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2006.03.21, Part III

北本自然観察公園

北本自然観察公園入口近く,11:02
1枚目:2ヶ月弱ぶりに同じ場所に来た。 これと比較すると,全体的にはさほど変化はないが, 「自然学習センター」の看板の裏にある木の枝先の新芽が大きく膨らんでいるのが春の到来を感じさせる。 2,3枚目:若干驚いたのは,入口のふれあい橋の両側にある湿地が,前回は乾燥しきっていたのが,今日は両側とも水があったことだった。 左側(高尾池,2枚目)はまだ乾いた部分が残っていたが,右側の湿地(3枚目)はすでに十分な量の水があった。

北本自然観察公園 公園北側の湿地,11:03
1枚目:前回同様,湿地の途中から木道に入る。 2,3枚目:入ってすぐに両側の水面が藻類を含む泡立った感じの塊で被われていた。ので,これを採集。 コマゴメピペットで吸い取ろうとすると,かなりドロッとした感じ。 翌日の観察の結果,これらはヨツメモ( Tetraspora)が大量増殖したものだった。 前回(2006.1.29)は水路に水はあったものの,このような塊はなかったので採集しなかったが,その前に採集した時(2001.4)には,やはり大量の ヨツメモがいた。 春先にはこの一体はヨツメモの天下になるようだ(注)。

注:ただし,以前に観察したテトラスポラのコロニーは細長い風船状だったが,今日のコロニーは比較的小さな球形ないし不定形のものばかりだった。同じ種なのかどうか若干気になる。

北本自然観察公園 公園北側の湿地,11:06-11:10
1,2枚目:木道はまだまだ続く。途中でもまた採集。外観的にはほぼ同じ。観察結果は・・・。 クリプトモナス(Cryptomonas), ミドリムシ(Euglena), アニソネマ(Anisonema), コレプス(Coleps), クラミドモナス(Chlamydomonas), ヨツメモ(Tetraspora), ミカヅキモ(Closterium), ケンミジンコ, ユレモ2種(Oscillatoria),等々。 3枚目:途中から,木道の先に人が多くいたので,自転車を引きずりながらでは迷惑かと思い,木道を外れて湿地沿いの道を進む(北上)。

北本自然観察公園 公園北側の湿地,11:11-11:15
1枚目:途中から,木道しかない場所がある。 ただし,ここは幅広の木道(デッキ?)なので自転車を引いていても人にぶつからずに通れる。 ここを進むとすぐに木道の終点になる。 前回(2006.1.29)まではここで引き返していたが,その後,前回撮影した園内の案内板を見て調べたところ, この木道の終点の先にも池などがあることがわかった。 2枚目:そこで,今回は多少余分な時間がかかるのを覚悟で先へ進むことにした。 3,4,8枚目:しかし,それらしい場所はあったものの,水はなく乾燥しきっていた。残念。無駄足だった。 5〜7枚目:これは・・・梅だとは思うが,,(注)。

注:この辺は,江戸彼岸桜が咲くことで知られている。だが,これはあきらかに梅?


北本自然観察公園 公園北側の湿地,11:15-11:18
公園の北端まで来てしまったので,これから同じ道を歩いて戻ったのでは時間がかかると思い,いったん公園の外へ出て, 自転車で再度正門に戻ることで時間をかせごうと考えた。 しかし,公園の外に出ても細い道が続いていて,すぐには外の舗装道路に出られそうになかった。 ので,やむなく元来た道を戻ることにした(4枚目)。

北本自然観察公園 公園北側の湿地,11:20-11:23
1枚目:木道の終点部分から少し戻った位置から撮影。今日は家族連れが多い。 2枚目:どうにか正門前の道が見えてきた。

北本自然観察公園 高尾の池,11:24-11:25
1枚目:今度は,これも前回同様,高尾の池沿いの道(自然学習センターの西隣)を進む(東進する)ことにした。 前にも書いたように,前回来た時は,池(というか,ここも湿地?)はカラカラに乾いていたが,今回はかなりの水が土の表面を被っていた。2,3枚目:ここで採集。したはずだが,サンプル行方不明。

北本自然観察公園 高尾ふるさとの森脇へ,11:27-11:31
1枚目:池沿いの道をさらに東へ進む。2〜4枚目:・・・? 5枚目:さらに進む。6枚目:左手の草地(一部湿地化)も青々とした新緑が目立ってきた。 6,7枚目:やがて道はゆるく右(北)にカーブする。 8枚目:この辺は「高尾ふるさとの森」というらしく,その解説があった。



北本自然観察公園 高尾ふるさとの森脇の小沼群,11:31-11:33
1,2枚目:曲りきると,そこには3つ(?)の小沼が小さな流路で連結した場所がある。 前回同様,沼の表面は深緑色のヘドロで被われていた。 前回,採集したサンプルでは,これらの深緑色の正体は,小型のクラミドモナスが大量発生したものだったが, 今回も同じものだろうと思いつつも,とりあえず同じ場所(沼の岸辺近くと流路の底の2ケ所)で採集した(3〜5枚目)。 しかし,翌日,観察してみると,今回の深緑色の正体は小型のクラミドモナスではなく,ミドリムシだった。 それらが細いユレモに絡まった状態で画像にあるような塊を形成していた。 2ヶ月弱の間にまったく様変わりしていたことになる。意外だった。 前回はクローズアップの画像は撮影してないのでハッキリしないが, もしかすると同じ深緑色でも表面の感じは今回とは違っていたかも知れない。 観察結果:ミドリムシ2種(Euglena), ゾウリムシ(Paramecium), ツリガネムシ(Vorticella) アオミドロ(Spirogyra), ワムシ,等々。


北本自然観察公園 高尾ふるさとの森脇の小沼群,11:33-11:35
同じ場所で岸辺に咲いていた非常に小さな花を撮影。名前はタネツケバナCardamine flexuosa),のはず・・・。

Part IV: 横田薬師堂下湧水群〜荒川ビオトープ〜城山公園
2006.03.21, 11:37 - 12:19