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2009.02.22, Part XIII

羽生水郷公園・キャッセ羽生

県道366号 三田ヶ谷礼羽線脇の歩道?を北北東へ(羽生市三田ヶ谷),13:56

左は公園の南西に広がる「宝蔵寺沼ムジナモ自生地」(羽生市三田ヶ谷),13:58
1〜3枚目:羽生水郷公園が近付くとこのような変わった形の沼地が現れる。 ここは「宝蔵寺沼ムジナモ自生地」。 人工的に掘削された堀のようなものが縦横に繋がっている。

宝蔵寺沼ムジナモ自生地(羽生市三田ヶ谷),13:59
沼の中央に「国指定天然記念物 昭和41年5月指定,宝蔵寺沼ムジナモ自生地,羽生市教育委員会」 と書かれた看板が立っている。 が, 東京新聞の記事(2008.12.20)によると,天然記念物に指定された後, 水質悪化や食害により宝蔵寺沼のムジナモは姿を消してしまったとのこと。 幸い沼から採取したムジナモの人工栽培に成功していたため,現在はそれを野生に戻す試みが行なわれているらしい。 なお,このHPによると, 現在の日本では野外で自生しているムジナモはいないとのこと。

宝蔵寺沼ムジナモ自生地(羽生市三田ヶ谷),14:00-14:01
道路際にある水たまりを見ると,熟成されたというか泡も混じった状態の藻塊らしきもの(水垢)が水の表面を覆っていた。 それらを採集(宝蔵寺沼-1)。 かなり熟成された水垢なので様々な原生生物がいるかと期待したが,意外にも種数はごくわずか。 細胞数が多かったのは ヒカリモ(Chromulina) の仲間。種としては初観察のものだ。 このグループは,野外採集した直後にはあまり見つからないが,サンプルをシャーレに入れ,光が当る状態で長期間放置すると, ときおり大発生していることがある。 ここも水が滞留した状態が長期間続いていて,その結果,この仲間が大量増殖していると思われる。
観察された生物: ミドリムシ(Euglena viridis), 棘毛類繊毛虫, ヒカリモ(Chromulina)多数, 小型珪藻少々, クロロモナス(Chloromonas), ユレモ(Oscillatoria), イタチムシ,

羽生水郷公園へ入る(羽生市三田ヶ谷),14:02

羽生水郷公園,駐車場脇のエントランス(羽生市三田ヶ谷),14:03

反対側にあるキャッセ羽生,後でこちらも訪れる予定(羽生市三田ヶ谷),14:03
水郷公園内に入る前に,上と同じ位置から振り返って撮影。

羽生水郷公園,宝蔵寺沼に架かる桟橋へ(羽生市三田ヶ谷),14:05

羽生水郷公園,宝蔵寺沼(羽生市三田ヶ谷),14:06
沼の岸辺で採集(宝蔵寺沼-2)。 原生生物はごくわずか。 さきほど道路際で採集したサンプルも見かけに比べて原生生物相は貧弱だったが, ここも同じということは,沼全体の原生生物相が貧弱ということのようだ。 外見的には自然豊かに見えるのだが・・・。
前々回(2006.3.4)は色々いた・・・(といっても他に比べてとくに多いという訳ではない)。 前回(2007.3.04)はやや種数が減り,今回はさらに種数が減っている。 年々原生生物の多様性が低下している=環境悪化?
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas), 小型鞭毛虫数種, 小型繊毛虫数種, 珪藻少々, ケンミジンコ,

羽生水郷公園,宝蔵寺沼,オオバンがいた(羽生市三田ヶ谷),14:07-14:08
沼にはカルガモが結構な数いたが,その群れの近くに2羽の オオバンFulica atra)がいた。 カルガモの群れが岸辺から遠ざかっていったのと入れ替わりにオオバン達がこちらへ近付いてきたのでパチリ。

羽生水郷公園,宝蔵寺沼に架かる桟橋を渡り西にある新しく整備された場所へ(羽生市三田ヶ谷),14:09

羽生水郷公園,右は宝蔵寺落保全区域(羽生市三田ヶ谷),14:11-14:12

羽生水郷公園,三田ヶ谷池へ向う「花の広場」と反対側に整備中の駐車場(羽生市三田ヶ谷),14:12-14:13
1枚目:「花の広場」。この先に円形の三田ヶ谷池がある。 ちなみに下段が前回撮影した三田ヶ谷池(今回は近付かなかったので写真無し)。 将来的にはここが公園のメインエントランスになるはず。 2,3枚目:同じ位置から反対側(南)を撮影。 水路に架かる橋の先では駐車場の整備が行なわれていた。これは前回(2007.3.4)と同じ。


三田ヶ谷池,2007.3.4,14:57撮影

羽生水郷公園,この先は工事中?(羽生市三田ヶ谷),14:13
1枚目:この先は整備中。 前回はまだ荒れ地のままだったが(下段の写真),現在はすでに新しい道路が出来ていた。 奥はまだ工事中なのだろう。 前回は「花の広場」の先にある三田ヶ谷池を周回する道路を通ったが, この時は,「前回はこの先を通れたはずなのに・・・」と勘違い。 勘違いしたまま,公園を出た。


このように2年前は草茫茫の荒れ地だった(右手前が「花の広場」),2007.3.4,14:56撮影

キャッセ羽生へ(羽生市三田ヶ谷),14:17
羽生水郷公園のエントランスを出て,県道366号 三田ヶ谷礼羽線を横断すると, その先がキャッセ羽生(正式名称:羽生市三田ヶ谷農林公園)。

キャッセ羽生,南側の橋を渡り木道が敷設された湿地(沼)へ(羽生市三田ヶ谷),14:18

キャッセ羽生,南端にある湿地(水生植物園?)の東側と西側(羽生市三田ヶ谷),14:19
1,2枚目:東側。 3,4枚目:西側(入口方向)。 どちらを見ても枯草のみで藻塊などはまったく見当たらない。 原生生物はいそうにないので今回はパス。

キャッセ羽生(羽生市三田ヶ谷),14:22-14:23
中心部にある池で採集(キャッセ羽生)。 ここも原生生物相は貧弱。タルケイソウとアオミドロくらい。 タルケイソウは 前々回(2006.3.4)と同じ。
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, スチロニキア(Stylonychia), アオミドロ(Spirogyra), タルケイソウ(Melosira)多数, ワムシ,

県道366号 三田ヶ谷礼羽線を南下し,中川沿いへ戻る(羽生市三田ヶ谷),14:25

清掃センターの手前でしばしの休憩(県道366号 三田ヶ谷礼羽線,羽生市三田ヶ谷),14:27

Part XIV: 新広川橋〜日本橋〜中川左岸沿い〜ポケットパーク〜中川右岸沿い
2009.02.22, 14:33 - 14:58