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2009.04.11, Part VIII

川崎橋〜袋川浄化施設〜迫間湿地へ

川崎橋を渡る(足利市野田町→川崎町),12:21
1〜3枚目:橋の途中から渡良瀬川の上流方向〜進行方向をパノラマ撮影。 この時,左岸の河川敷に水辺らしきものがあるのに気づいた。 前回もあったはずだが,写真に残っていない。気づかずに通り過ぎてしまったようだ(注1)。
この時は何なのか,わからないまま(注2)とりあえず近付いてみることにした。

注1:画像を見ると四角い水辺が6個ほど連なっているが,地図によっては,1つしか描いていないものもある。 したがって,比較的最近,整備が進んだのかも知れない。
注2:ここは袋川浄化施設。渡良瀬川の支流である袋川の水質を改善するために,渡良瀬川に合流する前に, ここへ袋川の水を流し込み,土壌のろ過機能や微生物の働きで水を浄化してから渡良瀬川に流しているらしい。 ちなみに,袋川浄化施設の奥に見えるのが袋川水門。

渡良瀬川左岸の河川敷にある袋川浄化施設(足利市川崎町),12:22-12:23
1,2枚目:橋の袂を左折し,水辺(袋川浄化施設)へ近付く。 1枚目:手前の四角い枠は一部だけが水に浸っているが,その先の枠は,ほぼ全面が水で覆われている。 さらにその先はまた草地状態。そして,次がまた池のような状態と交互に状態異なっている。 後で近付いてわかったが,右脇のコンクリートの通路の下からは,枠の中に向って水が滔々と流れ出していた。

ひとまず袋川浄化施設へ(足利市川崎町),12:23
1,2枚目:この辺の堤防の斜面はかなり急なので,自転車を抱えて斜面を降りるかどうか悩みつつ先へ進むと,,。

袋川浄化施設へ,袋川水門の手前で堤防を下る(足利市川崎町),12:24
袋川水門が迫ってきたところで,逆V字形に折れて堤防を降りることができた。

袋川浄化施設(足利市川崎町),12:25
1〜3枚目:坂を降り切ったところで,水を満々とたたえた水辺をパノラマ撮影(注)。

注:この時は後ろ(川崎橋に近い側)にも同じ水辺が(3つ)あるのをすっかり忘れていた。 このまま前方へ進み,3つの水辺?で採集し,そのまま橋へ戻ってしまった。 堤防に上がってから見逃した水辺があったことに気づいた(後述)。

袋川浄化施設(足利市川崎町),12:26-12:27
1枚目:枠の隅へ行くと大量の藻塊が吹き溜っていた。 水面までは深く落ち込んでいるが,通路際に太い針金でくくられた大きな砕石が置いてある。 2枚目:ので,そこに足を降ろして足場を確保し,採集(袋川浄化施設-1)
観察された生物: ミドリムシ(Euglena sp.), ノトソレヌス(Notosolenus sp.), エントシフォン(Entosiphon), 太陽虫の一種, 小型太陽虫, サッカメーバ(Saccamoeba), マヨレラ(Mayorella), コロトネベラ(Korotnevella), コクリオポディウム(Cochliopodium), ナベカムリ(Arcella), ペナルディア(Penardia), ロクソフィルム(Loxophyllum), リトノタス(Litonotus cygnus), ウロトリカ(Urotricha), プロロドン(Prorodon), コレプス(Coleps), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, イカダモ4種(Scenedesmus), アオミドロ(Spirogyra), ミカヅキモ(Closterium acerosum), ユレモ(Oscillatoria), ワムシ, センチュウ,

袋川浄化施設(足利市川崎町),12:28
1,2枚目:となりの枠。こちらは所々に草が顔を出していて,まるで湿原のような状態。

袋川浄化施設(足利市川崎町),12:29
ここでも砕石の上に足を降ろして,近くの水面に浮いた藻塊などを採集(袋川浄化施設-2)
観察された生物: コクリオポディウム(Cochliopodium), ナベカムリ(Arcella), キロドネラ(Chilodonella cucullulus), ユープロテス(Euplotes), コレプス(Coleps), ゾウリムシ2種(Paramecium caudatum), シクリディウム(Cyclidium), ツリガネムシ(Vorticella), 小型繊毛虫数種, タイコケイソウ(Cyclotella), 他の珪藻各種, アオミドロ2種(Spirogyra), ミカヅキモ(Closterium acerosum), ユレモ(Oscillatoria), カイミジンコ, ミジンコ(Sida sp.), ワムシ,

袋川浄化施設(足利市川崎町),12:30
1,2枚目:ここが一番奥(川崎橋からもっとも遠い位置にある)の枠。 水が多めだが,通路際では草が生い茂っている。

袋川浄化施設(足利市川崎町),12:31
1枚目:既述したように,通路の下には,所々にこのような水の出口がある。 袋川の水がここから出ているのだろう。

袋川浄化施設(足利市川崎町),12:32-12:33
1,2枚目:近くで採集。 1枚目:緑色の藻塊だけを狙って採集(袋川浄化施設-3a)。 緑色の本体は スティゲオクロニウム(Stigeoclonium sp.), だった。これが大量増殖しているのは珍しい。 2枚目:同じ場所で周辺の薄茶色の水垢を採集(袋川浄化施設-3b)
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), ボド(Bodo sp.), ミドリムシ(Euglena sp.), エントシフォン(Entosiphon), 小型鞭毛虫数種, 太陽虫の一種, 小型太陽虫, サッカメーバ(Saccamoeba), マヨレラ(Mayorella penardii), コロトネベラ(Korotnevella), コクリオポディウム(Cochliopodium), ペナルディア(Penardia), ユーグリファ(Euglypha), 未同定のアメーバ, アンフィレプタス(Amphileptus), リトノタス2種(Litonotus), キロドネラ(Chilodonella cucullulus), トリシグモストマ(Trithigmostoma sp.), コレプス(Coleps), ミドリゾウリムシ(P. bursaria), シクリディウム(Cyclidium), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), ツリガネムシ2種(Vorticella), エピスティリス(Epistylis), スキフィディア(Scyphidia), 棘毛類繊毛虫, タルケイソウ(Melosira), 他の珪藻各種, イカダモ2種(Scenedesmus), スティゲオクロニウム(Stigeoclonium sp.), サヤミドロ(Oedogonium), ゲミネルラ(Geminella), アオミドロ(Spirogyra), ミカヅキモ(Closterium acerosum), ケンミジンコ,

袋川浄化施設を出て川崎橋へ戻る(足利市川崎町),12:35-12:36
1枚目:最後の採集地点から川崎橋(下流)方向を撮影。 2枚目:近くにあった階段を使って堤防に上がる。

まだあった(足利市川崎町),12:37
1,2枚目:川崎橋へ戻る途中,橋の近くにまだ3つ残っていたことに気づく。 今さらまた堤防を降りて近付くのもしんどいので,今回はパス。

川崎橋の袂へ戻る(足利市川崎町),12:37
前方を左折する。

県道128号を北北東へ,T字路を左折(足利市川崎町),12:38-12:40
1枚目:前方の山々は?? 中央のピークは大小山(標高 319.9 m)で,足利市と佐野市の境になっているようだ。 2枚目:現在走っている県道128号 佐野太田線(日光例幣使街道)は前方のT字路で右に折れる。 私は逆にそこを左へ。 3枚目:ここで左折。

左折した後の様子,前方の分校橋へ(足利市川崎町→大久保町),12:40

分校橋を渡る(足利市大久保町),12:41
1枚目:橋の下を流れるのは尾名川。 橋の右前方にあるのが毛野小学校 大久保分校。 2枚目:橋を渡った先で右にカーブ。

迫間湿地(迫間自然観察公園)へ(足利市大久保町),12:41
その先を左折。 左前方に見える小山の手前に,これから訪れる迫間湿地がある。 隣に足利フラワーパークもあるが,今回はパス。迫間湿地のみを訪れる予定。

迫間湿地(迫間自然観察公園)へ(足利市大久保町),12:42
1枚目:両毛線の線路近くを右折。 2枚目:角にある用水路。 前回(2006.4.22)はここで採集したが,,,。 今回はパス。


これが前回の様子。今回よりも藻塊の量が多い。11日の差?( 2006.4.22,13:51撮影)。

Part IX: 迫間湿地(迫間自然観察公園)
2009.04.11, 12:42 - 12:57