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2008.11.15, Part VI

観音沼森林公園(2:観音沼南岸)

観音沼,沼の南西にある岸辺が突き出した場所(下郷町南倉沢),13:28
1〜3枚目:この辺は水面からやや高くなっていて,沼岸は深く落ち込んでいる。 さきほどのようになだらかに傾斜して遠浅になっていない。

観音沼,沼の南西にある岸辺が突き出した場所(下郷町南倉沢),13:29-13:30
ということで若干水垢等も少なめだがとりあえず採集(観音沼-4a)。 予想通り原生生物は少ない。
観察された生物: 未同定の鞭毛虫?, キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), イトクズモ(Ankistrodesmus falcatus), クロロコックムの仲間(Chlorococcum), ケンミジンコ,

観音沼,沼の南西にある岸辺が突き出した場所(下郷町南倉沢),13:31-13:32
やや不安があったので, 同じ位置でカップを水底まで深く沈め,底のヘドロも採集(観音沼-4b)。
観察された生物: ミドリムシ(Euglena mutabilis), ポンフォリクソフリス(Pompholyxophrys exigua), 太陽虫の一種, プロロドン(Prorodon), コレプス(Coleps hirtus), 未同定の繊毛虫(やや大型,表面に円形の小顆粒が無数にある), オクロモナス(Ochromonas), ゴニオストマム(Gonyostomum sp.), 珪藻少々, Westella botryoides, モノラフィディウム(Monoraphidium sp.), ミカヅキモ(C. pronum), Achromatium oxaliferum

観音沼,岸辺の踏跡を辿って東へ(下郷町南倉沢),13:33
前方に隣の突き出した場所が見える。

観音沼,入り江部分で採集(下郷町南倉沢),13:34
1〜3枚目:その突き出し部分の手前にある入り江になった場所で採集(観音沼-5)。 ここは遠浅で茶色の水垢がたくさん入ってきた。期待できそう?
2枚目:ここも沼岸はジュンサイBrasenia schreberi) とオヒルムシロPotamogeton natans) と落ち葉(コナラ,ミズナラが目立つ)で埋め尽くされていた。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, クリプトモナス(Cryptomonas), トラケロモナス(Trachelomonas), アニソネマ(Anisonema, 後曵が太いタイプ), コロトネベラ(Korotnevella), 未同定の小型アメーバ, ユーグリファ(Euglypha acanthophora), ストロンビディウム(Strombidium), ウロトリカ(Urotricha), コレプス(Coleps), レンバディオン(Lembadion), クリスチゲラ(Cristigera phoenix), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), 未同定の繊毛虫(やや大型,表面に円形の小顆粒が無数にある), 棘のないマルロモナス(Mallomonas), シヌラ(Synura), バキュオラリア(Vacuolaria virescens), グロエオモナス(Gloeomonas), ブルボケーテ(Bulbochaete), クロロゴニウム(Chlorogonium sp.), ネフロキチウム(Nephrocytium sp.), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ(Closterium dianae), ツヅミモ(Cosmarium ornatum), ホシガタモ( Staurastrum brachiatumS. furcatum), Achromatium oxaliferum

観音沼,入り江からの眺め(下郷町南倉沢),13:35-13:36
入り江の最深部から沼方向を撮影。 この辺の木々の葉はほとんど落ちている。

観音沼,少し進んで再度パノラマ撮影(下郷町南倉沢),13:36-13:37

観音沼,カルガモ?(下郷町南倉沢),13:37
二番目の突き出した場所に達すると, 近くにいたカモの群れが遠ざかっていった。 はっきり見えないが,頭の色模様からしてカルガモのようだが,,,。

観音沼(下郷町南倉沢),13:38-13:39
近くの沼岸で採集(観音沼-6)。
1,2枚目:オヒルムシロPotamogeton natans)?
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, クリプトモナス(Cryptomonas), 太陽虫の一種, マヨレラ(Mayorella penardii), コロトネベラ(Korotnevella), コクリオポディウム(Cochliopodium), フセツボカムリ( Centropyxis), ディフルギア(Difflugia penardi), トリネマ(Trinema sp.), サイフォデリア(Cyphoderia ampulla), アスピディスカ(Aspidisca), ハルテリア(Halteria), コレプス(Coleps), ロクソケファルス(Loxocephalus), シヌラ(Synura), 珪藻少々, イカダモ(Scenedesmus longus), ジクチオスフェリウム(Dictyosphaerium), Westella botryoides, クルキゲニア(Crucigenia quadrata), セレナストルム2種(Selenastrum), キルクネリエラ(Kirchneriella), ネフロキチウム(Nephrocytium lunatum), モノラフィディウム( Monoraphidium), イトクズモ(Ankistrodesmus falcatus), オーキスチス(Oocystis sp.), ボツリオコッカス(Botryococcus braunii), ブルボケーテ(Bulbochaete), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium abruptum?, C. pronum), ツヅミモ(Cosmarium depressum f. minuta), ミジンコ(Sida sp.), イタチムシ,

観音沼(下郷町南倉沢),13:41
木にペンイトしたベンチかと思ったが,良く見ると合成樹脂で出来ていた。

観音沼,入り江の東隣の突き出した部分(下郷町南倉沢),13:41
1〜4枚目:二番目の突き出し場所から沼方向をパノラマ撮影。 1,2枚目:沼の北側に大きな浮島があるのがわかる。

観音沼(下郷町南倉沢),13:42
1枚目:沼岸の踏跡はここで終わる。 ここから先は沼岸から一段上がった周回路を進む。 2,3枚目:周回路に上がる前にその近くで採集(観音沼-7)。 ここも遠浅なのでたくさんいるかも。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, アカントキスチス(Acanthocystis turfacea), ヘテロフリス(Heterophrys)?, 太陽虫の一種, ディフルギア(Difflugia penardi), コクリオポディウム(Cochliopodium), コレプス(Coleps), クリスチゲラ(Cristigera phoenix), モナス(Monas sp.), ストケシエラ(Stokesiella), 珪藻少々, イカダモ( Scenedesmus longus), コエラストルム(Coelastrum microporum), ジクチオスフェリウム( Dictyosphaerium sp.), Westella botryoides, キルクネリエラ(Kirchneriella obesa), クルキゲニア(Crucigenia quadrata), イトクズモ(Ankistrodesmus falcatus), ネフロキチウム( Nephrocytium shilleri or N. lunatum), サヤミドロ(Oedogonium), ブルボケーテ(Bulbochaete), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium pronum), ツヅミモ( Cosmarium depressum f. minuta), ホシガタモ( S. iotanum v. iotanum),

観音沼,南岸のほぼ中央部付近より周回路へ上がる(下郷町南倉沢),13:44
1枚目:沼岸を歩けるのはここまで。斜面を上がり周回路へ。 なお,前方に斜面を下る水路があるが,あれは観音沼へ付近の山に降った雨(表流水)が流れ落ちる水路。 この先にも同じ水路がもう1つある。
地図を見るかぎり,この観音沼には流入・流出する水路(川)は描かれていない。 実際,この後の沼岸の様子をみてもわかるが,沼と繋がる水路は(前方に見える小さな水路以外)どこにもない。 土と水 第41号にある資料によると, この観音沼は北〜東〜南を山に囲まれているが,約1万7000年前に東側の山塊が西側に向かって崩壊した結果, 凹凸のある地形ができ,そこに水が溜ったものらしい。 主な水源は地表を流れる雨水と地下水とのことで, 現在の水位はこの周辺の地下水の水位がそのまま反映されている模様。 2枚目:さらに東へ進む。

Part VII: 観音沼森林公園(3:東岸〜北岸,嶽観世音堂)
2008.11.15, 13:45 - 13:55