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2013.07.21, Part V

浄土平南の小湿原(1)

潅木の近くに池塘らしき場所が・・・(福島市),12:11

潅木の近くにある池塘らしき場所(福島市),12:12
わずかに水があった。これを 採集(浄土平南の小湿原-01,北端近く)
観察された生物: Gymnodinium, トラケロモナス(Trachelomonas ovoides), 小型鞭毛虫数種, ウロレプタス(Uroleptus), 小型繊毛虫数種, オフィオキチウム(Ophiocytium capitatum, 珪藻各種, コウガイチリモ( Pleurotaenium trabecula), ミカヅキモ( Closterium idiosporum), ツヅミモ( Cosmarium laeve), ホシガタモ( Staurastrum echinatum), イボマタモ( Euastrum ansatumE. exile), ネジモ(Spirotaenia condensata), ワムシ, センチュウ,

浄土平南の小湿原,北端近く(福島市),12:14
??)。 オトギリソウの仲間のようだが・・・。

浄土平南の小湿原,北端近く(福島市),12:14
??)と モウセンゴケDrosera rotundifolia,モウセンゴケ科 モウセンゴケ属)

浄土平南の小湿原,北端近く(福島市),12:15
近くにある別の小さな水たまりで 採集(浄土平南の小湿原-02,北端近く)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), アスタシア(Astasia sp.), 小型鞭毛虫数種, ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia bacillariarumD. pyriformis, ヘレオペラ(Heleopera), ディアフォロドン(Diaphoropodon), アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma,共生藻あり), プロロドン(Prorodon sp.), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), カメガシラモ(Tetmemorus laevis), ツヅミモ( Cosmarium globosum), イボマタモ( Euastrum humerosum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ミジンコ, ケンミジンコ, イタチムシ,

浄土平南の小湿原,北端近く(福島市),12:16
トンボソウTulotis ussuriensis,ラン科 トンボソウ属)

浄土平南の小湿原,南へ(福島市),12:16-12:17
1〜3枚目:少し南へ移動すると,両側に潅木があるが,その中央付近から先には背の高い木のない草原らしい場所が広がっていた。

浄土平南の小湿原,南へ(福島市),12:17
左(道路側)の立ち木の近くに1本だけ コバギボウシHosta sieboldii,ユリ科 ギボウシ属) があり,花をつけていた。

浄土平南の小湿原,南へ(福島市),12:18
1〜4枚目:少し進んだところで再度パノラマ撮影。 1枚目:道路側。大きな木が何本かあり,その周囲を潅木が埋め尽くしている。 2,3枚目:前方に湿原が広がっている。 ただし,背の高い草が多い。いわゆる湿原の風景とは若干異なる。湿地といった方がよいかも知れない。 4枚目:右にも潅木が多いが,その先からわずかに沢音が聞こえていた。 ここは左(東)の車道(磐梯吾妻スカイライン)と右(西)を流れる沢に挟まれた狭いエリアだ。 南は樹林帯。
3枚目:すぐ右手前にやや大きな池塘がある。

浄土平南の小湿原,池塘に迫る(福島市),12:18

浄土平南の小湿原(福島市),12:19
ここで採集(浄土平南の小湿原-03)。 ここから先の池塘には 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis) がたくさんいた。 このラッパムシは,これまでのところ,高地の湿原でしか観察できていない珍しい種だ。 ただし,生息している場所では池塘の底を覆い尽くすくらいに大量に増殖していることがある。 それが 鬼怒沼湿原だ。 ここには非常にたくさんいた。場所によっては大きな池塘の水底を全面覆っていて水底全体が緑色に見えるほどだった(下段,下々段の画像)。
ここは鬼怒沼湿原ほど多くはないようで,緑色の細胞塊のようなものは見当たらなかった。 どの池塘も水深があるので水底がはっきり見えなかったのが原因かも知れないが,,。
観察された生物: ナベカムリ(Arcella sp.), フセツボカムリ( Centropyxis ecornis), ディフルギア( Difflugia acuminataD. claviformisD. elegans), 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis), トラケリウス(Trachelius subtilis), キロドントプシス(Chilodontopsis), ツリガネムシ(Vorticella), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ケンミジンコ,


鬼怒沼湿原, 2010年07月の様子(2010.7.18,10:54-10:55撮影)。

鬼怒沼湿原, 2009年07月の様子(2009.7.29,14:44-14:46撮影)。

浄土平南の小湿原(福島市),12:20
さらに南へ進むと目の前にたくさんの コバイケイソウVeratrum stamineum,ユリ科 シュロソウ属) があった。 ほとんどは花が終り実が成長しつつある。 この後,鎌沼へ上がったが,その近くではまだ白い花が咲いていた。 200mほどの標高差だがだいぶ違う。

浄土平南の小湿原(福島市),12:21
コバイケイソウの先に小さな池塘があった。

浄土平南の小湿原(福島市),12:21-12:22
1枚目:池塘の全景を撮影。 2枚目:ここで採集(浄土平南の小湿原-04)。 ここにも共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis) がたくさんいた。一番多いのはオビケイソウ()だが, 他には目立った原生生物は(実体顕微鏡観察の段階では)いない。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, 小型アメーバ, フセツボカムリ( Centropyxis constrictaC. ecornis), ディフルギア( D. bacillariarum), Lesquereusia, アミカムリ(Nebela penardiana or N. hippocrepis?), ヘレオペラ(Heleopera), 共生藻を持つ有殻アメーバ, 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis), ツリガネムシ(Vorticella convallaria), 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), カメガシラモ(Tetmemorus granulatus), ハタヒモ(Netrium digitus), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ワムシ,

浄土平南の小湿原(福島市),12:22
これはミヤマホタルイScirpus hondoensis,カヤツリグサ科 ホタルイ属)?

Part VI: 浄土平南の小湿原(2)
2013.07.21, 12:23 - 12:34