由で, 当初,12:58としてデータを処理してしまった。そのため,本来は16番になるはずだったが, 過って19番にしてしまった。16番はすでにあるので,混乱を避けるため,連番は修正しないことにした。

鬼怒沼湿原,ここにもいた!(日光市),11:59-12:01
採集後,近くを見ると,ここにも緑色の粒々= ラッパムシ(Stentor pyriformis) があった。 どうやらこのS. pyriformisは,鬼怒沼湿原全体に広がって生息しているようだ。

鬼怒沼湿原,動画を撮って動きを記録しようとしたのだが,,(日光市),12:01
緑色の粒々が動いているかを直接確認するためにマクロモードにして撮影しようとしたが, 水深があるためにカメラを近付けるとレンズ部分が水没してしまいうまく撮れない。 というか,水没させてしまうとまた壊れてしまう恐れがあるので,途中で中止した。 結局,撮影できた動画では,動いているかどうか確認できなかったので, ここでは音声だけを掲載することにした。
既述したが,翌日,研究室に持ち帰ったサンプルで動画撮影に成功した。それを以下に掲載した。 → サンプル(鬼怒沼湿原-21)

        ←音声

鬼怒沼湿原,ここで採集(日光市),12:04
ここで採集(鬼怒沼湿原-21)(注)
観察された生物: フセツボカムリ( Centropyxis ecornis), 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis)多数, ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), 珪藻少々, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ヒザオリ(Mougeotia), カメガシラモ( Tetmemorus brebissoniiT. granulatus), ミカヅキモ( Closterium intermedium), ツヅミモ( Cosmarium quadrifarium), ホシガタモ( Staurastrum margaritaceum?), イボマタモ( Euastrum crassumE. cuneatumE. sinuosum), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), アワセオオギ(Micrasterias truncata), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), ネジモ(Spirotaenia condensata), Bambusina brebissonii, クロオコッカス(Chroococcus turgidus), クマムシ,

注:ここも19番と同様,番号を付け間違った。 12:04と記入すべきところ,過って13:04と書いてしまい,そのままデータ処理をしたため, 一番最後の番号になってしまった。 しかし,後日,13:04に採集している画像がないことから,誤りに気付いた。 調べた結果,12:04とすべきところを13:04にしてしまったことが判明。 ここも混乱を避けるため,連番は変えずにおく。

Part IX: 鬼怒沼湿原(5)
2010.07.18, 12:06 - 12:50