盛岡駅〜大更駅〜遊々の森(奥の牧場〜ブナの駅)〜前森山北尾根〜前森山東の裾野〜国道282号 津軽街道〜大更駅〜盛岡駅 (09:17 - 17:18)
Part I: | 盛岡駅〜大更駅〜遊々の森(八幡平市) 2013.05.18, 09:17 - 11:00 |
Part II: | 遊々の森/奥の牧場(1)(八幡平市) 2013.05.18, 11:04 - 11:17 フキ |
Part III: | 遊々の森/奥の牧場(2)(八幡平市) 2013.05.18, 11:17 - 11:27 |
Part IV: | 遊々の森/奥の牧場(3)(八幡平市) 2013.05.18, 11:28 - 11:42 ミズバショウ |
Part V: | 遊々の森/奥の牧場(4)(八幡平市) 2013.05.18, 11:43 - 11:54 キクザキイチゲ, ヒカゲノカズラ |
Part VI: | 遊々の森/奥の牧場(5)(八幡平市) 2013.05.18, 11:54 - 12:08 |
Part VII: | 遊々の森/奥の牧場(6)(八幡平市) 2013.05.18, 12:08 - 12:17 |
Part VIII: | 遊々の森/奥の牧場(7)(八幡平市) 2013.05.18, 12:18 - 12:31 ?? |
Part IX: | 遊々の森/奥の牧場(8)(八幡平市) 2013.05.18, 12:31 - 12:46 |
Part X: | 遊々の森/奥の牧場〜ブナの駅へ(八幡平市) 2013.05.18, 12:47 - 13:02 ??, キクザキイチゲ |
Part XI: | 遊々の森/ブナの駅〜前森山北尾根を下る(八幡平市) 2013.05.18, 13:03 - 13:21 ?? |
Part XII: | 前森山北尾根〜安比高原牧場脇(八幡平市) 2013.05.18, 13:21 - 13:36 |
Part XIII: | 前森山東の裾野を南へ(八幡平市) 2013.05.18, 13:36 - 13:55 |
Part XIV: | 前森山東の裾野〜国道282号へ(八幡平市) 2013.05.18, 13:57 - 14:12 カラマツ |
Part XV: | 〜国道282号 津軽街道を南へ(八幡平市) 2013.05.18, 14:12 - 14:42 |
Part XVI: | 国道282号 津軽街道〜大更駅(八幡平市) 2013.05.18, 14:43 - 15:20 |
Part XVII: | 大更駅とその周辺〜盛岡駅(八幡平市) 2013.05.18, 15:21 - 17:18 |
追加: | 採集したサンプルの観察(千代田区) 2013.05.20-05.24 |
今回は八幡平市にある安比高原を訪れた。
出発前は九州(佐賀市のクリーク&樫原湿原)へ行く計画も立てていたが, 天気予報では九州の天気が良くなかったので,以前から行くことを計画していた安比高原に切り替えた(注1)。 ただし,日曜日は全国的に曇りの予報だったので,晴れの予報が出ていた土曜日に出発することにした。 地図を見ると,安比高原にある岩畑山の南にはいくつも池が描いてある(注2)。 ここはかつては牛・馬の放牧地だったらしい。 放牧地にある池だと原生生物はあまり期待できないが,一度は確認してみないと,ということで今回訪れることにした。 ただし,ここはリゾート地(スキー場,ゴルフ場など)の近くではあるものの交通の便が悪い。 近くには安比高原駅があるが,駅近くにはバスはおろか,タクシー会社もない。 目的地へ向うには南にある大更駅からタクシーを利用するしかない。 そこで,往路はタクシーを利用し,復路は自転車で安比高原駅,または,大更駅まで戻ることにした。 幸い復路はほとんどが下りになるので距離はあるが,さほど疲れないはずだ。 ということで今回は 前々回(2013.05.06) 同様,輪行となった。 訪れた場所は,現在「あっぴ高原遊々の森」としてブナ林や草原の保全活動が行われているエリアの一部で, 「奥の牧場」と呼ばれていた。 たしかにかつては牧草地だったのだろうが,そこにある池は起伏のある草地に自然にできた水たまりで 牧草地として利用される以前からあったと推測できる。 池の多くは湿原の池塘のような雰囲気があり,中には小さいながら浮島がある池もあった。 また,池の周囲が苔で囲まれていて,いずれ高層湿原化すると思われる場所もあった。 期待した以上の場所だったので嬉しかった。 原生生物相も湿原の池塘にあるものと基本的に同じだった。 他では比較的珍しい種が結構いた。 実際に標高も900m以上ありそれなりに高いので当然かも知れないが, 平地に多いクロロコックム類がまったく観察されなかったのも印象的だった。 注1: 現地に着くとあちこちに残雪があった。 近くにある安比高原スキー場は5月で休業に入ったらしく, だとすれば,つい最近までスキーができるくらいの雪があったはずで,残雪があったのは当然といえば当然だった。 しかし,若干焦りもあったのだろう,行くことを決める際には,時期的な問題はまったく頭になかった。 幸い,路上には雪があったものの,「奥の牧場」の中は雪解け水が残っている程度で探索する上でとくに支障はなかった。 1週間早かったならば,もしかすると現地に着くことができなかったかも知れない。 注2:ここを知ったのは,これも以前から行きたいと考えている安比湿原について調べたことによる。 安比湿原は安比岳の北にあるが,登山ルートから外れた位置にあり,近付く遊歩道などはないらしい。 そのためかなり慎重に事前調査をしなければならない。 南側から迫るには,これまでに何度も通っている黒谷地湿原〜八幡沼湿原ルートの途中から山を下ることになるが, そのコースについては詳細がわからない(=登山道の様子などを紹介した画像情報がない)。 いずれにしても黒谷地湿原〜八幡沼湿原ルートから安比湿原まで行って,戻る必要があり, そうなると日帰りでは無理だ。現地近くに泊まって早朝から歩き始めなければならない。 一方,北から安比湿原を訪れた情報は結構あるのだが,そのコースは赤川&安比川沿いを遡上するもので, かなり険しいらしい。なにより赤川の登山口まで到達するだけでも大変だ(注の注)。 そうこうしているうちに,赤川へ到達する途中に今回訪れることになったたくさんの池があるエリアを発見した。 注の注: 既述したように,最寄りの公共交通機関はJR花輪線の安比高原駅しかない。 その安比高原駅から登山口まではかなりの距離(標高差もある)があり,近くを通るバス路線などはまったくない。 それどころかタクシー会社すら近くにはないので,行くとすれば南にある大更駅近くのタクシー会社を利用するしかない。 |