芝草平の東端?(七ケ宿町),12:36
念のため,少し先まで登ってみたが,これから登りが続くようなので,この辺で戻ることにした(注)。
注:地図によると,登りの途中にも道脇に小湿原があるようだが・・・。
また,さらに先へ行くと,屏風岳の東にある水引入道という場所にも湿原があるらしいが,
今回の日帰りスケジュールでそこまで行くのは無理。
芝草平(七ケ宿町),12:37
さきほどの案内板のある湿原入口まで戻り,ここでいったん左折。
展望所のある場所まで行ってみることにした。
なにしろ,ここまで,この芝草平では何もサンプルが採れていない。このまま帰ったのでは来た意味がない。
芝草平(七ケ宿町),12:37-12:38
1,2枚目:南へ向ってやや傾斜した木道を進む。
よく見るとこの辺一帯の木道はかなり新しい。かなり最近整備(ないし改修)されたもののようだ。
宮城県のweb pageに展望所周辺の航空写真が掲載されている。
このweb pageには昨年の末に「蔵王国定公園内特別保護地区「芝草平」保全対策」として整備したことが記されている。
3,4枚目:前方に水面が見えてきたが,これは雨水が溜まってできた,たんなる水たまり。池塘ではない。
芝草平(七ケ宿町),12:38-12:40
1枚目:しばらく行くと,前方にあきらかに池塘らしき場所があった。
2枚目:木道沿いのため,片側が崩れて補修された跡(草が生えていない)がある。
あまり好ましい状態ではないが,ひとまずここで
採集(芝草平の池塘)。
結果は以下のとおりで,それなりに原生生物がいた。
種数はほどほどで,さほど多くはないが極端に少なくもない。
さきほど,南蔵王登山口近くにあった池塘に比べるとまともな方といえる。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
ミドリムシ(E. mutabilis 中型),
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
フセツボカムリ(Centropyxis),
ディフルギア(
Difflugia oblonga,
Difflugia sp.),
アミカムリ(Nebela marginata),
ラッパムシ(Stentor igneus, 共生藻類有り),
キルトロフォシス(Cyrtolophosis),
小型繊毛虫数種,
サヤツナギ(Dinobryon sertularia),
珪藻各種,
グロエオモナス(Gloeomonas),
ボツリオコッカス(
Botryococcus braunii),
サヤミドロ(Oedogonium),
未同定の糸状藻類,
ミカヅキモ(
Closterium pronum2種?,
C. rostratum),
ツヅミモ(
Cosmarium cucurbita),
イボマタモ(
Euastrum ampullaceum,
E. gnathophorum),
クロオコッカス(Chroococcus turgidus),
イタチムシ,
ワムシ,
芝草平(七ケ宿町),12:40
せっかくなので,池塘付近の景色(1〜3枚目)と,池塘の中で育っていた
ミヤマホタルイ(Scirpus hondoensis)を撮影(4,5枚目)。
芝草平(七ケ宿町),12:41
前方に展望所が見えてきた。
芝草平(七ケ宿町),12:41-12:42
展望所の手前で前方(南)に広がる湿原を撮影。
3枚目:木道の角から先にも山道が続いている。
ここもかつての登山道(現在は廃道)なのだろう。ここを降りていくと横川林道(不忘山林道,注)へ到達する(はず)。
注:ガイドブックには横川林道と書いてあるが,市販の地図では不忘山林道となっている。
横川に沿って敷設された林道であることは確か。
芝草平(七ケ宿町),12:42
展望所からは遠くの方に池塘が点在するのが見える。
残念ながら近付くことができないので,眺めるだけ。
この辺で帰路につくことにする。
芝草平(七ケ宿町),12:42
展望所の北側にあった小さな水たまり。これは雨水がたまった一時的なもの。
芝草平(七ケ宿町),12:43
木道周辺にはキンコウカ(Narthecium asiaticum)が群生していた。
芝草平(七ケ宿町),12:43
湿原の入口へ戻る。
芝草平(七ケ宿町),12:45
T字路になっているところで,左(1枚目),前(2枚目),右(3枚目)を撮影。
ここで左折して刈田駐車場へ戻る。
芝草平を去る(七ケ宿町),12:45
階段を上がって・・・。
芝草平を去る(七ケ宿町),12:46
最初に通った西側の湿原を通過。
Part VI: | 杉ケ峰南東尾根〜杉ケ峰山頂〜前山山頂 2007.08.17, 12:49 - 13:42 |