小田貫湿原 木道へ,14:33-14:34
1枚目:食事を終えていよいよ湿原へ。最初は階段状のゆるい坂道を降りる。
2枚目:坂道を降りたところにデッキ状の木道がある。幅広く歩きやすい。
湿原からはかなり高い位置にあり,手を伸ばしたくらいでは届かない程の高さがある。
3,4枚目:入口近くは乾燥化が進んでいるのか池塘らしき水たまりはほとんどない。
小田貫湿原 木道,14:35
途中から池塘が少しずつ増えてくるが,木道からかなり離れているので採集不可。
小田貫湿原 木道,14:35-14:36
やがて木道の側〜下に水たまりのある場所が。ここで
採集(No. 1)。
翌日,観察すると,
シヌラ(Synura),
ディセマトストマ(Disematostoma),
サヤミドロ(Oedogonium),
ヒザオリ2種(Mougeotia),
ホシミドロ(Zygnema),
ミカヅキモ(Closterium lunula,
他4種Closterium sp.),
ダルマオトシ(Hyalotheca),
イボマタモ(Euastrum),
ホシガタモ3種(Staurastrum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
Bambusina,
ミジンコ,
ソコミジンコ,等色々いた。これだけの種類が同一サンプル中に混在して見つかるのは湿原ならではのもの。
わずかな観察でこれだけ見つかったので,時間をかければもっと数多くの種類が見つかると思われる。
小田貫湿原 木道,14:37-14:38
前方に案内板が見えてきたが,その手前で採集(No. 2)。
観察された生物:
マルウズオビムシ(Peridinium),
Glenodinium,
プロロドン(Prorodon),
珪藻各種,
Eremosphaera viridis,
ヒザオリ(Mougeotia),
ホシミドロ(Zygnema),
ミカヅキモ(Closterium),
ツヅミモ(Cosmarium connatum,
C. quadrifarium,
他のCosmarium sp.,
),
ホシガタモ(Staurastrum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
アワセオオギ(Micrasterias),
Bambusina,等々。
ここにもたくさんいた。
小田貫湿原 トンボの楽園,14:39
小田貫湿原 木道,14:39-14:41
トンボの楽園の案内板のある木道の両側で採集(No. 3, No. 4)。
観察されたのは,,,
クリプトモナス(Cryptomonas),
マルウズオビムシ(Peridinium),
Glenodinium,
アミカムリ(Nebela),
ラッパムシ2種(Stentor igneus,
Stentor sp.),
ディセマトストマ(Disematostoma),
ミドリゾウリムシ(P. bursaria),
ツリガネムシ(Vorticella)
チラキディウム(Thylakidium),
ヒカリモ(Chromulina),
シヌラ(Synura),
珪藻各種,
ゴニウム(Gonium)
Eremosphaera viridis,
Klebsormidium,
ヒザオリ(Mougeotia),
ミカヅキモ3種(Closterium lunula,
他2種 Closterium sp.),
ツヅミモ(Cosmarium connatum,
C. quadrifarium,
他のCosmarium sp.,
),
ホシガタモ(Staurastrum),
イボマタモ(Euastrum),
ダルマオトシ(Hyalotheca),
ハタヒモ(Netrium digitus),
Bambusina,
アワセオオギ(Micrasterias),
クロロコッカス(Chroococcus),
ミジンコ,等々(No. 3とNo. 4の合計)。
まだまだたくさんいた。
詳しくはこちらを。
小田貫湿原 湿原で見られる植物,14:42
1枚目:つぎの案内板の手前にある池塘。ここは木道から離れ過ぎているので採集不可。
2枚目:「湿原で見られる植物」を紹介した案内板。
小田貫湿原 木道,14:43-14:44
「湿原で見られる植物」の案内板を過ぎたあたりから,水たまりをよく見ると多少水の流れがあるような感じだった。
案の定,採集(No. 5)サンプルにいる原生生物の種類は激減した。
珪藻各種,
ミカヅキモ4種(Closterium ralfsii,
他3種 Closterium sp.),
ダルマオトシ(Hyalotheca),
くらいしか観察されない。
小田貫湿原 木道,14:44-14:46
採集(No. 6)。
ここは多少,多め。
クリプトモナス(Cryptomonas),
ミドリムシ(Euglena),
ナスラ(Nassula),
ディセマトストマ(Disematostoma),
ヌサガタケイソウ(Tabellaria),
他の珪藻各種,
ミカヅキモ(Closterium ralfsii),
ネジモ(Spirotaenia),
アワセオオギ(Micrasterias),
ユレモ(Oscillatoria),
ソコミジンコ,等。
小田貫湿原 木道,14:46
やがて木道の終点が迫ってくるが,その途中で採集(No. 7)。
ここもサンプルNo. 5同様,水の流れがあるためか,原生生物はほとんど見つからなかった。
ミカヅキモ(Closterium ralfsii),
珪藻各種,のみ。
総括:小田貫湿原(西側の湿原)の東半分は長期間,水が滞留しているらしく,数多くの原生生物が繁殖していた。 一方,西半分は,随所に水流があり,浮遊性の原生生物の多くが流し出されてしまうためか,数も種類も少ない状態にある。
小田貫湿原 湿原の西端,14:48
2枚目:採集と写真撮影をしながらゆっくり歩いても,14分ほどで木道の終点(湿原の西端)に辿り着く。
3枚目:振り返って,湿原の西端から元来た方向を撮影。
こうして見るとよくわかるが,小田貫湿原は,標高約700 mで,それほど高原という訳でもないが,まだまだ緑が少ない。
若草よりも枯れ草の方が圧倒的に多い。ウグイスも鳴いていた。ここはやっと春を迎えたばかりということのようだ。
Part VI: | 小田貫湿原〜田貫湖 2006.04.29, 14:49 - 15:15 |