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2009.07.11, Part VI

天狗原(2:風吹大池・山ノ神へ向う登山道沿い)

天狗原,白馬大池・風吹大池分岐(小谷村),11:47
やがて前方にY字路が現れた。 手前には ミズバショウLysichitum camtschatcense)が。 ここではまだ仏炎苞が残っている。

天狗原,白馬大池・風吹大池分岐(小谷村),11:47
1,2枚目:分岐の手前でパノラマ撮影。 木道の下は水浸し状態。

まずは白馬大池方面へ進んでみたが・・・(小谷村),11:47
木道はすぐ先で途切れていた。それどころか前方は大きな岩だらけの道で,かつ,水が流れていた。 登山道なのだろうが,同時に雪解け水の流路にもなっているようだ。

風吹大池(・山ノ神)方面へ(小谷村),11:48
分岐に戻り,右側の木道へ入る。 道標には「風吹大池」としか書かれていないが,このルートは途中で北(風吹大池)と東(山ノ神,標高1990.1m)へ分岐する。 山ノ神ルートは尾根を徐々に下っていって白馬乗鞍スキー場へ出るようだ。 ただし,「白馬 山ノ神」で検索するとヒットするのは山スキーの写真ばかりで,雪のない季節に撮影された画像が見当たらない。 あまり歩かれないルートのようだ。

天狗原,風吹大池・山ノ神ルート(小谷村),11:49
1,2枚目:パノラマ撮影。前方左からは山を下ってきた雪解け水が滔々と流れていた。

天狗原,風吹大池・山ノ神ルート(小谷村),11:49
1,2枚目:パノラマ撮影。 木道はゆっくりと右にカーブし,北向きから東向きに変わる。

天狗原,風吹大池・山ノ神ルート(小谷村),11:50
途中からこのような複線となる。 やや離れているが,間にも横板が渡してあるので二本の木道を簡単に移動できる。

天狗原,左に大きな池塘?があった(小谷村),11:51
1〜3枚目:東向きに変わってすぐに今度は左へカーブ。北東向きとなる。 そのカーブの内側に大きな池塘らしき水たまりがあった。 この辺の標高は約2200m。

天狗原,(小谷村),11:52
木道脇で採集(天狗原-5)
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), 小型鞭毛虫数種, ディセマトストマ(Disematostoma minor), クリスチゲラ(Cristigera phoenix), 共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis), 未同定の繊毛虫, 小型繊毛虫数種, ホシガタモ( Staurastrum simonyi), イボマタモ( Euastrum cuneatum), フタボシモ(Cylindrocystis), メソテニウム(Mesotaenium sp.), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), シネココッカス(Synechococcus), イタチムシ, センチュウ, ワムシ,

天狗原,ここは「小谷高原」?(小谷村),11:53
ここからは左右にくねりながら全体として北東へ向う。 脇の道標には「小谷高原→南小谷」とある。 この表現だと風吹大池というよりは山ノ神方面へのルートを示しているように思えるが。。。

天狗原,風吹大池・山ノ神ルート(小谷村),11:53
潅木地帯と小湿原が交互に現れる。

天狗原,右に小さな池塘が(小谷村),11:55
1枚目:右に小さな池塘があった。 2枚目:ここでも採集(天狗原-6)
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, トリネマ(Trinema sp.), 小型繊毛虫数種, 珪藻少々, イカダモ(Scenedesmus circumfusus), オーキスチス(Oocystis), Microthamnion, ホシガタモ( Staurastrum simonyi), クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus), ミジンコ, ワムシ,

天狗原(小谷村),11:55-11:56
近くではヒメイチゲAnemone debilis)?が群生していた。

天狗原,風吹大池・山ノ神ルート(小谷村),11:57
やや見晴らしのよい場所に出た。 前方に傾いた標柱が見えるが,あそこが「風吹大池・山ノ神分岐」らしい。

天狗原,沢を越える(標高2190m,小谷村),11:58
1,2枚目:パノラマ撮影。その手前で沢を越える。

天狗原,沢を越える(小谷村),11:58

天狗原,風吹大池・山ノ神分岐(標高2185m?,小谷村),11:58-11:59
1,2枚目:分岐の手前からパノラマ撮影。 分岐点に立つ標柱が倒れている。 後日,あるガイドブック(日野,信州花の湿原を歩く,信濃毎日新聞社,p.147,2001)に ここと同じ写真が掲載されているのを発見した。 その画像ではこれらの標柱は垂直にしっかりと立っている。 写真が撮影されたのがいつかは不明だが,本の出版年が2001年(初版)なので,ここ数年ないし,十年前後の間に倒れたようだ。 木道もその写真に写っているものと比べるとだいぶ痛んでいる。

天狗原,分岐近くの池塘だが・・・壊れていた?(小谷村),11:59
標柱の向い側に池塘(らしき水たまり)があったが,手前に向って土手が崩れていた。 何故こうなったかはわからないが,水が流れている可能性があるので,ここでは採集せず。

天狗原,風吹大池・山ノ神分岐の標柱(小谷村),12:00
「←風吹大池 小谷村」と彫られている。その下には「千国揚尾根,風吹大池,?0分」と書かれた板が取り付けてある。 裏にも標柱があるが,何と書かれているかは不明。

天狗原,まずは風吹大池方面へ(小谷村),12:00

天狗原,風吹大池ルート(小谷村),12:01-12:02
まずは右側の池塘で採集(天狗原-7)
観察された生物: アステロコッカス(Asterococcus sp.), ミクロスポラ(Microspora), ミカヅキモ( C. idiosporum?, C. pronum), ホシガタモ( Staurastrum gracileStaurastrum hystrix), イボマタモ( Euastrum cuneatum), フタボシモ(Cylindrocystis), カワモヅク(Batrachospermum), クロオコッカス(Chroococcus), クマムシ,

Part VII: 天狗原(3:風吹大池・山ノ神へ向う登山道沿い)
2009.07.11, 12:02 - 12:23