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2006.08.23, Part IV

弥陀ケ原(3):天狗平分岐後〜追分〜松尾峠展望コース途中まで

大回りコースの西側を南へ(現在位置) ,10:18
ここで採集(立山 弥陀ケ原-8)。 原生生物の種類は少ない。
濃霧のため視界が悪いのではっきりしないが,地図によると近く(西)に沢があるらしい。そのため, この辺は湿原の周縁部で雪解け時には全体に水の流れが強く,原生生物の多くは流し出されてしまうのだろう。 この先にいくと,ますます原生生物は少なくなる。遠くからは池塘のようにみえても,近寄るとほとんど腐食質の溜まっていない澄み切った水たまりのような場所がほとんどになる。
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas sp.), ディフルギア( Difflugia sp. 初観察,太いリム付き), Klebsormidium, センチュウ,
観察された生物(8/29): ケンミジンコ, ソコミジンコ?(細長い),

ワタスゲEriophorum vaginatum),10:19

大回りコースの西側を南へ,10:20
池塘というよりはたんなる水たまり。なので採集せず。

大回りコースの西側を南へ,10:22-10:23
池塘のように見えたが,近寄って水底を見ると,いったん渇ききって表面に割れ目ができた跡が残っていた。 カチカチに固まった土(泥炭?)の上にわずかに水垢がある程度。 こういった場所では原生生物の種類は少ないのが一般的。 とりあえず採集(立山 弥陀ケ原-9)してみたが, 予想通りだった。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), 共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis), ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ2種(Mougeotia), HapalosiphonStigonema

大回りコースの西側を南へ,10:25
この辺から登り坂となる。周囲は笹だらけで,所々に小さな沢(もしくはその跡)がある。

大回りコースの西側を南へ,10:27
ミヤマアキノキリンソウSolidago virgaurea subsp. leiocarpa forma japonalpestris

ミヤマアキノキリンソウ ミヤマアキノキリンソウ

モミジカラマツTrautvetteria caroliniensis var. japonica),10:27-10:30
1枚目:ここは下坂。たしかこの先で小さな沢を渡ったはず。 もうこの辺は完全に湿原ではない。普通の山道。

大回りコースの西側を南へ,10:30
追分が近付くと急な登り階段が多くなる。

追分分岐(現在位置) ,10:31
弥陀ケ原のバス停に戻るなら左だが,乗車予定のバスの到着(11:30)まで時間があるので,前方に進み, 舗装道路の先にある松尾峠展望台周回コースへ入ってみる。

松尾峠展望台方面へ,10:32-10:33

松尾峠展望台周回コースの入口,10:33-10:34

松尾峠展望台周回コースを歩く,10:34

松尾峠展望台周回コースを歩く,10:34-10:35
エゾシオガマPedicularis yezoensis

エゾシオガマ Pedicularis yezoensis エゾシオガマ Pedicularis yezoensis エゾシオガマ Pedicularis yezoensis エゾシオガマ Pedicularis yezoensis

松尾峠展望台周回コースを歩く(現在位置) ,10:36-10:38

松尾峠展望台周回コース(ここで引き返す),10:39
登りの階段状の木道が続く。もうそろそろ湿原が現れるかと期待したがなかなか現れない。 時間の余裕もなくなってきたので,この辺で引き返すことにした(注)。

注:あとで調べてわかったのだが, 天狗平への分岐を途中まで行って引き返した時と同様,ここももう少し先まで行けば, 池塘のある湿原があったようだ。今度来た時は,時間の余裕を十分にとって,天狗平への分岐にある池塘と, この松尾峠展望台周回コースにある池塘も訪れてみたい。2時間(09:30-11:30)で全部見て回るのは無理だった。

Part V: 弥陀ケ原(4):追分〜弥陀ケ原バス停
2006.08.23, 10:43 - 11:37