名古屋市
いたかの森,塚ノ杁池
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2015.11.12 ウオッちず で位置確認

いたかの森,塚ノ杁池(名古屋市),11:44
1〜4枚目:坂をあがると,そこは塚ノ杁池の堰堤の一部だった。
2,3枚目:前方の池端に近付きたかったが,手前にロープ柵があるので止めた。 左のより高い堰堤部分に上がってみることにした。

いたかの森,塚ノ杁池(名古屋市),11:45
堰堤のより高い場所に上がって,再度パノラマ撮影。
1枚目:堰堤の上に遊歩道が続いているが,案内図によると行き止まりのようなので,これ以上先に進むのは止めた。
しかし,後日,この辺の詳しい情報を調べると,堰堤の先にも遊歩道が続いているらしいことが判明。 結果,池を一周できるようだ。

いたかの森,塚ノ杁池(名古屋市),11:45
池の中心部から鳥の鳴き声が聞こえたので,その方向を望遠撮影。 鳴いていたのは オオバンFulica atra,クイナ科 オオバン属)だった。 3,4羽が確認できた。 先日訪れた臼子池 にもこの鳥がいた。 オオバンは西日本では留鳥らしい。

前方に見えてきたのは池の南端にある交差点だ,あそこを左折する(名古屋市),11:47
交差点の先に見えるのは「森の集合所」(案内図による)。 何台もの車が停まっていた。今日は木曜日。

いたかの森,塚ノ杁池(名古屋市),11:48
左折した後の様子。

池沿いの遊歩道と思われる場所へ(名古屋市),11:48
1,2枚目:パノラマ撮影。
右は鋪装されているので,左へ入れば池沿いを歩けるだろうと考えて,左へ。 しかし,後で気付いたが,左のルートは案内図には描かれていなかった。 そのためか,一応,道は縦横にはり巡らされていたが,案内がほとんどなかった。

いたかの森,塚ノ杁池(名古屋市),11:49
池の南端付近の遊歩道を進む。

前方に一段下がった場所があった(名古屋市),11:50
1枚目:左下には立入禁止の黄色いロープが張ってある。 2枚目:ここからは見えないが,前方には荒れた階段があった。そこから下へ降りることにした。

階段を降りる途中でパノラマ撮影(名古屋市),11:51
1枚目:左にも道はあるがロープが張られていて通行止め状態。 2枚目:手前にはコンクリート製の溝枠があり,そこでなにかを焼いた跡がある。 3枚目:右を見ると,池端に近づけそうな場所があった。

いたかの森,塚ノ杁池(名古屋市),11:51
池端に近付いてみた。
この辺は段差がなく,遠浅になっていた。これなら採集できそうだ。

いたかの森,塚ノ杁池(名古屋市),11:51
池端に近付いてパノラマ撮影。
この辺は堰堤の反対側で遠浅になっている。 これなら原生生物が期待できそうだ。

いたかの森,塚ノ杁池(名古屋市),11:51-11:52
1枚目:池端の様子。 水は澄んでいるが,水底には枯草があり,その周囲にたくさんの水垢があった。 2枚目:その水垢を 採集(いたかの森,塚ノ杁池)
翌日以降の観察では,予想通りここにはたくさんの原生生物がいた。 今回の採集ではここがもっとも原生生物が多かった(種数)。
また,茶色に変色した糸状のものは,枯れつつある タヌキモUtricularia,タヌキモ科 タヌキモ属) だった(注)。
観察された生物: クリプトモナス2種(Cryptomonas sp.), ミドリムシ(Euglena spirogyra), トラケロモナス( Trachelomonas abruptaT. armata), アスタシア(Astasia sp.), リピドデンドロン(Rhipidodendron), 共生藻を持つアカントキスチス(Acanthocystis turfacea), コロトネベラ(Korotonebella), 小型アメーバ, ユーグリファ(Euglypha sp.), ラッパムシ(Stentor roeseli), パラコンディロストマ(Paracondylostoma setigerum), トラケリウス(Trachelius ovum), コレプス(Coleps hirtus), ラクリマリア(Lacrymaria olor), ポドフリア(Podophrya), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), レンバディオン(Lembadion lucens), 共生藻を持つヒスチオバランティウム(Histiobalantium natans), ストケシエラ(Stokesiella), バキュオラリア(Vacuolaria virescens), メロトリキア(Merotrichia capitata), 珪藻各種, クンショウモ(Pediastrum tetras), フタヅノクンショウモ(Pediastrum duplex), イカダモ( Scenedesmus acuminatusS. ecornisS. perforatus), コエラストルム(Coelastrum astroideum), イトクズモ(Ankistrodesmus falcatus), キルクネリエラ(Kirchneriella contorta), セレナストルム(Selenastrum bibraianum), ボツリオコッカス(Botryococcus braunii), オーキスチス(Oocystis marsonii), サヤミドロ( Oedogonium undulatumOedogonium sp.), ヒザオリ2種(Mougeotia), アオミドロ2種(Spirogyra), コウガイチリモ( Pleurotaenium trabecula), ミカヅキモ( Closterium aciculareC. dianaeC. kuetzingii setaceumに限りなく似ているが,setaceumとしては大きい 初観察?, C. moniliferum?, C. setaceumC. venusClosterium sp.), ツヅミモ( Cosmarium circulareC. contractumC. lundelliiC. meneghiniiC. moniliformeC. pseudarctoumC. subtumidum), 未同定のツヅミモ2種(Cosmarium sp.), ホシガタモ( Staurastrum connatumS. johnsoniiS. lunatumS. muticumStaurastrum sp. アルスロデスムス( Arthrodesmus convergens), トゲツヅミモ(Xanthidium antilopaeum), アワセオオギ(Micrasterias pinnatifida), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens), チリモ( Desmidium baileyi), ユレモ(Oscillatoria sp.), Achromatium oxaliferum, ワムシ, イタチムシ,

注1後日(2016.05.10), イトタヌキモUtricularia exoleta,タヌキモ科 タヌキモ属) であることが判明。

このまま池端沿いを進めるかと思ったが,違った(名古屋市),11:54
水際を離れて,一段下がった場所をそのまま東へ進もうとしたが,すぐ先で行き止りになっていた。

崩れかけた階段を上がって元へ戻る(名古屋市),11:54

いたかの森,塚ノ杁池(名古屋市),11:55
遊歩道に戻って東へ進む。

T字路へ出て左折(名古屋市),11:56

目 次 へ

HOME | 研究資料館 | 採集の記録 | 採集地ごとの生息情報 | 愛知県の他の地域