苔沼湿原(湯沢市川向),13:04
刈取りが済んだ牧草地を歩いて沼岸へ。
苔沼湿原(湯沢市川向),13:04
沼岸に近付いてパノラマ撮影。
沼岸が近付くと,(既述したように)前方の浮島と岸辺の間に帯水域があった。
牧草地は沼岸ぎりぎりまで迫っている。
そのため,もし農薬等が使用されていた場合,その影響が心配されたが杞憂だった(後述)。
苔沼湿原(湯沢市川向),13:06
沼岸で採集道具をセット。
苔沼湿原(湯沢市川向),13:07
1〜3枚目:沼岸から湿原をパノラマ撮影。
岸辺には帯水域があるが,沼のほとんどは浮島で覆われている。
苔沼湿原(標高約580m,湯沢市川向),13:07-13:08
1,2枚目:沼岸の右と左で採集(苔沼湿原-1,-2)。
結構いた。
観察された生物:
Gymnodinium,
キストディニウム(Cystodinium),
ミドリムシ(Euglena mutabilis),
ウチワヒゲムシ(
Phacus pyrum,
Phacus sp.
やや湾曲した長楕円形,中央に溝あり 初観察),
エントシフォン(Entosiphon),
スポンゴモナス(Spongomonas intestinum),
小型鞭毛虫数種,
アカントキスチス(
Acanthocystis penardi,
Acanthocystis sp. ?
penardiに似るが棘の種類が多い,共生藻も大きめ 初観察),
ラフィディオフリス(Raphidiophrys sp.),
サッカメーバ(Saccamoeba),
フセツボカムリ(
Centropyxis aculeata,
C. constricta),
ディフルギア(
Difflugia acuminata,
Difflugia sp.),
Lesquereusia,
ユーグリファ(Euglypha),
トリネマ(Trinema sp.),
ウロトリカ(Urotricha),
プロロドン(Prorodon sp.),
クリスチゲラ(Cristigera phoenix),
ヒスチオバランティウム(Histiobalantium natans),
キルトロフォシス(Cyrtolophosis),
ストケシエラ(Stokesiella),
マルロモナス(Mallomonas),
珪藻各種,
クラミドモナス(Chlamydomonas sp.),
クンショウモ(Pediastrum boryanum),
イカダモ(
Scenedesmus sp.1,
Scenedesmus sp.2),
コエラストルム(Coelastrum reticulatum),
Quadrigula,
キルクネリエラ(Kirchneriella),
クルキゲニア(Crucigenia quadrata ?),
ボツリオコッカス(
Botryococcus braunii),
ゲミネルラ(Geminella),
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
アオミドロ(Spirogyra),
オニノカナボウ(Triploceras gracile),
コウガイチリモ(
Pleurotaenium trabecula),
カメガシラモ(Tetmemorus brebissonii),
ミカヅキモ(
Closterium dianae ? 帯がある,
libellula,
C. lunula,
C. setaceum),
アルスロデスムス(
Arthrodesmus extensus v. elongatus,
A. octocornis),
ツヅミモ(
Cosmarium contractum,
C. decoratum ?,
C. dianae,
C. pseudoquinarium,
C. quadrifarium,
C. setaceum,
C. striolatum,
Cosmarium sp.),
イボマタモ(
Euastrum ansatum var. pyxidatum),
ホシガタモ(
Staurastrum connatum,
S. gracile,
S. polymorphum v. groenbladii,
S. punctulatum,
S. subavicula),
ハタヒモ(Netrium digitus),
タテブエモ(
Penium cylindrus,
P. rufescens),
Bambusina brebissonii,
Achromatium oxaliferum,
ケンミジンコ,
ミジンコ,
ワムシ,
イタチムシ,
苔沼湿原(湯沢市川向),13:09
1,2枚目:同じ位置から望遠撮影。
1枚目:少し興奮してシャッターを押したせいか,ピンぼけ。
2枚目:浮島にはすでに潅木も育ちつつある。
苔沼湿原(湯沢市川向),13:10-13:11
1枚目:いったん道路に戻り,さらに奥へ。
2枚目:晴れてはいるが,うすく霞みがかかった状態のため青空にならない。
苔沼湿原(湯沢市川向),13:11
1〜3枚目:パノラマ撮影。北端部が見えてきた。
沼の北側には浮島のない場所がある。
苔沼湿原(湯沢市川向),13:12
ほどなく前方に大きな機械と,さらにその奥にトラックが停まってなにやら作業をしているのが見えた。
苔沼湿原(湯沢市川向),13:12-13:13
1〜3枚目:そのトラックの全体が見えたところで,再度,パノラマ撮影。
ここからは沼の北端部(1枚目)がよく見える。
3枚目:トラックの上には女の子がいた。
その先にはクレーンがあり,さきほど見たのと同じ大きな牧草の塊がトラックの荷台に乗っていた。
この後,私が沼岸に近付こうとすると「写真撮影ですか?」と声をかけてきた。。
苔沼湿原(湯沢市川向),13:13
1,2枚目:ほぼ同じ位置から沼と反対側の斜面をパノラマ撮影。
丘の上では,牧草を刈取りながら円筒形に固める装置(ロールベーラー, Roll Baler というらしい)を付けたトラクターが大きな音をたてて作業をしていた。
周囲には,円筒形に丸められた牧草の塊がいくつもあった。
苔沼湿原(湯沢市川向),13:13
1,2枚目:パノラマ撮影。
さきほどと同様,斜面を降りて沼岸で採集をしようとしたが,,,。
苔沼湿原(湯沢市川向),13:14
1,2枚目:沼岸が近付いたところで再度,パノラマ撮影。
ここは牧草地と沼の間に潅木地帯というか草木が生い茂り,沼岸に近付くことができなかった。
右(沼の北東岸)を見ると,ここにも岸辺には帯水域が続いていた。
そこで北東岸へ近付いてみた。
苔沼湿原(湯沢市川向),13:15
1,2枚目:ここは「>」形をしている苔沼の屈曲点部分。
手前には茂みがあって先が見通しにくいが,よくよく見ると沼岸に人が通れそうな場所があった。
茂みをかき分けて進むと,草に覆われた踏み跡が続いていた(注)。
注:この後,牧草地に戻った際に,トラックの運転席で食事をしていた男性に尋ねたところ,
この「踏み跡」は沼を周回する道ではなく,途中で右に折れて沼の北東側にある山(標高602m)に上がるための道とのこと。
沼を周回する道はないが,西側からも沼に近付く通路はあるそうだが,今回は未確認。
苔沼湿原(湯沢市川向),13:16
1,2枚目:沼沿いの道を進むと,所々に沼岸へ近付ける場所があった。
ここはその最初の場所。
苔沼湿原(湯沢市川向),13:17
これはヒロバスゲ?(Carex insaniae var. insaniae)。
苔沼湿原(湯沢市川向),13:18
沼岸の地面はやわらかく水辺に近付くと靴がずぶずぶと沈んだ。
幸い,何かの目的で置かれた丸太があったのでその上に足を置いて足場を確保し
採集(苔沼湿原-3)。
ここの原生生物相はやや貧弱。
観察された生物:
カリキモナス(Calycimonas physaloides),
キクリディオプシス(Cyclidiopsis acus),
小型鞭毛虫数種,
フセツボカムリ(
Centropyxis aculeata),
ディフルギア(
Difflugia claviformis,
Difflugia sp.),
Argynnia,
トリネマ(Trinema sp.),
プルーロネマ(Pleuronema),
小型繊毛虫数種,
珪藻各種,
ゲミネルラ(Geminella),
ホシガタモ(
S. dilatatum),
Part III: | 苔沼湿原(2)〜五才沼へ 2009.06.27, 13:19 - 13:47 |