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2007.04.15, Part III

大峰沼(1:北岸〜西岸〜南岸)

大峰沼北端からの眺め(みなかみ町),10:20-10:21
沼の北端にあるキャンプ場近くから沼方向をパノラマ撮影。 前回(2006.5.25)と異なり,木々に葉がついていないので,ここからでも沼の様子がよくわかる。

大峰沼北端(みなかみ町),10:21
北岸の周辺にはいたるところにあった葉だが,これは,, コバノフユイチゴ(マルバフユイチゴ,Rubus pectinellus)?

大峰沼北端(みなかみ町),10:21-10:22
沼の岸辺に近付き,再度,パノラマ撮影。

沼を周回する遊歩道へ入る(みなかみ町),10:22-10:23

大峰沼(みなかみ町),10:23
遊歩道へ入ってすぐの位置から沼方向をパノラマ撮影。

大峰沼西岸を南へ(みなかみ町),10:25
西岸の遊歩道から沼の中央付近にある浮島を撮影。 浮島は中央部から沼の南側にかけて広がっている。

大峰沼西岸を南へ(みなかみ町),10:25-10:26
西岸の遊歩道の途中,沼岸で採集。 ここはこれまでの採集ではほとんど原生生物が観察されなかった場所だが,今回はどうだろうか・・・。 結果は以下のとおり。わずかに観察されたが,後で出てくる東岸のサンプルに比べると圧倒的に少ない。
観察された生物: ディフルギア( Difflugia claviformis), ラッパムシ(Stentor igneus, 共生藻類有り), スピロストマム(Spirostomum ambiguum), シヌラ(Synura)多数, タルケイソウ(Melosira), 他の珪藻各種, ケンミジンコ, ミジンコ,

大峰沼西岸を南へ(みなかみ町),10:28-10:30
??
1枚目:ここでも採集。 原生生物はやはり少ない。 2枚目:この辺の岸辺には,ゼリー状の物質で被われた細長い植物がたくさん浮遊していた。 4〜5枚目:最初は他の微生物等が付着しているのかと思って,駒込ピペットで吸い取ろうとしたが, 植物に固く着いていてほとんど吸い取れなかった。これは植物じたいが分泌した物質なのかも知れない。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, シヌラ(Synura), 珪藻各種, ケンミジンコ, ミジンコ,

注:根などはついていないので,陸の部分で育った植物が千切れて沼に落ちたものかと思ったが, それにしては陸にはそれらしい植物はない。やはりもともと水生植物なのだろうか・・・。

大峰沼西岸を南へ(みなかみ町),10:32
まもなく沼の南端だが,ふたたび浮島を撮影。 ここの浮島はかなり古くからあり,県指定天然記念物となっている。

大峰沼南岸が近付く(みなかみ町),10:32

大峰沼南岸(みなかみ町),10:33-10:36
4,5枚目:??
ここで採集。 原生生物の種類数は少ないものの, 共生藻を持つラッパムシ(Stentor igneus ?)が大発生していた。 非常に珍しいので実体顕微鏡の接眼レンズにデジカメを近付けて動画も撮影した(注)。
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), ディフルギア( Difflugia), ラッパムシ(Stentor igneus, 共生藻類有り)多数, 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), シヌラ(Synura), マルロモナス(Mallomonas), タルケイソウ(Melosira), 他の珪藻各種,

注:これらのラッパムシは,採集の翌日(月)までは元気だったが,2日目になると多くが死にだした。 一部を別の容器に移して餌用のクロロゴニウムを与えてみたが,,,(現在経過観察中)。

Part IV: 大峰沼(2:南岸〜東岸)
2007.04.15, 10:37 - 10:47