HOME | 研究資料館 | 地域検索 | 採集の記録 | 2006 . 09 . 13 | お知らせ

2006.09.13, Part VII

上毛無岱(2)

上毛無岱を西へ,10:26-10:27
休憩展望台の近くで採集(上毛無岱-3-1)。
観察された生物: ディフルギア( D. oblonga), ヘレオペラ(Heleopera), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( C. idiosporum), イボマタモ( Euastrum cuneatumE. pinnatum,注), クロオコッカス(Chroococcus)3種, ケンミジンコ, センチュウ,
観察された生物(10/4): 未同定の有殻アメーバ(リム付き), アミカムリ(Nebela marginata), Botryococcus sudetica, イボマタモ( Euastrum crassum), ワムシ,

上毛無岱を西へ,10:27-10:29
すぐ隣でも採集(上毛無岱-3-2a, 3-2b)。 上毛無岱では,この付近がもっとも原生生物の種類が多い。この辺は上毛無岱の中央付近。 これまでの観察した他の湿原( 月山/弥陀ケ原立山/弥陀ケ原)と同様,ここも湿原の周囲は山や崖になっている。 このような場所は,湿原の周辺部では多様性が乏しく,中心部にたくさんの原生生物がいる傾向がみられる。
観察された生物(9/14): Triadinium初観察, オフリディウム(Ophrydium), 棘毛類繊毛虫, フセツボカムリ(Centropyxis), ディフルギア( D. bacillariarum), D. bacilliferaD. oblonga,他), アミカムリ(Nebela sp.初観察), ミドリゾウリムシ(P. bursaria), タルケイソウ(Melosira), 他の珪藻各種, サヤミドロ(Oedogonium), ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia)太い, ウネリマクラ(Docidium undulatum), ミカヅキモ( C. abruptum), イボマタモ( Euastrum cuneatum), ハタヒモ(Netrium digitus), クロオコッカス(Chroococcus)2,3種, ワムシ, イタチムシ,
観察された生物(10/4): リピドデンドロン(Rhipidodendron), アミカムリ(Nebela marginata), Botryococcus braunii, ツヅミモ( C. quadrifarium), イボマタモ( E. gnathophorum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus),

上毛無岱を西へ,10:29
1枚目:休憩展望台の少し先から振り返って撮影。 2枚目:すぐ先で直角に右折する。 3枚目:木道からすこし離れた場所にある池塘(注)。

注:既述したように,昨年(2005.7.17)は休憩展望台に大勢の人がいたため, 上記の展望台の近く(上毛無岱-3-1,-3-2a, 3-2b)では採集しなかった。 そこで,少し離れたこの池塘で採集した。しかし,不幸にして,今回はカップ付指示棒を紛失してしまったため, ここでは採集することができなかった。

上毛無岱を西へ,10:30
少し潅木のある場所を通りすぎると,,,

上毛無岱を西へ,10:30
ふたたび草原となる。この辺には池塘はほとんど見当たらない。

上毛無岱を西へ,10:32-10:33
毛無岱は全体に木道の脇を水が流れる場所が多いが,ここもその一つ。 多少渇きつつあるものの糸状藻類が繁茂していた。 かなりしんなりした感じの藻類だったので,おそらく ヒザオリ(Mougeotia) だろうと思いながら採集(上毛無岱-4)。 結果は予想通り。水流のある場所なので他の原生生物はあまりいない。
観察された生物: ウロレプタス(Uroleptus), 珪藻少々, ヒザオリ(Mougeotia), ツヅミモ( Cosmarium depressum),

上毛無岱を西へ,10:33-10:37
上毛無岱の端が近付くにつれて木道脇にかなり大きな水路が現れる。 地肌がむき出しになっていて,かなりの量の水が流れたことが伺える。

上毛無岱を西へ,10:37-10:38
花は ミヤマアキノキリンソウSolidago virgaurea subsp. leiocarpa forma japonalpestris) に似ているのだが・・・。葉と茎が赤い?環境の影響?

上毛無岱を西へ,10:38-10:39
前出したが,これはおそらくキンコウカNarthecium asiaticum)の実?。

上毛無岱から下毛無岱へ,10:39-10:41
1枚目:潅木の脇を過ぎると, 2枚目:林の中の下りとなる。2,3枚目:最初は横木がついた木道だが,, 4枚目:傾斜が急になると木造の階段になる。

階段の途中から下毛無岱を俯瞰する,10:42-10:43
階段はかなりの段数がある(注1)。 この途中からの眺めが素晴らしい(注2)。 ので,撮影を試みたがどうも納得のいく写真が撮れない。

注1:上毛無岱の標高は登山道に近い方(東側)が約1220 mで,西にゆるやかに傾斜している。 この階段の手前あたりが標高1110 m程。 一方の下毛無岱は階段を降りたあたりの標高が1070 mくらい。 なので,階段の高さは40〜50 mあると思われる。
注2:前回(2005.7.17)は,ここも人でいっぱいで後ろから降りて来る人もいれば,下から上がってくる人もたくさんいた。 したがって,もし前回カメラを持っていたとしても,ここでゆっくり写真を撮る余裕はなかっただろう・・・。



上毛無岱から下毛無岱へ,10:44-10:45
1枚目:階段の途中で振り返って撮影。 2枚目:階段が終わるとふたたび木道が現れる。

ここから下毛無岱,10:46

Part VIII: 下毛無岱
2006.09.13, 10:47 - 11:07