Stentor pyriformisの研究
実験データ-xx
培養に使用している餌生物,その他
1枚目:
キロモナス(Chilomonas paramecium)
。
画面左の蓋付き試験管に入っているのは継代培養用のもの。
右の平底の三角フラスコにいるのが,餌として使用するために大量培養しているもの。
数cc植え継ぐと3,4日でこの程度に増殖する。
この株は,1999年頃に単離培養&無菌化したものなので,おおよそ17年以上,培養を続けていることになる。
これまではたんに培養を維持するだけだったが,現在は,実験用に役立っているので,それなりに嬉しい。
2枚目:これらも餌用として培養しているもの。
左は,Leptopharynx,および,共生藻を持つClimacostomumの餌生物としている
ミドリムシ(Euglena agilis)
。
1枚目のキロモナスを含めて,いずれも無菌培養だ。培養液に使用しているのは
ミドリムシ用の培養液。
3枚目:Stentor pyriformisの培養でKCM溶液に加えて使用しているもの。
左はフルボ酸として売られている「カナディアンフルボ」。
右は云わずと知れた「養命酒」。
ウキゴケ(カヅノゴケ,カズノゴケ,Riccia fluitans,ゼニゴケ目 ウキゴケ科 ウキゴケ属)
2015年に
沼の原湿原(妙高市)で採集したもの。
比較的珍しいので,ず〜っと培養を続けている。
追記(2017.03.08):その後,次第にユレモが増えてウキゴケが弱ってしまった。
ユレモを除去しようにもウキゴケにまとわりついているので,手作業では無理だった。
ついには絶滅寸前までいったのだが,,,。
最近,実習用に購入したオオカナダモに付着してやってきたサカマキガイを
加えたところ,ユレモ類を食べてくれたことでウキゴケが元気を取り戻し,ふたたび成長しだした(量はまだかなり少ないが)。
イトタヌキモ(ミカワタヌキモ,Utricularia exoleta,タヌキモ科 タヌキモ属)?
いたかの森,塚ノ杁池
で採集したもの。たしか2015年だったと思うが,,。
ユレモがからんでいて,なかなか除去できない。そのままにしておくとユレモが増えてタヌキモ側が弱ってしまいそう。
4,5枚目:画面左端に捕虫嚢がいくつか見える。
追記(2017.03.08):その後,一部をエアレーションしているフナの水槽に移したところ,
ユレモが次第に減り,イトタヌキモが元気に成長するようになった。
理由は不明だ。
長年培養しているアメーバプロテウスG株
1枚目:16℃の恒温庫から出したばかりのガラスシャーレを蓋をしたまま撮影。
2枚目:蓋を外したところ。白く見えるものがすべて
アメーバ・プロテウス(Amoeba proteus)
だ。
このG株は,私(月井)が34年前に法政大学に着任した以前から,
ここ(法政大学生物学研究室)で培養され続けているものだ
私が培養を引き継いだ後は,テトラヒメナを餌にして,延々と現在まで培養を継続している。
推定では,およそ50年,もしかすると60年間,当方の研究室で生き続けているはず。
デジカメをシャーレに近付け,顕微鏡モードで撮影。
餌に使用している
テトラヒメナ(Tetrahymena)
。これも私自身が遠い昔,自分で野外採集したものだ。無菌培養。
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