平成10年度知的基盤整備推進制度
「生物系研究資材のデータベース化及びネットワークシステム構築のための基盤的研究開発」
2-1. 生物資材情報発信のためのWWWサーバ構築サポートシステムに関する研究

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3-1. 動画データベース構築システムの開発

3-1-3. 動画記録装置の選定と撮影手順

 動画においては,編集途中で画像の劣化が起きないように,一次データをデジタルビデオレコーディングする手法を導入した。記録装置として,以下の選定基準に基づいて携帯型ビデオデッキを採用した。

 DVデッキ選定の基準

1. 業務用デジタルビデオフォーマットがメーカー毎に異なる方式であるのに対して,民生用DVフォーマットはほとんどの機種間で互換性がある。

2. レコーダー自体が小型で,かつモニター内蔵で顕微鏡周辺の作業スペースを確保しやすい。

3. DVminiテープは小型で一次データの保管性に優れている。

4. デジタルビデオ端子を用いた劣化のない編集が可能である。

[採用機種]SONY社製 デジタルビデオウォークマン miniDV GV-D900

 当初,動画をデジタルファイル化する前処理として,出現する原生生物を順次DVテープに記録し,その後,種ないし属ごとに必要な部分のみを他のDVテープに二次データとして再編集する方式を考えていた。しかし,これでは後の編集作業が繁雑になるので,撮影時に各原生生物の属ごとにテープを用意し記録する方式に切り替えた。

 これまでに使用したテープは約200本。撮影した原生生物は約200属,種数ではおよそ300種ほどである。


図2. 動画の記録とデジタル化の過程

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