千葉市
大池
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千葉市若葉区野呂町にある池。 四方を車道で囲まれ池の輪郭が多角形をしているので,人工的に造られた溜池だろうと思い,あまり期待せずに訪れた。 しかし,意外や意外,池の西と北の堤には遊歩道があり,北側には四阿や公衆トイレ等も設置されていた。 また,池の南東縁にある出島には弁財天(?)が祭られた社もある。 このことから,ここは昔からあった池で,灌漑用の溜池として改修された後,近年になって公園としても整備されたと思われる。 ただし,ここも千葉市内の他の池と同様,池端には大きな岩が並べられていた。育っているのは葦原ばかり。 市街地にある大百池公園ほどひどくはないが, やはり原生生物相は少なめ。
観察された原生生物名一覧(現在 13 種)

採集日:2007.12.24 ウオッちず で位置確認

大池に到着(千葉市若葉区),12:47
十字路を過ぎると前方に大池が見えた。 池の先に見える高架はさきほど越えてきた千葉東金道路。 その手前に四阿やトイレらしい建物がある(1枚目)。 地図を見るかぎり,ここは溜池のようなのであまり期待していなかったが, 池の西側には遊歩道(1枚目)もあり,若干だが公園として整備されているようだった。

大池(千葉市若葉区),12:48
池の南端から再度,パノラマ撮影。 1枚目:池の西側から北側まで伸びている(らしい)遊歩道。 2,3枚目:池端は北側を除いてこのような葦原で覆われていた。

大池(千葉市若葉区),12:48-12:50
まずは池の南端付近で採集(大池-1)
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, サッカメーバ(Saccamoeba)?, グロミア(Gromia), コレプス(Coleps), ウロトリカ(Urotricha), バラディナ(Balladyna), 小型繊毛虫数種, タルケイソウ(Melosira), イカダケイソウ(Bacillaria), 他の珪藻各種, イカダモ( Scenedesmus quadricauda), アオミドロ(Spirogyra), ミカヅキモ( Closterium acerosum), ホシガタモ( Staurastrum subparvulum), ワムシ, センチュウ,

大池(千葉市若葉区),12:50
1枚目:池の北側には四阿(左)とトイレ(右)がある。 画像でわかるように,北側の岸辺に葦原はない。 2枚目:東側というか車道沿いには池の中へ突き出した出島があり,そこに鳥居があった。 その周囲が葦原で囲まれているので,近付いてみることにした。

大池(千葉市若葉区),12:51
1枚目:いったん車道へ戻って鳥居のある付近へ近付いてみた。 2枚目:出島の近くにくると,柵の隙間から中に入れるようになっていた。

大池(千葉市若葉区),12:52
1枚目:出島の先へ進む。 2枚目:出島の中央付近に建っている鳥居と祠。 3枚目:これは・・・弁天様?

大池(千葉市若葉区),12:53
1〜3枚目:出島の先は大きな岩が敷き詰められているが,その先に葦原が発達している。

大池(千葉市若葉区),12:53-12:55
岸辺の岩と葦原の間。浅瀬になっていて藻塊がたくさん見られた。 ここで採集(大池-2)。 見た目はさきほどの採集ポイントよりもこちらの方が原生生物相が豊かのように思えたが, 以下のように結果は逆だった。アオミドロが大量に増殖しているだけで,原生生物の種類は非常に少ない。 従来,葦原のある場所は原生生物相が貧弱なことが多いが,ここも葦原の影響があるのかも知れない。
観察された生物: 棘毛類繊毛虫, 小型鞭毛虫数種, 小型珪藻各種, アオミドロ2種(Spirogyra),

元来た道を戻る(千葉市若葉区),12:57-12:59
1枚目:採集を終えて元へ戻る。前方にあるのは池の南端にある十字路。直進。 2枚目:往路で通った住宅の間の坂。今度は上り。 3枚目:千葉東金道路を越えて南下してきたところにあったT字路まで戻った。 今度はここを直進。西へ向う。

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